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カラコ検定アドバンスクラスに独学で一発合格した体験談

2021年10月、カラーコーディネーター検定試験アドバンスクラスに一発合格できました。昔は3級→2級→1級のレベル分けでしたが、現在はスタンダード→アドバンスの2種類になっており、ひとまずカラコ検定はこれで終了した認識です。

受験においては、自宅ネット形式のIBT試験で受けていますので、もろもろ体験談をまとめて紹介したいと思います。

アドバンスクラスの試験内容について

テストの出題範囲

試験内容は、公式ページに記載のある通り、下記16セクションとなります。

・カラーコーディネーターの実務
・色の見えの多様性とユニバーサルデザイン
・色をつくり、形をつくる 色材、混色から画像へ
・色彩と照明計画
・表色系と測色方法および色彩管理の手法
・安全色彩
・製品の色彩調査手法ー色彩分析と心理評価
・さまざまな配色用語と実際
・ファッションカラーと色彩計画の諸条件
・メイクアップ製品の色彩設計・管理とカラーコーディネーション
・インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション
・プロダクツの色彩的特徴
・環境色彩
・効果的なプレゼンテーションを生み出すカラーコーディネーション技術
・近現代のデザインとカラーの歴史
・ファッションカラーの変遷と時代背景

スタンダードクラスでは6セクションでしたので、ざっくり3倍の大ボリュームとなっています。

問題の出題形式

アドバンスクラスのテストでは、1問1点の4択マークシートで、合計100問を90分で解きます。

  • マークシート式
  • 選択肢は全て4択
  • 全100問
  • 制限時間90分
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公式サイトで100問と明記されているわけではないので、今後、もしかしたらキッチリ100問でない時があるかもしれません。ただ、現状は100問固定っぽいです。第01問~第20問まであって、それぞれ5個の問題が出るので、20×5で100問の構成です。

合格ライン/合格率

70%以上の正答で合格となります。

つまり、100問の場合、70問以上の正解で合格です。言い換えると、間違えてもOKなのは30問までになります。

また、2020年度の統計データによれば、合格率は下記の通りです。

▼第49回
・受験者:1,304人
・実受験者:1,115人
・合格者:561人
・合格率:50.3%

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2人に1人は落ちる試験なので、それなりにしっかり準備をしておかないと合格は難しいです。(少なくとも、一夜漬けでなんとかなるような試験ではありません。)

自分の試験結果

今回は80点で、なんとか合格できました。

カラーコーディネータ アドバンスクラス 試験結果 合格

  • 第01問~第04問:17/20
  • 第05問~第08問:18/20
  • 第09問~第12問:17/20
  • 第13問~第16問:15/20
  • 第17問~第20問:13/20

第16問までは、公式テキストに掲載されている16チャプターが順番に出てくる感じでした。第17問~第20問は、公式テキスト全体から色んな問題が抜粋されているようでした。

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第12問まではそれなりの手応えでした。しかし、後半の歴史部分で暗記の甘いところがあって失点。それと理解の浅い部分があって、それに関連した考える系の問題でも失点して、けっこうミスが多くなってしまいました。

一発合格できた教材・勉強法・攻略法

教材は、公式テキストが「絶対に必要」です。

というのも、テストの問題は公式テキストからほとんど忠実に出題されるので、これを買わないとお話にならないのです。

その他、自分の取り組んだ勉強法や勉強のポイント、具体的な勉強スケジュールなど、詳しくは下記の別記事にまとめています。これから勉強をスタートしたい人は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。

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合格の目安として、公式テキストをパッと開いて、そこにどんなことが書いてあるか、単語とセットで思い出せるくらいになっていると、まずまず受かると思います!

アドバンスクラスを受験した感想&気づいたこと

以下、自分が実際にカラーコーディネーターのアドバンスクラスを受験した感想や気づいたことを紹介します。(ほとんど愚痴みたいなネガティブな内容が多いので、これから前向きな気持ちで受けたい人は読まないほうが良いかもしれません!)

スタンダードクラスより大変!

当たり前ですが、スタンダードクラスよりアドバンスクラスのほうが難易度はグッと上がります。たとえば、公式テキストを見た時、スタンダードクラスは全199ページですが、アドバンスクラスは全404ページと、単純に2倍のボリュームとなっています。

さらに、スタンダードクラスでは読みやすいカンタンな内容がメインですが、アドバンスクラスは新出単語がたくさん出てくるし、ざっくり読むだけでは理解できない単元も多く、かなり大変です。体感の話ですが、スタンダードクラスの3~4倍は苦労する試験だと感じました。

とにかく色の問題が少ない!

