ヤマビルに噛まれた時の写真(傷跡)と対処法まとめ
先日、ヤマビルのいる山を登り、当然ながら噛まれたりしたので、その時の経験を基にしながら、怪我の具合と対処法をまとめました。
これからヤマビルのいる山を登る人は、ぜひ参考にしてみてください。結論としては、事前準備は必須。見かけたら積極的に駆除していこう、という感じです。
目次
ヤマビルに噛まれると、どうなる?
こうなる!
噛まれてから10分ほど経過した後の写真がこちら。
少し血が乾いていますが、傷口は円形で、そこから血が流れていく感じの傷跡になります。
靴下の上からも噛んでくる!
靴下をよく見ると、血痕があります。
しかし、めくると分かりますが、、、
なんとヤマビルの連中は、靴下の上からでも吸血してきます。ただ、布生地が間にあるので、吸われ具合は少し緩和されるようです。
一日経過後の様子
ヤマビルに噛まれた(吸血された)キズ跡は、10時間もすると、こんな感じになります。
出血は塞がり、血も固まり、なんだか斑点のようになります。(合計4カ所噛まれています。)
痛みや痒みはあまりないが……
噛まれている時も、噛まれた後も、痛みとか、かゆみはほとんどありません。また、ヒル自体の毒性などはないので、傷口はほうっておいても大丈夫です。
しかし、他の獣の血を吸ったヒルに噛まれるという可能性もあるので、気づいたら、すぐに消毒液などをしておいたほうが良いです。
事前準備なしに遭遇すると対処が面倒!
ヤマビルは、専用の道具なしに、物理的なダメージで殺そうとすると、けっこう大変です。なぜなら、靴で踏んづけたり、石で叩く程度の攻撃では死なず、石を下敷きにしながら石ですりつぶすような圧力をかけないと死んでくれないからです。
▼ヤマビルは物理的な防御力が高い!
・靴で踏みつぶすくらいでは死なない
・棒や石で叩いても平然としてる
・石と石で磨り潰して、やっと死ぬ
また、ヤマビルは、一度、靴や衣類、肌に付着すると、なかなか引き離すことができません。
こちらも道具なしに対処しようとすると、手や石、枝などで振り払おうとしても、まったく離れず・・・指でつかんで、おもいっきり引っ張って、ようやく離れるくらい、吸引力が強いのです。(細かい歯がたくさんあり、その中に、釣り糸のような返しがあるため、離れにくい。)
そのため、何の準備もなしにヤマビルのいる山を登ろうとすると、いざ遭遇してしまった時、ものすごく時間を取られてしまいます。(引き離したり、殺したりで時間かかるし、そのような作業をしている間にも、また他のヤマビルがくっついてきて、どうしようもない。)
事前に準備・対策をしっかりしていないと、登山の貴重な時間が削られてしまいますので、ヤマビルの出現する山では、必ず事前に準備・対策をするようにしましょう。
対処法は、こちらの動画が詳しいです。
ヤマビルの対処法まとめ 服装編
まずは服装を整えることが大事です。
基本、ヤマビルは足元から付着して、這いあがってくるケースが多いためです。ズボン~靴にかけて準備をしておくことが大事です。
登山靴はハイネック系
ヤマビルの体長は数cmと非常に小さいため、靴の隙間であっても平然と入ってきます。
そのため、ハイネックやミドルネックなど、背の高い登山靴を選んだほうが賢明です。(通常のスニーカーみたいな登山靴だと、ヤマビルが履き口のところから靴の中にまで侵入してきて、けっこう気持ち悪いです!)
