FP3級 参考書なし独学で一発合格した勉強法&テクニックまとめ
先日、FP3級(日本FP協会)に一発合格したので、その時の勉強法とテスト時のテクニックなど紹介したいと思います。これから初めて受験を考えている人の参考になれば幸いです。
目次
使った教材について
テキストや参考書はナシ!
色んな人の体験談を見ていると「とにかく過去問が大事」とあったので、自分はテキスト類を何も買わずに受験することにしました。
教材はYoutubeと過去問道場のみ
まずは、試験内容の全体像を掴むため、出題分野一式を説明しているYoutube動画を2倍速にして、ざっくり見ました。
「こんな単語が出てくるのか」
「この分野はこんな感じなのね」
ということを一通り理解したら、もう、さっさと過去問を解いていきました。
・FP3級 過去問道場(学科)
https://fp3-siken.com/kakomon.php
・FP3級 過去問道場(実技
https://fp3-siken.com/kakomon_j.php
資格試験のコツは、さっさと問題に触れることです。
とくにFP3級は「全ての問題が選択式」なので、「過去問に触れながら学んでいったほうが圧倒的に効率が良い」です。
正直、この過去問道場を徹底して何度もやれば、ほとんどの方は合格できると思います。
FP3級に一発合格した時の勉強法
テキストや参考書の読み過ぎは泥沼の入り口
一般的に、FP3級は「受かりやすい試験でカンタン」と言われています。しかし、それは「マークシートの選択式問題が出ないこと」、「合格ラインが6割と低いこと」の点でカンタンというだけのことであり、すべての内容をきちんと頭に叩き込もうと思ったら、じつは「かなり難しい試験」です。
出題範囲は広いし、数字やルールはどれも細かいしで、「テキストの内容をしっかり理解してから問題を解いていこう」と思うと、そのボリュームに圧倒されて、問題を解く前に「FPって難しい……」と感じて、ヤル気を失ってしまうかもしれません。
そのため、FP3級の資格試験においては、「すべてを完全に理解しよう」と思うのでなく、「まずは合格すること」を目標に割り切った勉強をしていくことが大事です。
ひたすら過去問を解いていこう
ポイントは、早い段階で「過去問を解いていくこと」です。
もしテキストを購入した方は、徹底的に読むのではなく、ざっくりと読んで、さっさと過去問を解きましょう。そして、「とにかく過去問を解いてみて、わからなかったり間違ったら解説を見て、理解を深めていく」という学習法をしていくほうが圧倒的にスムーズです。
また、問題のすべてはマークシートの選択式なので、どんな難題であっても、「とりあえず回答すること」は、誰でもできます。
過去問を解けば、午前も午後も攻略法がわかってくる
午前も午後も、とにかく過去問を解くことが大事です。それにより、問題の傾向や、出題されやすい問題を把握することができるからです。
とくに、午後の実技試験は、問題に出てくるパターンが7~8割くらい、ほとんど決まっていますので、3年~5年分もやれば、「あー、これは絶対に出るんだな」という問題がわかってきます。
これにより、「どこを重点的に勉強しておけば良いか」もわかりますので、「ただテキストを1P目から全て読んでいくこと」よりも、圧倒的に効率よく学習が薦められます。
また、先ほどの過去問道場では、アカウントを作成して、同じ環境(パソコンもしくはスマホ)から学習していくことで、「不正解だった問題」を、後で一気に復習できたりするので、便利機能を含めて、ドンドン使っていったほうが良いです。
過去問を解いて、間違った部分をチェックして、そして自分が弱いと思った分野は重点的に勉強するようにして。
そんなパラシュートみたいな勉強法が、FP3級では効果的です。
どうしてもわからないことは色んな角度から勉強する
過去問道場の解説を見てもよくわからず、テキストや参考書を見てもわからない時は、Youtubeで関連する動画を調べたり、色んな人のブログだったりを読んでみましょう。
FP3級は、色んな人が解説していますので、どれか一つくらい、自分にとってわかりやすいものが見つかると思います。