カラーコーディネーターの資格試験を受けたい人は、少なからず色のスキルを磨きたいと考えてチャレンジすると思います。

しかし、本試験はそんな心をボキボキにへし折ってくれます。というのも、アドバンスクラスでは、色そのものに関する問題より、「色に関する様々なうんちく」をメインに学ぶ内容になっているからです。

試験名は「カラーコーディネーター」と言いつつ、実際にカラーをコーディネートするような問題は、「ch8:さまざまな配色用語と実際」と「ch11:インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション」の2単元くらいです。つまり、100点中、10点くらいしか出題されない驚きの内容になっています。

他の90点で何が出てくるかというと、学生の科目でいえば、物理・数学・美術・歴史みたいな内容がメインとなってきます。

物理、数学、美術、歴史の話題が多すぎる!

実際に公式テキストを読んでみるとわかりますが、もう本当に「うんちくの嵐」です。

新出単語の半分くらいは歴史上の人物の名前ですし、残り20%くらいは物理や数学などの単語です。色に関する製品やビジネスやファッションなどの単語は30%くらいという印象です。

スタンダードクラスの勉強をしていた時は、色自体の基礎知識を学ぶ内容がメインだったので「カラーコーディネーターの知識」を得ている感じがありました。しかし、正直アドバンスクラスは「色の雑学王」みたいな内容がメインだったので、とにかく勉強が苦行でした。

もちろん、中には役に立つ内容や、読んでいて楽しい内容も数多くありました。

とくに、色の仕組み、色の材料の話、色のサイクル、色覚やユニバーサルデザイン、安全色、景観の話、化粧品、配色方法、プレゼン、プロダクト、インテリアなどは、色に関する理解が深まって、タメになったと思います。

しかし、その他の部分で、物理・数学・美術・歴史のオンパレードになっているところが想定外に多かったので、ここは本当に勉強していて辛かったです。

ガチ厳しい数式の登場にビビる!

自分がとくに忘れられないのが「ch5:表色系と測色方法および色彩管理の手法」の単元です。XYZ表色系などの話で、いきなりこんな数式が登場してきたのです。

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ええと……これって色の試験ですよね??

その後、こんな問題が本当に出題されるのか確認したくて、有料の公式練習問題を取り寄せて読んでみたら、数式の問題はまったく出ていなかったので、自分は捨て問として割り切ることにしました。幸い、実際に受けた試験でも、ここの数式は全く登場しませんでした。

しかし、公式テキストに掲載されているということは、今後の試験でなんかしらの形で登場する可能性はあるため、かなり恐ろしいです。仮に試験で出てきても、最悪はマークシート4択なので、消去法と運次第で正答できそうですが、これをしっかり理解するのは至難の業です。

ただ、学びの意味でいえば、色はガチ理系の分野でもあるんだと分かったので、そこは良かったです。色はセンスや感覚だけの話ではなく、ガチガチの数字や理論でしっかり分析&表現されている一つの深い学問であることが分かりました。

唯一の教材「公式テキスト」が読みにくい!

問題のほとんどが公式テキストから出るので、勉強をするには公式テキストを読みまくるしかないのですが、正直、これがとにかく読みづらいです。

フォントは眠くなるような教科書体ですし、図表は少なからずあるものの、ほとんどテキストばかりの文章メインの教材となっており、そのボリュームはじつに約360Pほど。巻末の用語集も含めると400Pほどになります。

本文の最終ページ。写真の多いページは1割~2割ほど。あとはビッシリ文章ばかりです。
巻末の用語集も読む場合、合計401ページのテキストを読まないといけない苦行試験…

一方で、同じ色資格試験である色彩検定の公式テキストは本当に読みやすいです。フォントが見やすく、図表とテキストのバランスも絶妙で、サクサク頭に入ってきます。

正直、カラーコーディネーターアドバンスクラスの公式テキストはもう少しなんとか改訂してほしい……と自分は勉強期間中にずっと思っていました。もっと踏み込んで言ってしまえば、色彩検定の担当の方々にリニューアルしてほしいところです。

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アドバンスクラスは、本(文章)を読むのが苦手な人にはだいぶ辛い試験ですので、ご覚悟を…。

とにかく試験範囲が広い!

