だれかのなにかに役立てるウェブ制作者YoTaの趣味ブログ

既製品PCに市販グラボを乗っけた時の手順1「仕様確認&必要機材準備」

先日、前々からやりたかった「グラボの取付」をしたので、その手順をまとめてみました。これから既製品パソコンに市販のグラフィックボードを取りつけたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ウェブ制作では、グラボを使うことで、photoshopの動作やブラウザの画像検索、またOS全体的に速度がアップして、なかなか作業効率が良くなります。(macは元々早いから良いんですがね。windowsの悲しいところです。)

手順としては、まずは、パソコンとグラボの仕様を確認して、取付できるものを確認していきます!(ごたくはいいから、さっさと取付するところを見たい人はこちらをクリック

グラボを取りつける前のチェックポイント!

仕様の確認項目

最初にやるべきは、とにもかくにも、自分の使っているパソコンの仕様チェックです。とくに既製品パソコンの場合、すでに出来合いのものになりますので、「そもそもグラボなんて搭載できるの?」ってところから確認していかないといけません。

<チェックポイント一覧>

・電源ユニット
⇒PCがグラボの消費電力をまかなえないとダメです。

・筐体内部の空きスペース
⇒PC内にグラボを置けるスペースがないとダメです。

・空きスロット
⇒マザボのPCI EXPRESSスロットがグラボと一致しているかなどの規格確認。

・補助電源の数
⇒グラボに補助電源が必要な場合、その数量分、PC側に補助電源コードがないとダメです。

・グラボの出力端子の種類
⇒グラボからの出力端子がモニター仕様と合ってないとダメです。

今回の取付対象はHP社「Pavilion 500-040.jp」

自分が使っているパソコンは、こちら。

Pavilion 500-040.jp

・・・はい。相当昔のデスクトップです。そして、じつは過去、本ブログでも何度か出てきています。

HDD⇒SSD換装されたり・・・

メモリ換装されたり・・・

そして今回は、グラボの取り付けまで・・・。もはやBTOで自作しろって話ですよね。今となっては、メーカーの保証は確実に受けられないでしょう。(当たり前)

まあ、過去の話はさておき。

とりあえずデスクトップパソコンの仕様が分からないことにはグラボの買いようがないので、公式サイトのページにあるpdfを調べて、仕様を確認してみることにしました。

▼HP Pavilion 500-040.jp 仕様書
https://jp.ext.hp.com/lib/products/desktops/personal/spec_pdf/spec_pavilion_500_040jp_dp.pdf

▼HP Pavilion 500レビュー(他の方のブログですが、とても詳しく書いてあり、参考にさせて頂きました。)
http://www.lowprice-pc.com/review-1302d-pavilion500-040/index.htm

ここで分かった大事なことは、二つ。

・電源ユニットは300Wまで対応
・オプションで「NVIDIA GeForce GT 640」を選択できた

ということです。

当時の自分は、photoshopのことなどもよく分かっておらず、グラボを選ばず、マザボ標準のインテルHDグラフィックスにしていたんですが、HP社のオプションメニューとして「GT640」があったってことは、少なくともGT640は使えるわけで、さらにいえば、これを基準にしてグラボを接続することは可能、ということです。

また、最大消費電力が300Wのパソコンですので、少なくともそれ以上の電源容量は担保されているはずです。(心配な方は、筐体を開けて、電源ユニットの仕様をきちんと確認したほうが良いです。)

GT640は、とても小型で、消費電力も少ない、「ロープロファイル対応モデル」のグラボなので、とりあえずロープロ対応のグラボで察しをつけていけば、たぶん取り付けできそうだなと直感。というわけで、色々と小型グラボのスペックも確認してみることに。

GeForce GT 640の検討

これはオプションメニューにあったものなので間違いがないです。なので、最初はこれで決定だろうと思ったのですが・・・

じつはGT640は昔のグラボなので、今から買おうとすると、すごく高いんですよね。

そして、GT640のスペックを見ていると、一つの事実に気がつきました。

注目すべきは、電源です。グラボの消費電力は65WでOKなんですが、そもそもの推奨電源容量が350Wと記載されています。

確か、パソコン側の最大消費電力が300Wでしたので、たぶん電源容量は350Wはある・・・ということでしょうかね。けっこうギリギリなんじゃないのかなと、ちょっと心配に。

