ポケモンGOのスゴい戦略! 海外で先にヒットさせたことで「オタク臭さ」と「コドモ臭さ」を見事に解消!
アプリ業界最大のブームを巻き起こしているポケモンGOですが、その戦略性は見事です。
とくに、自分としては、海外で先にリリースしたことで、従来のポケモンにまとわりついていた「オタク臭さ」と「コドモ臭さ」というイメージが見事に払拭された点にあるように感じました。
目次
ポケモンGOのスゴい戦略! 海外で先にヒットさせたことで、「オタク臭さ」と「コドモ臭さ」を見事に払拭!
従来のポケモンにまとわりついていた「オタク臭さ」と「コドモ臭さ」
ポケモンは、シリーズ化するにつれて、ものすごくやり込む人が増えてしまったことが弊害の一つであったと思います。せっかくインターネットで通信対戦できるようになっても、やりこみ派の敷居が高く、戦闘要素も数多く、いまいち手軽に楽しみにくいという点です。高年齢のユーザーや、一種の「コア層」を作ったことで、なんとなく「オタク臭さ」をイメージさせるようになっていたと感じます。
また、ポケモンはどこまでいっても愛らしいので、どうしても「コドモ臭さ」がつきまとってしまい、老若男女、だれもが楽しめるようなコンテンツではなかったように思います。(ぬいぐるみのようなキャラクターとしては楽しめても、ゲームとしては全員が楽しめませんでした。)
ついでにいえば、ポケモンのゲームでは本格的なRPG要素が強く、可愛いモノ好きの女子など、ライトなユーザー層には少し難しい部分もありました。
しかし、ポケモンGOは、上記の問題を改善し、ライトなユーザー層を取り込み、幅広い年齢層を獲得する戦略を見事に成功させたように思います。
「海外で超流行っている」=「なんだかオシャレ」の方程式
ポケモンGOは先に海外で流行りました。すると、日本の人はポケモンGOのことを「海外で流行った人気アプリ」と認識します。これって、よくよく考えると、facebookやtwitterの始まりと、とても似ています。
「なんか海外で流行っているSNSらしいよ」
海外で流行っている=すべてのコンテンツが日本で流行るというわけではないのですが、しかしながら、どうやら日本人は「なんか海外で流行っているらしい」というキャッチフレーズにかなり弱いことは事実のようです。なぜかといえば、「海外で流行っている」というフレーズにオシャレ感を覚えてしまうからだと思います。
SNS・アプリに関わらず、日本人は「海外でヒットした」にめちゃめちゃ弱い傾向にあります。
海外で流行った音楽。
海外で流行った食べ物。
海外で流行ったブランド。
海外で流行ったモデルさん。
なんか、一品上がるんですよね。「海外で流行った」は。
とりあえずやっておけば流行に乗り遅れないし、オシャレそうだし・・・でダウンロードしている人は多いはず
ポケモンGOをやっている人のほとんどは、ポケモン全てのシリーズを追い続けてきた人ではないと思います。むしろ、今まであんまりポケモンをやってなかった人たちが多いんじゃないかと思います。
たとえば今日、街中を歩いているだけでも、全然ゲームをやったことなさそうな人たちが「ムズいんだけどー」とか「やり方どうやるんだろ、よくわかんない」なんて言いつつ、画面とにらめっこしてるシーンを数多く目撃しました。
これ、とてもスゴイことだと思います。
「よくわかんないけど、とりあえずダウンロードしてやってみよう」
そんな感じで新しいユーザー層をドンドン取り込めていることは、どの業者もやりたがっていることです。
もし、海外で先にニュースになっていなかったら、今ほど日本でポケモンGOをやっていた人はいなかったと思います。まず間違いなく、海外で先にやっていた話題性があってこその爆発的ブームでしょう。
そして、ポケモンGOによって、アプリ戦争はほぼ終結したように思います。アプリ市場は、これから先しばらくはポケモンGOの独走体制になるでしょう。
愛らしいポケモンのキャラクター性と、シンプルなゲーム性。そして現実の街を練り歩く楽しみは、めちゃめちゃ幅広い多くのユーザー層を囲いました。すなわち、これから先、アプリを介して広告を打ちたいと思うなら、ポケモンGOとコラボすることが最も確実になるということです。
一方で、ポケモンGOを超えるアプリを考えようとしても、ちょっとカンタンに思いつきそうにないと思います。まあドラクエだったり、FFだったり、人気ゲームはあるのですが、ポケモンほど、幅広いユーザーに訴求するテーマは滅多にないのです。
・・・あらゆる面で、絶妙なんですよね、ポケモンって。ゲーム業界とアプリ業界が、この先、どのようにポケモンGOと戦っていくのか、かなりの見ものです。(まあ相当厳しいと思います・・・。アプリに注力していた業者は、かなり氷河期を迎えることになりそうです。)
まとめ
だらだらと要点のない長文を書いてしまいましたが、言いたいことは、「先に海外で流行ってくれたから、より爆発的ヒットをした」ということです。