弥生・freee・MFクラウドを徹底比較! web系個人事業主がおすすめを選抜!
目次
注記
【★重要】2018年4月 追記
本記事中、MFクラウドのフリープランであれば、無料で確定申告まで可能というように書いていましたが、2018年6月より、MFクラウドのフリープランにおいて最大仕訳登録数の制度変更となってしまい、実質、無料プランでの確定申告までの処理が不可能となってしまいました。そのため、本記事中の無料で確定申告まで可能という部分は無視して読み進めてくださいませ。
▼詳細はこちら
三社の要点比較!
記事が長いため、先に三社の要点について、紹介します。
弥生、freee、MFクラウドについて、それぞれの特徴は下記の感じです。
やよいの青色申告オンライン
⇒使っている人も多く、ザ・無難なソフト
⇒初年度無料なのでスタートアップが安心
⇒税理士さんも弥生を使っている場合が多いので安心
freee
⇒スマホでいつでも使える
⇒すべて電子データで管理可能
⇒初心者向け
MFクラウド
⇒無料の範囲内で確定申告まで可能
⇒無料だからといって機能に遜色なし。むしろ充実。(推移表まである)
⇒簿記知識のある人向け(簿記知識をちゃんとつけたい人向け)
個人的にオススメなのはMFクラウドですが、他のソフトにもそれぞれ特徴があります。
以下、詳しく説明していきます!
やよいの青色申告オンライン
弥生の青色申告用ソフトでは、パソコンにインストールするタイプのパッケージ版と、クラウドで扱うタイプのオンライン版の二種類があります。本記事では、そのうち、年8,640円(月換算720円)のクラウド版「やよいの青色申告オンライン」について、説明していきます。
やよいの青色申告オンラインの仕訳について
やよいの青色申告オンラインでは、初心者向けの仕訳方法「かんたん取引入力」と、簿記の知識がある人向けの仕訳方法「仕訳の入力」と、二通りの入力方法があって、ユーザーのスキルに応じて仕訳がしやすくなっています。また、「スマート取引実行」を利用することで、口座やカードと連携して、自動で仕訳することも可能です。
全体的に、とてもベーシックなシステムになっていますので、初めての人でも安心して使えると思います。
ただ、仕訳をしている時、その仕訳表において、下記の点がちょっと気になるかなーという感じです。
やよいのデメリット
・各仕訳にID番号(取引番号)が付与されない
・仕訳帳が「最新を上部表示」だけなので、「昇順・降順」の並び替え機能が欲しい
(pdf出力すると、古い仕訳から順番になるが、いちいち出力するのは不便。)
・仕訳画面から補助科目を直接登録できない(先に設定メニュー>登録の必要あり)
・仕訳をまとめて削除する際、確認のポップアップ画面はあったほうが良い
・pdf出力機能しかない。csv出力機能も欲しい。
・pdf出力した仕訳表において、按分仕訳の計算が誤って表示されるため、結構困る。
(按分仕訳は除算のはずが、現状、すべての数字が和算される仕様になっている。)
▼最も気になるエラーは、按分処理の仕訳をしてpdf出力すると、
↓
▼按分した数字が足されて表示されてしまうこと。これだと検算がしにくい。
やよいの青色申告オンラインのレポート機能について
レポート機能は豊富ですので、簿記に必要な書式は、一通り出力できます。
やよいの青色申告オンラインの出力可能レポート
・日別取引レポート
・残高試算表(貸借対照表や損益計算書)
・損益レポート
・科目別損益レポート
・取引先別損益レポート
・貸借レポート
・現金出納帳
・預金出納帳
・売掛帳
・買掛帳
・固定資産台帳
・仕訳帳
・総勘定元帳 など
ただ、こちらも細かいところで少しあって、貸借対照表や損益計算書において、「月推移させて一覧表示ができない」ところはちょっと不便です。1月~12月まで、各月それぞれを一覧で表示して見られると便利なのですが、やよいの青色申告オンラインだと、現状、対応していないようです。(ローカルソフトは対応しているので、そのうち実装されるかもです。)
やよいの青色申告オンラインの画面・操作性について
シンプル・ベーシックなレイアウトになっていて見やすいかと思います。
操作性はちょっと独特なところもあって、最初は困惑するところもありますが、それは、どの会計ソフトを使っても似たようなものですので、しばらく使っていれば慣れてきます。
やよいの青色申告オンラインの確定申告について
青色申告(複式簿記)の確定申告に必要となる、下記二点の書式について、やよいの青色申告オンラインはもちろんサポートしています。
1.所得税青色申告決算書(一般用)
⇒自動生成
2.確定申告書B
⇒入力サポート
⇒DLして印刷したものを提出すればOK
⇒e-Taxとの連携も可能(税務署に行かずOK)
やよいの青色申告オンライン その他機能について
他社との互換性ありです。
引っ越し用にデータのcsvをインポートエクスポートすることで可能となります。もちろん、弥生のローカルソフトからオンラインへの移行もOKです。
注意点は、スマホには対応しておらず、証ひょうの電子データ記録管理などもないところです。
証ひょうとは、事実を証明する根拠となるものを意味する言葉ですが、簿記経理の世界では、領収書など、取引の記録証拠を指す意味で使われます。
やよいの青色申告オンラインのポイント!
