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会社起業時に少額借金をするメリットは「返済の信頼実績を増やせること」

会社(法人)をスタートしたら、少額でもいいから借金をしておいたほうが良い、という考えがあります。

なぜかというと、融資機関というものは、お金を会社に貸付する時の評価基準として、「その会社の信頼=借金の返済実績」のようにチェックするからです。以下、詳しく説明します。

融資の基準は返済実績!

会社をスタートして、いきなり融資機関から大金を借りようとしても、これはなかなか難しいことです。

すごく当たり前の話ですが、融資機関は、相手の会社が、きちんと返済していた実績があるかどうか、また、きちんと返済してくれるかどうか分からないと、あんまりお金を貸したいとは考えないからです。

これは個人の話に置き換えると分かりやすいのですが、いきなり初対面の人に「100万円貸してくれ」といわれても、ほとんど貸す人はいないでしょう。ただ、これが、「ごめん、すぐに返すから3万円貸して!」とか、「ちゃんと借用書も準備するし、きちんと返すメドもあるから10万円貸して!」とかなら、貸すことを考え始める人も出るかもしれません。

そして、「年に1回~2回くらい借金をするのだけど毎回いつも返してくれる人」というイメージが定着すると、その人に対してお金を貸すことに、ある程度の信頼が生まれます。

融資機関も、このような流れで生まれる「返済の信頼実績」を重んじるのです。

会社を起業したら数十万円~百万円でもいいから借金をしておくことが大事!

なんだか腑に落ちない話ですが、融資機関から信用を得るためには、借金と返済を何度か繰り返す必要があります。

そのため、会社をスタートしたばかりの時に、「創業費用としてキャッシュが少しいるから貸してください」という感じで、数十万~百万円くらいの価格帯でもいいから、「とりあえず借金」をしておくことが重要なのです。

「お金が不足しているから借りる本気の借金」ではなくて、「べつにお金はあるし借りてもすぐに返済できるけど、あえて借りておく」という選択肢を取ることで、融資機関かの信頼を増やしていくことができる、というわけです。

借金の利息分は損ではなくて、買い物と考える

「お金に困っていないのに借金をしよう」と書くと、「利息分、損するだけじゃねーか」と思う方もいるかもしれません。

しかし、融資は数%未満で貸付してくれるところも多く、そこまでの損失にはなりません。また、その数%で「融資機関の信頼を買える」と考えると、これは決して悪い買い物ではありません。さらにいうと、そもそも、借金の利息分というのは、経費にもできるので、税金に使うか、信頼のために使うか、という話にも置き換えられます。

つまり、会社を大きくするためには、けっこう大事な買い物にもなりますので、会社の借金というのは、単純に損する、とは言い切れないのです。

無借金経営は望ましいけど……借金にはすばやい行動力を生めるメリットがある

会社は、無借金経営で進められるなら、もちろんそれが一番望ましいです。

ただ、会社経営では、いざという時、まとまったキャッシュが必要になる場面が少なくありません。

たとえば、

・設備の導入
・土地など資産の購入
・大量雇用
・引っ越し

などの増強を図ることで、事業拡大が望めそうなのであれば、これは早めに行動していきたいところです。そんな時、毎月の利益以外にキャッシュがないと、すぐには行動できませんが、借金ができると、素早く次のステージに進むことができます。

ざっくりいえば、大きく稼げる環境を整えて、それから返済していく、ということです。

会社は自分の規模が大きくなるし、お金を貸した融資機関は、そういった実績が増えることになりますので、互いにウィンウィンとなります。

健全な借金は、決して悪いことではない、ということです。

そして、こういった瞬発力を生むための借金をするためには、起業時から、コツコツと借金をして、返済実績を作っておくことが大事、というわけです。

まとめ

起業して余裕があれば、借金を少しでもいいのでしておくことが大事です。

どのみち、税金で徴収されるのだから、借金して、その利息分を経費にしつつ、融資機関の信頼を得る買い物は悪い話ではないです。

ぜひ活用していきましょう!

(無借金=絶対正義、ではないのが、なんともマネーゲームの難しいところですね。)

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