まあ、HPさんの話はさておき。

GT640は、ちょっと昔の製品であること+推奨電源容量が心配だったので、他のグラボを探すことにしました。

GeForce GTX750Tiの検討

ロープロ対応のグラボで探していたところ、次に見つかったのが、「GeForce GTX750Ti」です。

電力の条件はクリアしており、寸法的にも大丈夫そう・・・と思ったのですが、これまた2014年頃の古い商品なので、もうあんまり在庫がないような状況でした。

なんだかなぁと思いながら、さらに調べてみると、ここでようやく、一番ヒットしたものが見つかりました。(つまり、今回選んだグラボ)

GeForce GTX 1050の検討および決定

GTX 1050は、ロープロ対応の10Xシリーズで、新しめで、性能も良く、お値段もすごく手ごろでした。

スペック面を見ると、電力の条件はクリアしており、寸法もたぶん大丈夫そう。また、補助電源も必要なく、PCI Expressは、x16 3.0でも2.0 x16スロットでも大丈夫。ロープログラボの中でも、性能は良いので、ほぼ一目惚れ。楽天セールも噛ませて、なかなかオトクな金額でゲットできました。(こちらも在庫が大分減ってきているようなので、だんだんと入手が難しくなっていくかもしれません。)

グラボをパソコンに取り付けていく

グラボ選びも無事に決まり、「HP Pavilion 500-040.jp」のパソコンに、「GeForce GTX 1050 2GT LP」のグラボをくっつけていく方針で決定しました。

というわけで、さっそく取り付けていく様子を書いていこうと思いますが・・・記事が長くなってきたので、ハードウェア取り付けの様子は、次回記事に続きとします!

▼続きの記事

余談

グラボについて詳しく知りたい方は・・・

こちらの記事がとても参考になります。

グラボの推奨電源容量は、多少なら違っていても大丈夫説

グラボ取り付けの際、記事を色々と探していたら、「HP Pavilion Slimline 400」のパソコンにあった、「GeForce GT635」のグラボを、「NVIDIA GeForce GTX750Ti」に換装・改造したって人もいました。

▼スリムタワーPCのグラボを『GeForce GTX750Ti』に交換してみる。270Wでギリギリ動く?
http://koshitatu.com/?p=7188

この方の凄いところは、最大消費電力が270Wである「HP Pavilion Slimline 400」に対して、最小限必要な電力が300Wである「NVIDIA GeForce GTX750Ti」を取りつけているところですね。

まあ、グラボも常に最大出力で動いているわけではありません。画像処理は瞬間的なものですし、処理負担の重い映像をずっと流し続けることをせず、ただ普通に家庭用パソコンとして使っている場合、とくに問題はないのかもしれません。

また、メーカー仕様表の数値は、消費電力のみ記載されていて、電源容量ではないので、たぶんキャパ内に見事に収まっているのかと思います。

とりあえず、自己責任なら何をしてもいいよってことですね!

今回、なぜグラボを取りつけることにしたのか

前にも記事を書いたことがあるんですが、じつは自分のパソコン・・・というか、標準チップの「インテルHDグラフィックス」だと、photoshopの必要規格を満たしていないんですよね。

▼photoshop向けのグラボ ベンチマーク比較
http://chimolog.co/2017/11/bto-gpu-photoshop.html

なので、モニター二台+photoshopって使っていると、ファイルの開閉だったり、フィルターなど効果の適用をする時、数秒のロスが起きていたのです。写真を編集して閉じるたび、いちいち数秒待たされることが本当に苦痛だったので、グラボをいつか搭載せねば・・・と思い、今に至ったわけです。

グラボ取り付け記事まとめ

その1 仕様確認&必要機材準備
https://my-terrace.com/gtx1050_attachment_preparation/

その2 GTX1050取付作業まとめ
https://my-terrace.com/gtx1050_attachment_hard-install/

その3 ソフト・ドライバインストール
https://my-terrace.com/gtx1050_attachment_soft-install/

その4 快適なパフォーマンス達成!
https://my-terrace.com/gtx1050_attachment_performance-up/

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