パソコン作業でトラブルやエラーに強くなる心構えまとめ
パソコンで仕事をしているとエラーやトラブルは必ずつきものです。データが消える・先祖返りする・急にアプリが動かなくなるなど、不慮の事態はさまざまに起きてしまいます。
でも慌ててはいけません。なぜなら慌てて問題を治そうとしたところで結局わけわからないことになって、かなりの振り出し作業に戻ってしまうなんてパターンが多いからです。
本記事では、そんな時の心構えをまとめてみました。
目次
エラーやトラブル発生時に絶対に気をつけておきたい5項目
項目1:エラー解決には数時間以上のロスが生まれるのだと、あらかじめ覚悟しておこう
エラーやトラブルの多い人には共通点があります。それは「すぐに問題を解決しようとして、データ操作をしてしまうところ」です。気持ちは分かります。誰だって、さっさと帰宅したいし、仕事を長引かせたくないですからね。できるだけ問題を早く片付けたいことだと思います。
でも、これは例えるなら松明が消えたにも関わらず、ドンドン闇の中へ前進していくようなもの。結果、エラーは余計に迷宮入りしてしまい、帰宅する時間は遅くなる一方です。
エラーが起きた時に大事なことは「その時点で数時間は調査~解決まで時間がかかることを受け入れておく」ことです。長い渋滞に巻き込まれたとでも思って、諦めることが肝心です。なんなら珈琲でも飲んで、一呼吸置いてみましょう。問題解決に取り組むのはそれからです。
項目2:エラーの現場は必ず保存しておこう
これは一番といっても過言ではないほど大事なポイントなのですが、必ず「エラー画面を保存するクセ」をつけてください。
エラーが出た時、パソコン画面には、ポップアップ画面などの警告やエラーの種類を示す文章が表示されていることがほとんどです。そして、問題解決能力の低い人は、この画面を保存していないことがほとんどです。
パソコンならスクリーンキャプチャで画面の情報が保存できるし、なんならスマホでパシャリと撮影しちゃえばOKです。このワンアクションの有無だけで、その後の問題解決までの時間を大幅に短縮できるかどうかまで左右されます。
「なんかエラーが起きたんですけど。ああして、こうして・・・」
なんて要領をえない説明を身振り手振りでしているよりも、たった一枚のエラー画面情報があれば、それを見せるだけで「素早く正確な情報共有」ができるからです。
項目3:嘘をつかないこと
これ、けっこう、多いです。気持ちはすごーく分かります。なぜならエラーの報告をするということは、ほとんどの場合、「自分が操作ミスしたことを認めなくてはいけない」からです。だれだってミスしたことを明かしたくないし、イヤな上司だと物凄く怒られてしまいますしね。
でも、これは本当によくないことです。なぜなら操作事実の一部を隠ぺいされると、エラーの原因がさっぱり分からなくなるからです。結果、問題解決に駆り出された人は無駄な労力をしいられることになります。
マトモな上司であれば、注意はしても「怒り」はしません。もし、こんなことで感情的に怒ってくるような人間しか周囲にいないようでしたら、その組織は正直言って未来がないので、さっさと抜けてしまうのも手です。
項目4:修正作業を始める前に必ず前例をググる
エラーなんて世界中の色々なところで起きていて、自分が起こしたエラーが世界初!なんてことは滅多にないことです。つまり、ネットで検索すれば、先人たちが残してくれた解決の糸口がけっこう転がっています。さきほど保存したエラー画面の情報などからキーワードを検索して、あれこれ調べてみましょう。修正作業はそれからです。
項目5:あらかた状況を整理して、解決が難しそうであれば職場の詳しそうな人に報告・相談する
あれこれ調べていくうちに、なんとなくエラーの種類が特定できた。でも、解決方法はなんだかすごく難しそう。そんな時は詳しそうな人に聞いてみましょう。
ちょっと後ろめたい気持ちになるかもしれませんが、上記の4ポイントを抑えていて、客観的な視点で正しく状況説明できれば、そんなに嫌な顔をされることもありません。わけのわからない説明をされ、わけのわからない修正作業をされてグチャグチャになった状態でバトンタッチされるより、よっぽどマシだからです。
また、もし緊急度の高いエラーの時は、エラーが発生した時点ですぐに上司に連絡するようにしましょう。大事なことは、エラーやトラブルが起きた時、業務としてあなたに求められていることは「あなたがすばやくエラーを解決すること」ではなく、「すばやくエラーを解決できること」です。そこに主語は必要ないことを強く意識しておきましょう。
エラーやトラブル発生の予防で日頃から気をつけておきたいこと
作業データは必ずバックアップを取っておく
普段からデータのバックアップは必ずとっておくようにしましょう。なぜなら毎日データのバックアップを取っておけば、複雑なエラーに衝突した際でも、前日のデータに戻すことで、ひとまずエラーの魔の手から逃れることができます。
また、gitやsubversionなどでデータを差分管理しておけば、「いつ、どこで、だれが、どんな作業をしたか」がすべて記録できるので、あとで先祖返りがどうこうという問題が起きた時、原因究明がとてもラクになります。
そもそもクライアントに説明を求められた時、答えられないのはマズイですよね。BtoBで仕事をする人は、差分管理は義務であり絶対に必要なことだと思います。これはソースコードだけに限らず、デザインデータやドキュメントデータも同じことです。
後戻りのできない作業をする時はダブルチェックする
たとえばデータベースの移動などでしょうか。元の状態にカンタンに戻せない作業をする時は、必ず誰かに協力してもらい、操作手順に間違いがないことを確認してもらいましょう。また、問題が起きた時にどんな作業手順をすれば回復するかを事前にまとめておくことも効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。内心ドキリとした人は、上記の内容を気を付けるだけでも、今後、エラーやトラブルに対して少しは冷静になれるんじゃないかなと思います。
個人的には、こんなの常識だろ!っていう人が多いことを祈ってやまないところです。