実際に勉強してみるとわかるのですが、とにかく試験範囲が広くて、覚えることが多いです。

暗記においては、太字になっている単語を覚えるのは大前提で、太字になっていない箇所からも大量に問題が出るため、きちんと合格するためには、公式テキスト361P全文をしっかり読み込んでおく必要があります。

そして、せっかく361P全文をしっかり覚えても、いざ本番のテストでは試験範囲全体から1~2割くらいの内容しかテストに出ないので、かなり精神的にキツい試験です。

とはいえ、逆に言えば、「公式テキストさえきっちり読んで暗記すれば合格できるのは確か」なので、労力は大変ですが、勉強さえすれば報われる内容なので、資格試験の難易度としてはまだ救いのあるほうだとは思います。

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資格試験によっては暗記だけで合格できないものもあるので、そういう意味ではまだ易しい部類に入ると思います。問題もマークシートのみなので、わからない問題があっても25%の確率で正答できる望みが残されています。

問題集や過去問集などが未発売なので勉強の手ごたえが少ない!

これは2021年の秋時点での情報ですが、現状、カラーコーディネーター検定アドバンスクラスでは、問題集なる本が発売されていません。

2020年からリニューアルされた試験なので、まだ過去問の数も少なく、市販からも書籍が出ていないからです。(スタンダードクラスでは市販の攻略テキストが出ているのですが、アドバンスクラスは範囲も広いためか、まだ出版されていないようです。)

唯一あるのは、東京商工会議所が個別に販売している公式練習問題1点のみです。

自分は試験前に何も問題を解かないのは不安過ぎるので、受験を申し込んだ日、一緒に購入をしておきました。

現状、これしか問題集が存在しておらず、あとは教科書を読む勉強法しかないのは、なかなか厳しいところです。

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スタンダードクラスでは、市販の参考書が出ていて、かなりスムーズに勉強できたので、アドバンスクラスにも早く救世主となる参考書が出て欲しいと願います。

その他、補足

アドバンスクラスの飛び級はアリ?ナシ?

正直、自分は推奨しないです。スタンダードクラスを受けてからにするか、スタンダードクラスとアドバンスクラスの併願受験をオススメします。

詳しくはこちらの記事にまとめていますので、参考にしていただければ幸いです。

アドバンスクラス公式テキスト購入時はバージョンに注意!

ネットで商品を探すと、2021年秋時点では、初版と第2版が検索ヒットします。

しかし、初版は誤字脱字が多く、それらの改訂版が第2版になりますので、これから受験を考えている人は絶対に第2版を買ったほうが良いです。

また、もし間違えて初版を買ってしまっても、今時点では公式窓口に問い合わせすれば第2版と交換してもらえるので、しっかり確認しておきましょう。

↓交換方法については、自分の体験談も交えて、こちらの記事にまとめています。

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今後、さらに新しいバージョンが出版されると思いますので、受験することを決めたら、事前に必ず最新版が出ているかチェックしましょう!

IBT試験の注意事項

自分はスタンダードクラスを受けた時と同じように、今回のアドバンスクラスもIBT形式の試験で受けました。これは2021年度からスタートした新制度で、自宅のネット環境で、家にいながら受験ができます。

細かい注記などは下記の記事にまとめていますので、こちらも参考にしてもらえればです。

余談:東京商工会議所の初代会頭は「渋沢栄一」

カラーコーディネーター検定試験は東京商工会議所が運営していますが、受験前に送ってくるカラーチャートの封筒を見ていたら、ふと、こんなプリントがされていることに気づきました。

し、渋沢栄一!

それから検索してみたところ、東京商工会議所を設立したのは渋沢栄一さんだったことがわかりました。公式サイトでも、特設ページが作られています。

もちろんテストに出るわけではありませんが、興味ある人は読んでみると、新しい一万円への思い入れがアップするかもしれません!

まとめ

カラーコーディネーターのアドバンスクラスは、スタンダードクラスより確実に難しいです。

太字以外のテキスト部分からもたくさん問題が出るため、最低限、約360Pのテキスト全文を読み込んでおかないと合格は難しいです。しっかり時間を確保して、日々コツコツと勉強を進めていきましょう。

これから受験される方は、できれば1ヵ月前、余裕を持つなら2ヵ月前には勉強スタートしておいたほうが安心だと思います。

一応、試験はマークシート4択の問題しか出ませんので、本を読んで覚えるのが得意な方や資格試験が得意な方、頭の良い方などは、2週間前後で詰め込めばなんとかなるかもしれませんが、おすすめはしかねます。

参考リンク

2021年、カラーコーディネーター検定試験のスタンダードクラスとアドバンスクラス、両方に一発合格しましたので、記事を一式まとめています。これから勉強される方は、ぜひ参考にしてみてください!

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