「分からない人の解説」や「分からない文章の解説」をずっと読むことは、非常に効率の悪いことです。「わかりやすい人やわかりやすい解説」を常に探すクセを身につけましょう。
FP3級の合格率を高めるテクニック
問題文をよく読む
どの問題においても必ずチェックすべきことは、「適切なものを選ぶのか、不適切なものを選ぶのか」です。
連続して問題を解いていると、うっかり問題文を読み飛ばして、設問で聞かれていないものを答えてしまう時があるので、本当に注意してください。
問題の種類を見極める
FP3級に出てくる問題のパターンは、大きく分けて2種類です。
・よく考えれば解けるかもしれない問題
・そもそも知らないと解けない問題
そのため、問題を解いていく際は、
・まずはすぐに分かる問題からバシバシ回答
↓
・知らないと解けない問題は適当に番号を選んでしまう
↓
・残った時間で、考えれば解けるかもしれない問題を解いていく
といった流れが望ましいです。
わからない問題とずっと向き合っていると、集中力が途切れたりパニックになってしまい、本来はすぐにわかるはずの問題がわからなくなったりすることもあります。
まずはわかる問題からすぐに回答していって、「これくらいはひとまず正解が取れている」という自信をつけて、それから他の問題に着手していきましょう。
紙で解く練習もしておいたほうが良い
これは自分の反省も踏まえてなのですが、過去問道場だけですと、パソコンやマウスの操作ばかりに慣れてしまうので、試験本番のことを考えれば、紙で問題を解く練習もしておいたほうが良いです。
自分は、パソコンとスマホでしか勉強していなかったので、いざ試験当日になって、下記のことで困惑しました。
- いつもは「〇」と「×」で答えている二択の問題が、テストでは「適切=1、不適切=2」と答えるので、かなり困惑
- 試験用紙では、一問一答でなく、問題文が一気に羅列しており、困惑
- 紙のフォントで読むと、なんか知っている単語も知らない単語に感じる時もあり、困惑
そのため、一度くらいは過去問を印刷したりして、紙で解く練習をしておいたほうが確実だと思います。
見直しはしっかり
FP3級は、日本語のひっかけみたいな問題も多いので、一通り回答が終わったら、しっかり読み返すことが大事です。
午前試験は時間もあまり安いので、回答を埋めたら5分くらい寝てみて、それから改めて問題を読み返してみると、一回目では気づかなかったことがわかるかもしれません。
午後試験は時間が短いと感じる人もいるので、全集中して、最初から日本語の読み落としがないように気をつけましょう。
午後試験で時間が足りなく感じる人へのテクニック
午前の学科に比べると、午後の実技試験では計算問題も多めで、試験時間も60分と短いため、余裕がない人も多いかと思います。
そんな人にお伝えしたいテクニックは「必要のない計算をしないようにすること」です。
確かに、計算問題はけっこうあるのですが、しかし、よく読むと、じつは電卓を叩かなくても良い問題も多いのです。
たとえば、自分が受験をした時の体験談でいえば、2問目に「キャッシュフロー表に記載された3つの金額で誤っているものを選べ」という出題があり、教室にいるほとんどの人が一斉に電卓を叩き出していました。
年利1%の3年間とかで、(1+0.01)^3などを計算して検算しているのでしょうが、しかし、その問題はよく見ると、そんな計算をする必要は全くありませんでした。
なぜなら、まずはすべての金額を足し算だけでチェックしてみると、すぐに答えの分かる問題だったからです。
このように、計算問題において、「すべて電卓を叩いて計算」というクセをつけてしまうと、午後試験では苦戦するかもしれません。
ちょっと数学的なセンスを問われるかもしれませんが、カンタンな計算だけで時短して解けないかチェックする勉強法を普段からしておくことが大事です。そして、最後に時間が余ったら、「すべて電卓で叩いて確認」とするほうが良いです。
まとめ
以上が、自分が一発合格した時の勉強法とテクニックです。
これから受験される方の参考になれば幸いです。
参考
試験当日の様子を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。