やよいの青色申告オンラインのポイントをまとめると、以下の具合です。
・初年度無料キャンペーンを大体やっているのでスタートアップがラク!
・年8,640円(税込)なので、コスト安め!(月換算720円)
・全体的にシンプルベーシックという感じで使いやすい。
・老舗ブランドなので、使っているユーザーも多い
・税理士さんの方も多く使っているソフト
ポイントは、なんといっても、初年度無料キャンペーンです。このおかげで、とりあえず一年間使ってみることができますし、初めての方がスタートしやすくなっています。また、弥生は老舗ですので、使っているユーザーが多く、なにかあった時に質問しやすい環境にあることも良い点です。
もし、使っていて、いまいちに感じたら、他社へ移行してもOKですので、安心して使っていくことができます。
やよいのtwitter監視・・・?
twitterで、やよい関連のつぶやきをすると、かなりの確率で、公式アカウントから返信を頂けます。なんというか、返信率がすごくて、それ専用の窓口の方がおそらくいるのでは、というくらいの神対応っぷりです。分からないことがあれば、twitterでつぶやくと、教えてくれたりするので、ある意味無料相談サービスともいえます。すごい・・・!
freee
クラウドで一気に台頭した会計ソフトが、freeeです。こちらはなんと、50万人以上の個人事業主が使っている、人気クラウド会計ソフトになっています。
ご利用の際、個人事業主の場合は、freeeのうち、「確定申告ソフト - 青色申告」を選択してください。今回は、そのうち月額980円のスタータープランについて説明します。
freeeの仕訳について
freeeの最大の特徴は、この「仕訳」にあります。
freeeの仕訳システムは、初心者の方でも、とても扱いやすくなっており、おそらく初めての仕訳でも、迷わず入力登録を進めることができます。
その理由は、仕訳といった簿記用語を使わず、「取引を記録」という表現にして工夫している点や、入力を進めていく中で、アイコンを交えた視覚的にも分かりやすいサポート情報が、常にユーザーの操作をアシストしてくれるなど、freee独自の特徴があるためです。
他の会計ソフトとは異なり、「取引先」や「補助科目」といった分類についても、freeeでは独自の「品目・部門・メモタグ」というタグ機能で統合されて、快適に扱うことができます。
また、freeeでは、「取引先」や「補助科目」について、いちいち設定画面を開かず、仕訳画面から即座に入力登録できるところも魅力です。
もちろん、freeeには手作業による仕訳だけということはなくて、取込による自動仕訳機能もちゃんとあります。銀行やクレカ、決済サービスや電子マネーの明細は登録しておけば、自動で処理されますし、エクセルで仕訳していたデータをインポートして取り込むことも可能です。
さらに、freeeでは、仕訳に必要な証ひょうについても電子データで一元管理できるようになっており、領収書などのデータをメールで送付したり、Dropboxからインポートすることで、クラウド上のストレージに保存して、紙媒体の管理から解放されるメリットがあります。
このようにfreeeでは、分かりやすい仕訳システム+すべて電子データ上で一元管理できるという、素敵な会計ソフトになっています。
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・・・と、長所だけを説明すると、とても素晴らしく思えるfreeeですが、しかし、その独自仕様に走っている分、残念なところもあります。
それは、初心者向けに特化しているあまり、逆に、簿記知識を持つ人には分かりにくいところが出てしまう、ということです。
具体的には、下記の通りです。
freeeのデメリット
・仕訳UIにおいて、仕訳/適用/補助科目という言葉が使われない
・「摘要/補助科目」が「品目/部門/メモタグ」という独自の機能で統一される
・按分の仕訳が通常の仕訳画面からできず、別メニューで切り離されている
・按分の仕訳の条件づけが微妙に分かりづらい
(仕訳時に按分になっているかどうかの判定も表示されず、戸惑う。)
まあ、上記については、もちろん慣れてしまえば気になることではないのですが、しかし、簿記の専門用語を使わず、freeeだけの専門用語・テクニックを覚えるカタチになってしまうので、ちょっと違和感となってしまうのです。そのため、簿記を勉強してからfreeeを使ったり、freeeから他の会計ソフトへ移行すると、少し戸惑ってしまうかもしれません。
