大手企業の機械系エンジニアからWeb業界に転職した理由
著者は、元々はwebと縁もゆかりもない、機械系のエンジニアでした。そのため退職後は、どんな職業に転職するか、けっこう悩みました。
結果として、半年くらいの独学を通してWebディレクターへ転職しましたので、その経緯を書いていきたいと思います。いったい、どういう考えをしてWeb業界に転職し、Webディレクターになったのか参考になれば幸いです。
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【まとめ】半年の独学でwebディレクターに転職できた方法
目次
Web業界に転職しようと思うまでの経緯
なんの準備もせず会社を辞めて、最初は先行き真っ暗!
自分がIT系のエンジニアなど、潰しのきく職業であれば悩まずに済んだのですが、なんだか大型機械のエンジニアという、同業他社以外にまったく潰しの効かない職種を選んでいたので、本当にどうしたもんかな・・・と悩みました。辞めた理由は長くなるので割愛しますが、ざっくり言えば色々とハードな環境だったので、給与を減らしてでも、もう少し余裕のある仕事をしたい、思っていました。
まず、二十代後半からの転職は即戦力を望まれることが多い
機械系のエンジニアを辞めた時、自分は二十代後半でした。そして転職リストなどを見ていると、その年齢以降ではやはり即戦力を望まれることが多く、どの職種を見ていても経験者採用ばかりで、まったくの新しい分野というものは、なかなか難しそうに思えました。しかも大手企業の履歴がつくもんだから、「こいつ、大手にいたくせに使えねえ・・・」と変なやっかみを受けたくないというのもあり、なんだか足踏みしてしまう月日がしばし続きます。
転職のお約束ともいうべき、公務員を考えてみるも・・・
公務員も考えたのですが、公務員の倍率はとても高いです。しかも、そのための公務員試験の勉強内容は、あまりビジネス的なものではなく、アカデミックな暗記寄りのものです。一度、ビジネスの世界に身を置くと分かるのですが、これらを学んだところで、今後の人生では、あまり役に立たなそうだなと率直に感じました。あくまで公務員になるための手段であり、一種の受験勉強でしかなさそうだな、と。
また、年齢を増してからの座学勉強はかなり苦痛です。というのも、周囲の友人が家庭を持ち、年収ウン百万という状況にあるのに、なんで自分はこんな将来の役に立つかもわからない勉強してるんだろうという自問自答に耐えることは、ひどく困難に思えたからです。
公務員になることが自分の夢であれば良いのですが、そこまでの動機もありません。また、自分が食べていくためのおカネを稼ぐという目的で考えた時、その準備に時間がかかり過ぎます。少なくとも一年は勉強しないといけないし、試験に落ちたら、また一年待たないといけない・・・。正直、そんな長期間のギャンブルに興じる余裕もないので、手っ取り早く、民間企業が良いなという結論に至りました。
事務職・会計なども考えてみるも・・・
パソコン操作や計算は得意でしたので、事務職・会計なんかも性格に合っているかなと思いましたが、これも就職倍率がとても高いので、微妙に感じました。しかも簿記1級やら税理士やらになろうとすると、試験勉強期間は少なくとも1年以上はかかるでしょう。ちょっとキツそうです。
この時に気づいたことは、「なんだか安定しそうな職業」を漠然と選んでいてもラチがあかないということでした。一回、自分の適性を本気で考えてみて、どんな職業ならやっていけそうか、もう一度吟味しなくてはいけない、そう強く思いました。
どんな職業に就きたいのか、ちゃんと整理することに
もし転職に悩んでいる方がいれば、一度、自分のやりたいこと・長所・短所などをマトリックス(一覧表)にして洗い出してみることをおススメします。
自分の場合は、下記のような条件の仕事を見つけたいことが分かりました。
1.会社に依存せず、いざとなればフリーランスにも働ける仕事
2.自分の性格・能力に合った仕事がやりたい
3.転職までの準備期間が短そうなもの
4.モノづくりに関連する仕事、できれば自宅でも作業可能なもの
5.都内、駅近などの職場
6.会社の規模にはこだわらない
7.頭ごなしの体育会系でない職場
8.今後の社会において、長続きしそうな職種
それで、結局は機械系エンジニアと、少しだけ共通部分を持つ職種となる「IT・WEB」という分野に至りました。
機械系エンジニアとIT/WEBの大きな違いとしては、ズバリ、開発環境です。機械の開発は、特殊な開発環境であることが多く、自宅での対応が難しいです。また、資材の準備に高額の予算がかかるため、トライ&エラーがとてもやりにくく、かなり心臓バクバクものです。そういう意味で、「IT・WEB」であれば、自宅でも色々と検討できるし、また大規模開発案件でもなければ予算もかからないので、品質向上に努められるかなと思い、決定しました。(もちろんITでも心臓バクバクもの多そうだと思いますが、最悪、人命に関わらないというところが大きいかと思います。)
ITでなくて、WEBにした理由
IT・WEBに業界を絞った時、次に悩んだのがプログラマになるか、WEB屋になるかでした。正直なところ、どちらでもいいやと考えていたのですが、その時、知人にホームページ制作の話を振られていて、勉強がてらで良いなら作ってあげる、などのやりとりがあって、なんとなくWEBのほうに流れた感じです。
今になって考えると、これは結構良かったなと思っています。結局、その後にITもやることになったからです。そして、WEBの知識があってからITをやると、より理解度が深まって助かっています。まあ、ITからスタートしても同じように思った可能性も否めませんが・・・。
WEB業界に進もうと決めた。じゃあ、どんな勉強をすれば良いのだろう・・・
WEB業界といっても職種は山ほどあります。
まず単純に並べると、以下の3つでしょう。
・ディレクター
・デザイナー
・コーダー
しかし、細かく見ると、なんだかたくさんの職種があったりします。
・マークアップエンジニア
・フロントエンジニア
・ネットワークエンジニア
・システムエンジニア
・サーバーエンジニア
・バックエンドエンジニア
・SEOエンジニア
・IAエンジニア
・フラッシャー
・プロジェクトマネージャー
・プロデューサー
・アートディレクター
・SEO/SEMコンサルタント
・WEBコンサルタント
・データアナリスト
・プランナー
・マーケッター
・マネージャー
・イラストレーター
・UI/UX設計
微妙に被っているものもありますが、とりあえず列挙すると、こんな感じでしょうか。
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・・・最初、マジでなんかの呪文に思えました。
と、とりあえずWEB制作の基本、ホームページ制作ができればいいんよね・・・?
あんまり考えすぎてもアレなので、とりあえずはホームページ制作を覚えるところから始めようと思いました。「あれこれ職種はあるものの、要するに、普段使っている会社のホームページなんかを作れるようになればOKなんだろう?」と、半ば自己暗示をかけたところより、わたしのWEB業界へのスタートが始まりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。次回からは、web業界へ転職するために自分がやった具体的な方法などを記事にしていきます。もしこれからWEB業界への転職を考えている人は参考にしてみて頂ければと思います。
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