競合他社のキーワード泥棒! Google広告で自社名・自社商品名を敵対広告で勝手に使われた時の対処法
ブログやメディアサイトのキーワード戦争では、色んなパクり合いの応酬があります。
これを防ぐすべがあるのか調べたところ、たいへん残念なのですが、商標登録などしないと制限が難しいという現実でした。
目次
概要
Googleアドワーズは、商売にとても便利ですが、使用者の性格次第で、ちょっとイヤ~な戦略を取ることができます。
たとえば、健康器具販売をするA社とB社があった時、B社がA社の名前や商品名を使ってGoogleアドワーズにキーワード登録(有料広告)をすると、A社の検索がされた時、その検索結果の最上位にB社のURLが表示されるという、なんともまあ・・・なことが起きうるのです。
本記事での公開は控えますが、著者もいくつかのそういった横取りキーワード登録を実際に見てきました。(著者は勝手に、こういった人たちを「キーワード泥棒」と呼んでいます。)
で、気になるのは、こういったキーワード泥棒たちへの対策なのですが、結論としては、とても残念なことに、「商標登録しないと制限することはできない」が答えです。
詳しく説明していきます。
勝手に他人のキーワード使う迷惑な方々への対処法
Googleのスタンスは商標登録以外のトラブルは「見」
まず、AdWordsのポリシーがこちら。
▼AdWords のポリシー
https://support.google.com/adspolicy/answer/6008942?hl=ja
で、ここで大事なのは、商標と著作権の部分です。この二点が法的に認められ、また、Googleに権利申し立てをした場合に限り、Googleさんは初めて公的な対応をしてくれる、という方針になってます。
これは逆にいうと、商標や著作権が認められない場合、Googleはきちんとした対応をしてくれない、ということです。
ちなみに、もし申し立てや問い合わせをする時は、下記URLから可能です。
▼Google 広告に関する質問、申し立て、ご意見
https://support.google.com/google-ads/answer/176378?hl=ja
▼Google サポート窓口(お問い合わせ)
https://support.google.com/google-ads/gethelp
トラブル例
すでにトラブルに遭って、相談されている方々のFAQがあります。ただ、クレームを言うだけではGoogleは対応してくれないようです。
他社に直接問い合わせて話し合いするのも対策の一つだが・・・
色んな方の体験談を見ていると、相手の会社に連絡して、「このキーワードでの登録は控えてくれ。うちもこのキーワードは控えるから・・・」など、互いに話し合って、棲み分けをしっかりすることも対策の一つです。
ただ、これは相手がちゃんと話し合ってくれること、モラルを持っていることが条件となりますので、ちょっと性格の悪い感じの相手だと、ガン無視される可能性もありますし、もしかしたら、こちらがパクリだ!とか頭悪いことを言ってくる可能性だってあります。なぜなら商標・著作権がきちんと確定していないと、法的にはどちらが正義とも言い切れないからです。
ちょっと前に、ピコ太郎さんの「PPAP」を他の誰かが商標出題したニュース(詳しくはこちら)などありましたが、まさにあの感じの相手だと、とても話し合いでfixしそうにないですよね・・・。(金払えば辞めてくれるかもしれませんが、そんな金あるなら商標登録したほうがいいですね・・・。)
どうしても譲れない場合は商標登録を!
これまで書いたように、きちんと法的認定がないとGoogleは対応してくれません。なので、キーワードを奪われていることが、明らかに経営面でマイナスになっているようであれば、商標登録をして対策するしかありません。
商標登録をした後は、下記の手順でGoogleに申請することができます。
▼【GoogleAdWords】もう迷わない商標使用許諾リクエストの申請手順
https://quartet-communications.com/info/listing/column/43063
とはいえ、商標を取得しても防げないこともある・・・?
自分は実際にそこまでの対応をしていないので、予測の話になってしまうのですが、商標が取れるのは、会社名や商品名です。つまり、これは言い換えると、商標登録していないキーワードであれば、他社のものを使っても、最終的には相手の行動をストップできない、ということです。
正直、このへんの仕組みは、もう少し何とかしないとマズイんじゃないの、Googleさん。と自分は思ってしまいます。
まとめ
競合他社のキーワード泥棒は、商標や著作権の認定なしに、厳密には裁くことができないので、たいへん対処が難しいです。
とりあえず、そんな競合他社に負けないよう、真摯にサービス継続しつつ、ウェブサイトの品質をしっかり高めておきましょう!(ウェブサイトを比較して、露骨にヒドイ作りだと、さすがにユーザーもわかってくれる・・・と信じたいですね。。。)