とはいえ、それでも、オンライン上で一元管理して全部扱える、というところはかなりの魅力だと思います。
freeeのレポートについて
freeeで表示できるレポートは、下記の通りです。
freeeで表示可能なレポート
・損益レポート
・現預金レポート
・試算表(貸借対照表や損益計算書)
・仕訳帳
・総勘定元帳 など
freeeのレポートは、とても見やすく分かりやすいです。貸借対照表や損益計算書(試算表)においても、各項目の数字を追いかける時に、ダントツに見やすいですし、csv出力、pdf出力ともに対応しているところも魅力的です。
スタータープランでなく、スタンダードプランにすると、貸借対照表や損益計算書の推移表も確認できますので、法人化した際には、スタンダードプランに移行すると、さらに重宝しそうです。
freeeの画面・操作性について
初心者向けに特化したアーキテクチャですので、やはりダントツに見やすく分かりやすいです。とても今風なデザインというか、ザ・クラウド!という感じです。
ただ、繰り返しになってしまいますが、初心者の人向けに特化しているからこそ、簿記の知識がある人は逆に困惑してしまうところも・・・です。
freeeの確定申告について
青色申告(複式簿記)の確定申告に必要な下記二点の書式について、freeeはもちろんサポートしています。
1.所得税青色申告決算書(一般用)
⇒自動生成
2.確定申告書B
⇒入力サポート
⇒DLして印刷したものを提出すればOK
⇒e-Taxはもちろん、freee内で電子申告も可能
freeeの場合、確定申告の作成機能も初心者向けになっていて、わかりやすいQ&A形式の質疑応答に回答していくと、書式をすべて自動生成してくれるシステムになっているところも、ありがたいです。
freeeのその他機能について
freeeの強い魅力はスマホ対応しているところです。
なかなかデスクワークの時間が取れない方の場合や、パソコンよりもスマホの方が好きって方には、スマホでも帳簿づけができるのは、とてもラクに感じると思います。帰りが遅くなって、パソコンは億劫でもスマホなら・・・って場合も十分に考えられますので、これはかなり需要のある仕様だと思います。
また、freeeでは、スタータープランの中で、見積書・納品書・請求書・領収書・発注書といった業務書式の作成まで、可能になっています。仕事用の書式について準備ができていない方は、業務短縮にもつながりますので、オススメです。これはスタンダードプランにすると、請求書の合算や定期発行、まとめての送付も可能となりますので、お客さんの多い個人事業主さんには便利なサポート機能になっています。
あとは他社との互換性ですが、もちろんfreeeでもcsv出力による他社との互換性はありますので、使っている途中で、他社へ移行することも可能となっています。
freeeのポイント!
freeeのポイントは、以下の具合です。
・月980円(税抜) or 年9,800円(税抜)
・最初の1ヵ月無料サービスが大体ある
・初心者向けの会計ソフト
・スマホ対応
・簿記の知識ある人はちょっと戸惑う
・証ひょう~確定申告まで、オンライン上で一元管理可能
一番の特徴は、やはり「初心者向け」という点だと思います。
「個人事業主はやりたいけど、簿記の勉強なんてしたくない!」っていう方に、まさにうってつけのツールです。
簿記の勉強という観点では、ちょっと戸惑うところもありますが、これもまた慣れてしまえば気にはならないことです。
独自のシステムではあるものの、スマホで24時間扱えて、経理全部をオンライン上で管理できるところはかなり魅力的ですので、freeeは会計ソフトの選択肢として、十分ありだと思います。
電子帳簿保存法
2015年9月30日より、電子帳簿保存法の改正が施行されて、2016年1月1日分より要件を満たした、全ての領収書・請求書をスキャナで電子化して保存することが可能に。原本は廃棄可能となり、紙管理の時代から電子データ管理の時代へ移行しているようです。また、今後はスマートフォン、デジタルカメラで撮影した証ひょうも認められるようになっていく動きがあるようです。
MFクラウド
株式会社マネーフォワードさんの運営するクラウド会計ソフトが「MFクラウド」です。
これは個人的には、一番のおススメの会計ソフトです。
なぜかというと、MFクラウドは、「月額無料の範囲内で、他の会計ソフト同様に充実した機能を使えながら、さらに確定申告の書類作成まで可能」だからです。
