ブロガーのPV詐称?数十万PVって、いつの話? 計測方法は?
突然ですが、著者は、PV数を明記するブログサイトの30%くらいは数字がウサンクサイと思っています。とくに「ウン十万PV~ウン百万PV」と安易に明記しているサイトほど怪しいです。
なぜかといえば、実際に自分がブログサイトを運営して分かったことが、PV数なんて、解析ツールの種類および設定次第で、いくらでも盛れてしまうからです。
いったい、どういうことなのか。以下、詳しく紹介します。
目次
PV数はカンタンに盛れる!
リファラスパムの対策をしないと正確なアクセス数は測れない
Googleアナリティクスだったり、解析ツールでは、リファラスパムをフィルタリングする設定にしておかないと、そのアクセスまでPVに含めてしまいます。
▼リファラスパムについて、詳しくはこちら
https://wacul-ai.com/blog/access-analysis/google-analytics-setting/googleanalytics-referrerspam/
この設定をしているか、していないか。これだけでもPV数への影響は、多大です。
一例を挙げると、著者が昔、とある企業のウェブサイトを作成した時、リファラスパムのフィルタリングを設定していない状態で数日放置していたら、一気に数万PV~十万PVになったことがあります。しかし、これは残念ながら、ほとんどリファラスパムのアクセスによるものです。
その後、リファラスパムのフィルタリングを設定したところ、数百~数千アクセス程度に下がりました。(あるべき姿に戻った、ということです。)
ですので、ブログ初心者の方で、「スタートしてすぐに数万~数十万PVだぜ、いえー!」みたいな人を見かけるのですが、そのブログサイトのほうをよく見ると、バズった記事もなければ、日々の更新数や過去記事もそんなに量がなく、それでいてウェブサイトの品質まで悪かったりすると、これはおそらく解析ツールの設定をちゃんとしていないだけなんだろうなって思います。
これはつまり「無自覚にPV詐称をしてしまう」ということですから本当に困った問題です。
解析ツールによって、アクセス数は大きく変動する
一時期、著者のブログサイトに解析ツールを3つほど使ったことがありました。その時の計測値の違いは下記の通りです。
▼ある月のPV数(一ヵ月合計)
・解析ツールA⇒約40万PV
・解析ツールB⇒約20万PV
・解析ツールC⇒約8万PV
ちなみに、上記の中で、きちんとした数字は、解析ツールCの8万PVです。これは、Googleアナリティクスを利用しているもので、リファラスパムなどの設定をガチガチにしており、なるべくちゃんとした数字を取れるように設定しています。
解析ツールAとBは、どこのものかは伏せておきますが、まあ、なかなかいい加減なものです。
で、この時に思ったんですよね。
もしも解析ツールAしか使っていなかったとしたら。
・
・
・
・
・
・
「俺、40万PVのブロガーじゃん! すげえ! いえー!!」
・
・
・
・
・
・
なんて、大いなる勘違いをしたのかもしれないと……。
つまり、解析ツールの選択次第では、「おれっち、ウン十万PVブロガーだぜ!!」みたいな、自称プロの偽物がカンタンに産まれてしまう、というわけです。(そして、おそらくそういう勘違いしている人は、けっこういます……。)
PV数って、かなりいい加減なもの、と知っておこう
著者が本記事で一番主張したいことは、PV数って、なかなかいい加減なものだよってことです。
そもそもPV数カウントの際、その条件をどうするかってだけでも、数字は大きく変わります。
・再読込でPVをカウントするのか
・同じユーザーのPVをカウントするのか
・同じユーザーのPVをカウントしない場合、次のカウントまでの時間はどうするのか など
こういった部分の基準がみんな一緒でなくて、ましてやリファラスパムのアクセスなんてカウントしている人が、「私のPV力は53万です」なんて言っても、まあ、信用ないですよね。
なので、あんまりカンタンに、相手のPV数って信用しないほうが良いってことです。(グラフ貼って真実です!って人もいますが、グラフとか、その気になればねつ造できますからね。まあ、わざわざ加工する人もいないと思いますが……たまーに怪しい人います。)
いい加減なSNSのシェア数にも騙されないようにしよう!
ブログのPV数もそうですが、SNSのシェア数も、なかなか信用できないと著者は思っています。なぜかというと、プラグインだったり、なんか色々と設定ミスっていたりすると、SNSボタンのカウント数がイカれた数字になることがあるからです。
過去、とあるブロガーさんを見ていた時、記事を投稿したばかりのものなのに、なぜか異常にSNS数字が増えていることがありましたが、調べてみると、全然シェアされていない、ということがありました。
これまたいい加減なものなので、数字だけで安易に信じない方が良いです。(とくにプラグインなどゴリゴリ織り交ぜて使っている人は、ちょっと怪しい。)
ちゃんとしたPV数はどうすれば計測できる?
一般的な場合、GAで、きちんとした設定で測定していれば、その数字が、ある程度正しいもの、という認識で大丈夫だと思います。
しかし、かなり高額な有料の解析ツールなどを使うと、GAの数とまた異なってくることもあります。これは、先ほども書いたように、PVなどの指標の測定方法が異なってくるからです。
まあ、ブログはさておき、通常のウェブサイトであれば、お問合せだったり、注文だったり、ビジネス上のゴール(コンバージョン)が決まっていますので、詐称したPV数でいくら盛り上がっても、その結果の数字が変わらなければ意味がありません。あんまり安いツールを使っていると、その数字がウサンクサイと分かってきますので、その時は、他のツールに乗り換えた方が良いでしょう。
ウェブサイトにおいて大事なことは、PV数でなく、コンバージョンと、その割合です。PV数に踊らされることのないように……。
昨今はPV数をカンタンに取ることはできない
解析ツールや設定の他に、昨今は、PV数を取ることが難しいという背景もあることは知っておきたいことです。
というのも、アイドル戦国時代よろしく、インターネットも、かなりの激しい戦国時代だからです。なにかしらのキーワードで検索すれば、関連する記事はほとんど用意されていますし、昔のように簡単にSEOの上位を取ることが難しくなっています。
こういった状況の中、ブログをスタートしてすぐに、ウン十万PVとかウン百万PVなんて数字、一般人には、たやすく出せません。せいぜい、バズった記事が瞬間値をたたき出すくらいです。あとは、よっぽど世間のトレンドに乗っかっているか、元SMAPの新しい地図メンバーみたいに圧倒的な知名度+戦略的なプロデュースがないと、ほぼほぼ成り上がることは難しいです。
ちょっと昔であれば、ブログサイトっていうのは、わりとPVが稼ぎやすい状況でしたが、今や厳しい状況ですので、昔の有名ブログなんかでも、昔のままの運営しかしていなかったり、放置しているところは、アクセス数が下がっていってると思います。
なので、昔にウン十万PV~ウン百万PVって数字を取っていた人が、今もなお、その数字を引っ張ったまま利用しているのは、なんだかなぁって、個人的には思ってしまいます。本当に今も同じ数字なら良いのですが、どうにもウサンクサイところが多いので……。
まとめ
繰り返しの結論は、下記の通り。
・PV数は、けっこういい加減なもの。
・解析ツール次第でPV数は大きく変わる。
・解析ツールの設定次第でもPV数は大きく変わる。
・今と昔ではPVを稼ぐ労力が違う。
・今の時代、すぐにたくさんのPVなんて取れやしない。
もしウサンクサイブログサイトなどあれば、ぜひ参考にしてみてください!
注記
PV詐称をしている人は、あくまで一部の話です。ちゃんと本当にウン十万PV~ウン百万PVっていうところもありますので、誤解のないようにお願いします。