【注記】
ハイネック系登山靴であっても、ヤマビルは平然と登ってきますので、そもそも、近寄ってこないように塩を塗ったり、スプレーをしておくなど、工夫する必要があります。(詳しくは後述。)
股下~脚~足はタイツ+靴下などで完全防備
先ほどのケガ写真でもありましたが、ヤマビルは、普通の靴下の繊維であれば、その隙間をかいくぐって吸血してきます。
また、歩いたり、振り払ったり程度では、身体から離れませんので、山道を長いこと歩いていると、知らないうちに靴~靴下などはよじ登ってきて、膝の皿や太ももにまで登ってきてたりします。
そのため、ひざ下くらいの長い靴下を履くだけでは、ヤマビル対策は十分ではありません。
最低限、二重に覆っておく必要があります。
具体的には、スキーのように、股下からのタイツを履き、その上にぴっしりとした靴下を履いて、二重ガードにすることが大事です。材質も、薄い布繊維だと隙間を狙われるので、分厚い記事や、隙間のない化学繊維のものを選ぶことが大事です。
タイツと靴下のセットは、かなり大事です。
この時、ヤマビルが付着していること(靴から登ってきていること)がすぐに分かるよう、明るめの色にしておくことも大事です。(靴も靴下もタイツもオール黒にしてしまうと、けっこう見つけにくいです。)
また、もしもタイツの上にズボンを履く場合は、登山靴の中や、靴下の中にズボンの裾を入れてしまうことも大事です。そうすることで、付着したヤマビルを見つけやすくなるし、ヤマビルがズボンの裏側をよじ登ってくる心配も減ります。
引用:http://seagull-house.air-nifty.com/photos/uncategorized/2008/05/08/2_2.jpg
ズボンはピシッとしたものを履く。緩いズボンや、メッシュなどの裏地があるジャージ類は避けるべき
長いズボンを履く場合は、トレッキングパンツのようにピシっとしたものが良いです。
というのも、ジャージのように緩い素材だと、裾元~くるぶし~脚全体にかけてヒラヒラしてしまい、ズボンの内部にヤマビルが侵入しやすくなってしまうからです。
また、夏場などに、メッシュ素材のあるジャージなどを選ぶと最悪です。そのメッシュ素材の隙間にヤマビルが入り込んだりして、なかなかトラウマものの経験ができます。(つまり、絶対にやめておきましょう。)
帽子はツバつき
ヤマビルは基本、足元から侵入してきますが、しかし、たまに木の枝から落ちてくることなどもありますので、ツバつきの帽子をかぶっておくことも大事です。
木の枝がなくなった日光の当たる場所などに出たら、こまめに帽子をチェックしてみて、ヤマビルが付着していないか、チェックすると良いでしょう。
そして、衣類の準備がばっちしになったら、今度はヤマビル自体を予防する道具+撃退する道具を準備しておきましょう!
ヤマビルの対処法まとめ 予防・駆除編
塩水による予防と駆除
ヤマビルの弱点の一つに、塩があります。そのため、
・事前に靴下を塩水に付け込んでから乾燥させとく
・靴に食塩水をスプレーで吹きかけておく
・塩漬けにしたタオルを首に巻いておく
などの予防法があります。
また、塩をかけると倒すこともできます。
しかし、塩をふんだんに使う感じ+時間も少しかかるので、ちょっと面倒といえば面倒です。
薬品スプレーによる予防と駆除
一番手っ取り早いのが、ヤマビル用の忌避スプレーです。
靴や靴下に振りかけておいて、登山中も小まめに振っておけば、かなりの予防になります。(よじ登ってきているのがいたら、迷わず噴射。)
こちらはヤマビルファイタージェットで倒している動画。
また、ディートが有効成分なので、虫よけスプレーなどでも代用できます。
皮膚にはサロンパスを塗っておく
ヤマビルは、サロンパスも苦手なので、事前に肌に塗っておくことで、さらなる予防ができます。
ライターやタバコの火にも弱い
火を近づけると、カンタンに外れて、また殺せるようです。ただ、布に付着していることを考えると、ちょっと火は使いたくないなと個人的には感じます。
時期と季節はよく選ぶ
ヤマビルは、高温多湿な環境において、もっとも活動します。
そのため、雨上がりだったり、6~8月などは、なるべく避けた方が賢明です。
一年で見ると、4月頃~11月頃に活動しているので、ヤマビルのいる山は、秋冬に攻略したほうが良いでしょう。
血を吸ったヤマビルは必ず殺すこと
ヤマビルは一度血を吸うと、1年以上は絶食しても大丈夫な上、その血を養分として、卵を埋めるようになります。つまり、放っておくと、ドンドン繁殖してしまうということです。
もし血を吸われたら、迷わず殺すようにしてください。(血を吸われていなくても、害虫でしかないので、殺すことが推奨されています。)
まとめ
最後に、ヤマビル対策をカンタンにまとめますと、、、
・その山にヤマビルがいるかどうか調べておく
↓
・ヤマビルがいる場合、事前に必ず準備をしておく
(とくに服とスプレーは必須)
↓
・季節や天気の適切な時に登山する
↓
・ヤマビルを見つけたら、即駆除
以上が、ヤマビル対策でした!
これからヤマビルのいる山を攻略する人は、ぜひ参考にしてみてください!