弥生やfreeeのような高品質の会計ソフトを、なんと無料で使えるというのだから、本当に太っ腹です。もちろん無料ゆえの一部機能制限もあるのですが、規模の小さいweb関連の個人事業主であれば、その範囲内でも十分に運用可能です。
そのため、本記事では、「MFクラウド確定申告」のうち、月額無料の「フリープラン」について説明していきます。
MFクラウドの仕訳について
MFクラウドの仕訳方法は、とても豊富です。
・初心者向けのカンタン入力
・振替伝票からの入力
・取引からの入力
・仕訳帳入力
・口座やカードの自動仕訳
この中で、個人的に一番好きな方法は、「仕訳帳入力」です。
なぜかというと、理由はエクセルのように扱えるからです。
図だと分かりにくいのですが、MFクラウドの仕訳帳入力では、弥生やfreeeのように仕訳専用の入力フォームを使わずとも、エクセル感覚で、仕訳表に対して、仕訳を直接、ガンガン入力していけるのです。
もちろん、後から編集・修正しようとした時も、対象の項目をセルのように選択したり、書き換えたり、エクセルのように操作が可能となっています。コピーする時も、仕訳行の左端を選択して、エクセルの行のようにして、コピペすることができます。
エクセルのような操作性の他にも、魅力は、たくさんあります。
・各仕訳には入力した順にIDが付与される
・各仕訳の摘要やメモなどはタグで扱える
・補助科目の編集画面が見やすくて分かりやすい
・家事按分の入力は、別画面からも仕訳表画面からも両方可能
(ちゃんと借方と貸方の差分も誤りなく計算してくれる。)
すなわち、エクセルができて簿記の知識がある、という人には、MFクラウドがめちゃくちゃ馴染む、ということです。
ただ、それが逆に、欠点ともなって、エクセル嫌いって人には、ちょっととっつきにくいのかもしれません。(とりあえず自分はエクセル大好きなので、どうしようもなく虜になっています。)
ただ、これだけ素晴らしい仕訳システムだけあって、無料版のフリープランだと、ちょっとした制限があります。それは仕訳の数に制限がある、ということです。
MFクラウド無料版は仕訳制限あり・・・だけど?
MFクラウドの無料版では、月に15件しか仕訳できない仕様となっています。まあ、これだけ素晴らしい機能が無料で使えるのだから、仕方のないことにも思えます。
・・・でも、これ、ちゃんと見てみると、文字通りの15件という意味ではなく、じつは「15日分の仕訳まで」という意味なんです。
どういうことかというと、じつはMFクラウドでは、同じ日付の中で、いくつもの仕訳を増やして入力できるのですが、無料版の仕訳制限では、この同じ日付に入力された仕訳について、まとめて一つとカウントするんです。
たとえば3/1という日にちに、5件の取引が発生しても、それらを同じ日付項目の中で処理すれば、1件分としてカウントできるのです。
・・・ということは、一ヵ月のうちに取引が15日以内に納まるような事業であれば、無料版の機能だけで、十分に帳簿づけができてしまうんですね。
web系の個人事業主で考えると、サイト制作など、ある程度のスケジュールを必要とする業務を中心に活動されている場合は、1カ月のうちに15日分もの仕訳ができれば十分かなと思います。つまり、仕訳制限はとくに問題にはならない、ということです。
どうしてもたくさん仕訳したい時の裏技
こちらはマメ知識みたいなものですが、どうしても仕訳をたくさん入力したい時は、その1ヵ月だけ有料版に加入して、一気に仕訳をして、その後に無料版に戻すといった、ちょっとした裏技もありますので、参考までに知っておくと役立つ時があるかもしれません。
まあ、そこまで無料にこだわらずとも、月額800円くらいですので、心配な方は、有料版にしてもまったく問題ないと思いますが・・・。(エクセルのように扱える仕訳システムは、本当に便利ですので、損はないです。)
MFクラウドのレポートについて
MFクラウドは、レポート機能も充実しています。
MFクラウドで表示可能なレポート
・キャッシュフローレポート
・収益レポート
・費用レポート
・得意先レポート
・仕入れ先レポート
・仕訳帳
・現預金出納帳
・総勘定元帳
・補助元帳
・残高試算表(貸借対照表と損益計算書)
・推移表
・部門別集計表
・前期比較 など
この中で、とくに注目なのが、「推移表」です。
これは、freeeでは月額1980円のスタンダードプランで加入しないと使えない機能になっているのですが、なんとMFクラウドでは無料で提供されているのです。
すなわち、貸借対照表や損益計算書について、月ごとに推移させた一覧の状態で、確認することができるのです。もちろん、そこから各項目の数字を追いかけることも可能です。
