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東京五輪2020・ボランティア募集に感じる、"活動"と"労働"の疑問

東京五輪2020のボランティア募集って、ちょっと色々と思うことがあったので、雑記を書いています。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催における運営スタッフのボランティア募集問題がニュースとなって、注目を集めている。

要点だけをピックアップすれば、

・8万人~11万人の大規模募集
・ボランティアのタダ働き(交通費も出ない)
・ユニホームや飲食は支給される(活動中の保険もあり)

ということらしい。

ニュースサイトの情報だけでは不安だったので、もう少し詳しく知るために、公式サイトの募集内容を見てみることにした。

そして公式の案内を見てみると、自分は青ざめるしかなかった。

なぜなら、これはどこからどうみても、ボランティアにするような活動内容ではなくて、ただの"業務・労働"でしかないからだった。

▼ボランティアに求められること(抜粋)
・1日8時間程度の活動
・複数回の研修あり
・活動期間は合計10日以上
・活動内容
 -会場案内
 -競技運営サポート
 -移動サポート(車の運転)
 -アテンド(外国語の通訳案内など)
 -運営サポート
 -ヘルスケア などなど

活動内容の中でも、とくに気になったのが、車の運転だったり、各国要人との外国語での接遇・やりとりサポート、動画の編集サポートや新聞製作サポート、またチケットチェックやセキュリティチェック、急病人やけが人の搬送サポートなどの記載がされている点だった。これらが労働にならないなら、いったい、なにが労働になるというんだろう。すごく疑問に感じる。

それに、そもそもボランティアというのは、善意でやるものであり、依頼側の強制権はほとんどない。もしもボランティアスタッフが一斉に休みでもしたら大変なことになるし、さらにいえばボランティアスタッフが問題を起こした場合、その責任問題もある。なにかしら労働の契約を結ばない限り、会場には安全・セキュリティの面でも不安しかない。

ただし、ロンドンオリンピックなどでは、今回の募集に匹敵するほどのボランティアが集まって、運営をサポートしたということもあるらしいので、一概に否定はできない様子。ただ、会場問題などがあってからの、この方針には、いささか疑問を持ってしまうのは仕方ないと思う。

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