批評家の的外れコメントはお笑い芸人のスベリ芸みたいなもの
テレビ・インターネット・本など、様々な媒体で活躍される、批評家様たち。
素敵なコメント、共感できる内容、勉強になる参考知識など、受け手に対してさまざまな益をもたらしてくれるのですが、中にはピントの外れたコメントばかりをする方々がいます。
あれこれ好き放題で勝手だなとも思いますが、しかし、なぜ彼らがそんな発言をするのかというと、やはりビジネスが理由のようです。
目次
批評家と一般人の違い
映画や小説、漫画やアニメなど、まあ題材は何でもいいです。
鑑賞を終えた後、一般ユーザーがどんな感想を述べたところで、それらはなかなか商品に足り得るものではありません。
面白かった・楽しかった・悲しかった・どうかと思った・小説のほうが良かった・・・etc
こんな小学生じみた感想はゴマンと転がっていますし、なにも目新しいことはありません。
「ふーん、そう」
これで終了です。
しかし、批評家はそれではいけません。
批評家たるもの、そのコメントに話題性が伴わないと意味がありません。
一般人が思うようなありきたりなことを発言して、
「ふーん、そう・・・え、それで終わり??」
みたいな状況になっては、批評家たる意味がありません。
仕事柄、その作品に注目・関心が集まるように、批評家はコメントしないといけないのでしょう。とにもかくにも、ユーザーの興味を惹かないと意味がないわけです。
ピント外れのコメントは、お笑い芸人のスベリ芸のようなもの
お笑い芸人は、あえて極端にスベる(もしくは天然・事故などでスベる)ことで、その後の数秒間がボーナスタイムとなり、突っ込みをパシッと入れると、笑いを生めます。
ひと昔前は、スベッたら放置して見捨てるような感じでしたが、最近のトーク番組中心のお笑いを観ていると、むしろ盛大にスベるのは逆に美味しいんだなと感じます。
批評家が的外れなコメントをする原理は、これに近いのだなと感じました。
あえて盛大に偏りまくった意見を言うことで、突っ込みどころ満載のボーナスタイムとなり、ユーザーが次々と指摘します。これにより、笑いの代わりに注目を生んで、批評家と一緒に作品の名前が拡散される、というカラクリです。
もちろん、炎上商法といっても良いです。そう考えると、スベり芸というのもプチ炎上商法みたいなものなのかもしれません。(そもそもスベる必要がないという芸人さんもいらっしゃると思うので。)
しかし、ここで主観全開で、一つだけ言いたいことがあります。それは、、、
「スベり芸は笑えるし面白い。でも、的外れな批評家のコメントは不愉快なことが多くて、ちっとも面白くないから辞めてほしい・・・」
ということです。
そもそも批評家は本物の批評家なのか
これまでの文中で批評家という表現を使ってきましたが、これは誤った表現かもしれません。自分が好かない批評家というのは、その道のトップでもないのに神様のように振舞う批評家や、他分野からしゃしゃり出てきて偉ぶってる批評家など、一部の方々限定だからです。そもそもで考えると、批評家でもなんでもないのです。そして、そういう方々に限って、ものすごく上から目線だったりします・・・。
というように書いていくと、真っ先に反論されてしまうことが、「おまえはどの分野の専門家でもなく、さらに匿名のインターネットで好き放題言ってるだけで、もっと最悪じゃねえか。チキン野郎に文句言われる筋合いはない」という感じでしょうか。
そうなると個人的には「顔出しているからって、何でもかんでも好き放題に発言していいわけじゃないだろう・・・」と思うのですが、そのように反論を交わしていくと、批評家ぶった方々の思惑通りというか、さらに独壇場となっていきます。「口論上等、もっとちょうだいちょうだい!!」みたいな感じになって、泥レスが始まります。
・・・要するに、「なんでもいいから話題になってPVになればいいや」と思っている方々には、そもそも厳密なロジックとか、言葉のやりとりは通じません。彼らが求めているのは正論とかモラルではなく、「白熱」。つまり、話題になってお金になることなのです。
おそらくは、内容の良し悪しや建設性を求めて批評するのではなくて、あくまでユーザーの関心を惹くために議論(じみた騒ぎ)を巻き起こすことが、一部の批評家にとってのビジネスなのだと思います。
そういう意味では、彼らが一番恐れているのは「無関心」というものですので、無言になり、無視してスルーしている方々っていうのが、最強なのかもしれません。文句があるなら見なければ良い、というのは、まさしく、その通りなんだなと思います。
まとめ
自称批評家のような方に思っているイメージをつらづらと書いてみましたが、これもまた釣られている魚のようなものなのだと考えると、虚しさしかありませんね・・・。
個人的には、きちんとした専門分野に所属して過去の知識などを参照して、正しく批評している人が、とても好きです。なんでもかんでも節操なくコメントしているのは・・・まあたくましい人たちなんだろうなと感じます。