つまり、レポート機能に関しても、MFクラウドは優秀ということです。
他の会計ソフトより、ダントツに分かりやすいし、扱いやすい。しかも、csvとpdf、両方のカタチで出力できますので、盤石のシステムとなっています。スキがなさすぎて、素敵過ぎます。
MFクラウドの画面・操作性について
とてもシンプルかつ実用的です。
ちょっと古い表現をするなら、windows XPを好んでいた人たちなら、とても愛着の持てるソフトになっています。
簿記の知識にもしっかり基づいているし、素晴らしいアーキテクチャのもと、作成されていったように感じます。開発者の方々は、本当に優秀な人たちなんだろうなと思います。(羨ましい・・・
まあ一応、平等性を考慮して、細かいところをいうと、仕訳帳を扱う際、そのインフレーム画面に対して縦幅の調整ができないので、作業面積が微妙に狭く感じたりもします。作業領域を自由に可変させられると、さらに便利なのですが・・・ただ、無料ですので、それくらいは許容範囲です。
MFクラウドの確定申告について
青色申告(複式簿記)の確定申告に必要となる、下記二点の書式について、MFクラウド確定申告も、ちゃんとサポートしています。
1.所得税青色申告決算書(一般用)
⇒自動生成
2.確定申告書B
⇒入力サポート
⇒DLして印刷したものを提出すればOK
⇒基本はpdf出力
一点、ちょっとしたマイナス点を挙げると、e-Taxとの連携は、データエクスポートのカタチになるそうです。
▼詳しくはこちら
(Q.e-Taxでの申告には対応していますか?(MFクラウド確定申告)。
ただ、個人的には税務署に提出することは、そんな苦ではないので、電子申告がちょっと面倒だとしても、べつに気になりません。
税務署も、確定申告シーズン中は混雑しますが、1月下旬や2月上旬の早い時期に行けば、けっこう空いていて、快適です。
MFクラウド その他機能について
MFクラウドにも、freeeのように、見積書・納品書・請求書・領収書といった業務書式の作成機能などがあります。
また、互換性もちゃんとあって、csv出力による他社との移行もできますので、安心して使うことができます。(ただし、他社への移行をするためのデータエクスポートは有料版にしないとできません。)
MFクラウドのポイント!
MFクラウドのポイントは以下の具合です。
・無料の範囲内で確定申告まで可能
・無料の範囲内で充実した機能ばかり
・有料版にしても月800円。年額なら8,800円と、コスト安。
・簿記の知識ある人にバッチシの会計ソフト
・これから簿記を勉強したい人にも間違いのないパートナー
一応、公平な視点で残念な点も挙げておくと、下記の通りです。
MFクラウドのデメリット
・スマホ対応はまだ
・無料の制度がいつまで続くかは不明
・電話サポートつけるには年額17,200円なので、電話サポート欲しい人には難しい
・無料ゆえに、たまに重くなる。(自分は確定申告時期に一度体験。早めに処理しておくことが大事で、確定申告シーズンにまとめて一年分やろうとすると辛いのかも。800円払えば、たぶん大丈夫。)
・証ひょうの電子データ管理機能がまだ未搭載(MFクラウド法人は対応している様子。)
まとめ
会計ソフトは便利な物。
個人事業主なら使わない手はありませんので、これからフリーになろうとしている人は、自分に合った会計ソフトをぜひ検討してみてください!
繰り返しになりますが、個人的にはオススメの会計ソフトは「MFクラウド」です。
あんまりお気に入りなので、MFクラウド用に記事をもう一本書いてしまいました。興味を持たれた方や、これから会計ソフトの導入を予定されている方は、ぜひ参考にしてみてください!
▼次回記事
MFクラウドをweb系フリーランス・個人事業主の青色申告におススメする理由
・・・いや、もう会計ソフトの話はいいから、青色申告のやり方を知りたい!って方は、こちらの記事へお進みください。
▼次々回記事
web系個人事業主が青色申告のために準備しておくべきもの一覧!
個人事業主のことをもっと詳しく知りたい方へ!
著者がweb系の個人事業主・フリーランスを実際に一年間やってみた時の各種手続きについて、下記のページでまとめています。
記事の中では、自分の実体験に基づいて、「開業届(青色申告の届け出)⇒日々の業務・取引⇒日々の帳簿づけ⇒年末の青色確定申告」までの具体的な手順について、詳しく解説しています。これから個人事業主・フリーランスを考えている人は、ぜひ参考に!