エックスサーバーからエックスサーバーへ引っ越し! 移転のやり方と注意事項まとめ
目次
エックスサーバー同士のサーバー移転をやる方法まとめ
作業の概要
今回のサーバー移転で実施した内容は下記の通りです。
ドメイン「move-sample.com」の引っ越し ※名前は仮
【移転元 エックスサーバーA】
・wordpressのウェブサイト
┗SSL対応(https)
・メールも使用中
・サブドメインもあり
↓ (移転)
【移転先 エックスサーバーB】
・wordpressのウェブサイト
┗SSL対応(https)
・メールも継続使用
・サブドメインも継続使用
ポイントは、同じエックスサーバー系列なので、ネームサーバーの変更が必要ないってことです。
でも、その時に気づくことが、「ネームサーバー変えずに同一ドメインを二つのサーバーに登録できるの?」ってことだと思うんですが、これが本当にネックなポイントなんです。
というのも、エックスサーバーでは同一ドメインの登録ができないんです。
▼エックスサーバー系列の公式説明
・異なるサーバーIDへドメイン運用サーバーを変更したいです。
なので、移転元のエックスサーバーAで登録しているドメイン「move-sample.com」を削除して、新たに移転先のエックスサーバーで「move-sample.com」を登録するといった流れになります。つまり、一時的にドメインが消えちゃう仕様となっています。
そのため、最初の注意点として、ECサイトだったり、上場企業サイトなど、一時的にでも消えることが許されないサイトでは、こういった引っ越しは絶対にやらないほうが良いです。(そういうサイトがそもそもエックスサーバーを使っているとも思いませんが……)
もし、どうしても消したくないって人は、別のサーバーに引っ越すか、別のサーバーを経由しつつ引っ越しをするしかないです。
具体的なタスクと手順
以下、自分が作業した時のメモをそのまま記載します。
▼手順①「移転元データのバックアップ」
・FTPデータ
>public_html階層のものすべて
・DBデータ
>phpmyadminで取得(エクスポート)
・メールデータ
>アカウント情報
>パスワードなど
>FTPでpublic_htmlの上位階層にあるmailデータ
・管理画面の各種キャプチャ
>phpバージョン
>MySQLバージョン
>php.ini
>DNSレコード
>サブドメイン など
↓ まずはしっかりデータを保存してから...
▼手順②「引っ越しの下準備」
・移転先側で先にwordpress用のDBをインポート
>これはドメイン登録してなくても作成可能
>とくに中身を修正する必要はなし
・FTP通信で、エックスサーバーBにwordpressのデータを一式アップしておく
>ドメイン「move-sample.com」を登録していなくても、契約時の標準ドメイン環境にデータをアップできる
>先にアップしておくとドメイン切換した後、すぐにデータのセットが可能。(アップには時間かかるので先にやっておくと楽っていう話)
・wordpressのwp-config.phpのサーバー情報を移転先のものに書き換えておく
・移転先のエックスサーバーBはクレカ契約も済ませておく
>本契約をしておかないとメールアドレスの利用(設定)ができないため。
・移転元と移転先のphpやMySQLのバージョンなどをチェックしておく(可能なら先にバージョンアップして揃えておく)
↓ 準備が整ったら...
▼手順③「切り換え」
・移転元側のサーバーパネルよりドメインID「move-sample.com」を削除。
・移転先側のサーバーパネルよりドメインID「move-sample.com」を追加。
>SSLなどは最初から設定するようにチェックしておく。
↓ 1時間ほど待ち、エックスサーバー管理画面においてドメインの反映済になったら...
▼手順④「引っ越し」
・wordpressサイトの公開
>FTPデータを「move-sample.com」のpublic_html階層に移動する。
>公開状態にセッティング
>HSTSの登録していたところで再度更新
>あとは各所のDNS浸透をひたすら待ち(自分は約1日半かかった)
・メールの設定
>キャプチャ画面を見ながらメールアドレスを一つ一つ追加していく
>POPとSMTPの登録情報が変わるので、他のメーラーを使っている場合は、その修正もする
>しばらく待つと送受信が使えるようになる(自分は約半日で反映された)
・サブドメインの設定
>普通に追加作成して終了(しばらく待つと反映される)
以上で終わりです。
wordpressの移転がよくわからない人はこちらの記事も参考に
ネームサーバーの書き換えはひたすら待つしかない...
DNS浸透では、とにかく待つしかないです。
とくにSSL証明書では、
・DLG_FLAGS_SEC_CERT_CN_INVALID
・ERR_CERT_COMMON_NAME_INVALID
といったエラー画面が頻出しますが、おそらく、ほとんどの場合、待てば解決します。
エックスサーバー⇒エックスサーバーの移転における注意点
すでに書いていますが、まとめると下記の通りです。
・一時的とはいえサーバーが完全に消えてしまう
・エックスサーバーの本契約でないとメールアドレス登録ができない
・SSL証明書の浸透が終わるまでエラーが多く不安になる(他でも一緒ではあるけど)
まとめ
以上がエックスサーバーからエックスサーバーへ引っ越しする時のやり方と注意点でした。
DNS浸透中は、色んなエラーが起きやすいですが、その時間はとにかく待機。しばらく時間経過してから対応していったほうが良いです。