css nite「web制作者が知っておくべき映像制作フロー」に参加してみた
ウェブサイトで扱う会社紹介やインタビューなどのカンタンな動画は、じつは業者に頼まず一定の機材を利用するだけでそれなりのクオリティで自作できるものだよ! という講座を受けさせて頂きましたので、カンタンに内容をまとめてみました。
目次
受講して学んだ要点
概要
参加させて頂いたのは、こちらのエントリーです。
記事を書こうと思っていたら、やはりというべきか、すでに業界の方があらあら書かれていました。
そのため、わたしのブログでは詳細を割愛させて頂き、要点と気になった点などを記述したいと思います。
今はウェブサイトの動画を作りやすい時代
・昔は動画制作においてもIEが鬼門となっていたが、今現在はHTML5勧告によりクロスブラウザがやりやすく、ブラウザ環境に苦しまなくて済むため。
映像の強み
・映像の強みは、テキストや画像とは異なる多くの情報量を伝えられること。
(動作、速度、順序、臨場感、LIVE感、リアリティ、空間的距離感、位置関係、力加減、雰囲気など)
・商品紹介の上手な使い方のサンプル(無印良品の枕の良質さが伝わります。)
>サイトはコチラ
・会社紹介や作業手順などを分かりやすく伝えられること
制作フローはウェブサイト制作と似ている
・要件定義(企画~シナリオ構成=WFに該当)
・スタッフ手配
・撮影
・映像編集
※制作期間はおおまかに、カンタンなもので3週間で、難しいもので3ヶ月くらい。
お父さんレベルの動画作成技術を脱出するために必要な機材
・まずカメラは一眼を使うこと。これは絶対。(一眼以外のカメラだと映像にメリハリがつかないため。)
・ミニスライダーレール(カメラを直線的に横に動かすもの。これだけで動画の質かなりUP。)
Koolertron 60CMカメラ撮影ミニスライダレール 映像安定化システム ビデオカメラスライダ Professional 60CM Video Camera Mini Slider with Adjustable Damping& Apply in Video Shooting Rail Stabilization System For DV DSLR Video Camera Canon 550D 500D 600D 1100D 60D 50D 40D 5D 5DII 5DIII
・3軸 手持ち撮影用ジンバル(圧倒的手ブレ防止。スキー中など色んな角度から撮影可能。)
Feiyu FY-G3 Ultra 3軸 手持ち撮影用ジンバル
・DJI PHATOM2 ドローン(10mほど上空からの空撮が可能。一気にプロ感出ます。)
DJI Phantom 2 Vision+(3軸フルHDカメラ付属) P2V+
>これなんてかなりのド迫力の空撮動画電波塔の頂上からドローン撮影
専門用語
・香盤表・・・撮影当日の各人の行動をまとめたスケジュールのこと
結論
オフィス紹介・建物紹介・インタビューなどのカンタンな映像制作は自作でイケる!
講座を受けていて微妙に感じた点
ドローンを使うことは本当に推奨するべき?
講座を聞いていてまず第一に疑問に感じたことはドローンの危険性でした。そして予想通りというべきか、最近ではドローン問題がよくニュースに取り上げられて問題視されています。たとえば都市郊外の広々とした場所での空撮は良いかもしれませんが、都内の電線が混雑した環境下ではドローンの使用など推奨するべきではないように感じます。とくにBtoBの取引相手であれば「ドローンを使う」なんて伝えれば煙った顔をされるような気がします。ドローンの利用および常用化には結構なリスクがつきまとうので事前に十分に対策を練ったりノウハウを習得する必要があり、これはいざ導入するにも、けっこう時間を要してしまう気がしました。
動画自作=提案力アップ?
確かに低コストでそれなりのクオリティで動画作成ができることは分かりました。しかし、それだけで短絡的にお客さんへの提案力アップにつながるとはどうしても思えませんでした。なぜなら、そのくらいのレベルで作れる業者は今の世の中には逆にわんさかいることになるはずだからです。そこから抜きんでるためにはどのような点に工夫がいると考えているか、そこを個人的には強く聞きたかったです。
まとめ
否定的なことを最後に書いてしまいましたが、とはいえ、わたしは映像制作に関してまるで知識がなかったので、とても参考になりました。動画を自作することが提案力アップに直結はしないにしても、動画を自作することで動画分野への知見がつく。そして知見なしに提案力のアップなんてやりようがないので、本講座は動画制作の第一歩というものとして、とても良い内容だったように思います。
またcssniteについて個人的に思ったことは、せっかく参加するなら「全く知らない分野の講座に飛び込んだ方が良い」でした。これはべつにcssniteに限らないんですが、講座とかに出ても、その内容を技術として習得するためには、やはり「自分の手を動かして反復」する以外に方法はないんですよね。ただ全く知らないとナニから手をつけて良いか分からないので、そういう意味で、とても価値のある講座でした。