退職届と退職願と辞表の違いとは。会社を辞める時に知っておきたい退職の知識
退職届と退職願と辞表の違いについて、しっかり知っておきましょう。
会社を辞める話になった時、ドラマやテレビの影響で「辞表を出す」と気軽に口にしてしまう人が少なくありません。
しかし、普通の人であれば会社を辞める時に辞表を出すことはしません。
一体、どういうことなのか。それは、「退職届・退職願・辞表」について正しく知る必要があります。
目次
退職届と退職願と辞表はそれぞれ違いアリ!会社を辞める時に知っておきたい退職の知識
辞表は偉い人や公務員が出すもの。若手の普通の社員は「退職願・退職届」を出すのが常識
辞表は、経営者・会社の役員・公務員が会社を辞める際に使う書類です。一般的な会社員は「辞表」を使いません。「退職願・退職届」を出します。
・・・ここで気になるのが、「退職願」と「退職届」の違いだと思いますので、下記に説明していきます。
「退職願」は「会社を辞めたいと思っている」という意志表示!
退職願は、文字通り、「退職を意思表示するもの」です。
具体的には下記の効力があります。
・退職願を出せば、提出者と会社の間で退職を相談するきっかけになる
・事前に相談することで引継ぎなど準備ができて穏便に退職できる
・仮に揉めるようなことがあっても、退職願を出しておけば、法的には2週間後に退職することが可能
・退職願であれば会社と話し合いをした後、やはり退職せず在職する選択肢も取れる
要点としては、「なにかしらの改善をしてくれないなら、会社を強い意志で辞めようと思っています。」という感じです。
まあ仕事をある程度できている人であれば、まずは引き止めがあると思います。その時、色々と腹を割って話してみて、もし互いに譲歩できる部分があれば会社に残っても良いでしょう。
・・・引き止めがない人は、さっさと辞めてしまってもいいかもしれませんね。
「退職届」は「会社を辞める」という決定を伝えるもの
退職届は、「退職する決定を下したことを伝えるモノ」です。
その後、会社がどんな話し合いをしてこようが、自分は絶対に辞める! という代物です。逆に、自分が「やっぱり会社に残ろうかな・・・」と思っても、変更がききません。
会社に対して、とても強硬した態度をとることになるので、出す時は、きちんと退職を考えてから提出したほうが良いでしょう。
会社を辞める時は「退職願⇒退職届」の順番がマナー
まずは退職願を提出して、自分が会社を辞める意思表示をしましょう。それから話し合いをして、会社も自分も互いに困らないスケジュールを組み、なるべくスムーズに退職できるように段取りを決めてから、退職届を出すようにしましょう。
いきなり会社を辞めると、その分の仕事が突然に他の人に降りかかってしまいます。それまでお世話になった職場ですので、なるべく周囲の方に負担をかけないように配慮することがベターです。
とはいえ、遠慮ばかりしていては退職できないパターンもありますので、会社側が煮え切らない態度であれば、退職届を突きつけて、さっさと辞めるようにしましょう。法的には、会社側は退職したい労働者を引き止めることはできませんので、退職したいという労働者のほうが立場は上です。本当に退職したいと思っていれば、きっぱりとした態度を見せることが大事です。
まとめ
会社を辞める時、若い人は間違っても辞表を出さないようにしましょう。「今時の若いやつはそんなこともわからんから辞めるんだな・・・」なんて、不要なストレスを受けることになってしまいます!
まずは退職願を出して、それから退職届を提出して、穏便に退職するようにしましょう!