スーツが「ぶかぶか、だぼだぼ、きつきつ」なら、イージーオーダースーツを試そう!
自分は学生時代、身長が高くて、体型にも特徴があったので、青山やコナカなどの既製品スーツでは、丈を調整しても体型に合わずで「スーツ=着心地の悪いモノ」と思っていました。
しかし、イージーオーダースーツの着心地を覚えてからは、フィット感がばつぐんで着心地も良くなりました。まだ知らない人向けに、軽く紹介してみたいと思います。
目次
イージーオーダースーツとは
最大の特徴は「体型フィット」
スーツのオーダーには、パターン、イージー、フルと種類があります。
・パターンオーダー
既にあるスーツを基に、着丈や袖丈の補正のみを実施。コスト的に安いが、痩せている人や太っている人、胸板の張っている人やナデ肩の人、背が低かったり高かったりなど、体型に少しでも特徴のある人にとっては、なかなかフィットするスーツが見つからない。
・イージーオーダー
既にあるパターン化された型紙を基に、その人の体型に合わせた型紙を選び、スーツを制作。そこから着丈や袖丈の補正に加え、生地の選択、背中や袖の開き方、縫い目のステッチ種類、各種ボタン、裏地の布など、色々なオプションコースを選択して、かなりオリジナルのスーツを作成できる。最も安く作ると2万円もあれば一着作れて、生地やオプションなど、あれこれと凝り出すと、10万円代ほどになることもある。
・フルオーダー
その人の体型に合わせた型紙から制作。よって、その人の体型にぴったりと合ったスーツを注文できる。全ての項目について補正できる代わりに、コストは高額。(数十万~百万円単位です。)
要するに、イージーオーダーは、「既製品のスーツだと、ぶかぶかだったり、肩や胸や腰などに必ずキツイ部分があって、自分の体型にちっともフィットしない」という人向けということです。
自分の場合、身長が高い人向けの既製品スーツを買おうとすると、ジャケットのウエストや、スラックスの幅が必ず太くなってしまい、全体のラインが直線的になり、極端にいえば、バブル時代のスーツみたいになるのがイヤだったんですよね。それがイージーオーダーだと、綺麗なラインが作れて、着心地も良いので、かなり愛用しています。
まあ、フルオーダーすれば、もっと別世界なんでしょうが、一般人にはなかなか手の届かない金額ですね・・・。(いずれ作ってはみたいですが・・・!)
金額はリーズナブル
金額もデザインのこだわり方ひとつでピンキリなところはありますが、サイズだけの調整でよければ、店にもよりますが、だいたい2万円前後で1着作れます。
また、生地やオプションにも少しくらいこだわる程度なら、1着3万円~8万円くらいに収まります。
セールの時期などを狙えば、良い生地のスーツが安く手に入ったりしますので、まめにチェックしておくと便利です。
大きく値段が変わる要素は、「生地」と「オプション」の二点ですね。
両方を徹底的に追及すれば10万円を超えることもありますが、しかし、普通の人はそんなにいかないし、リーズナブルに購入できるので、ご安心を。
個人的には、ちょっとした中流ブランド屋で丈調整だけしかできないパターンオーダースーツを5万円~8万円とかで買うくらいなら、体型の調整もできるイージーオーダースーツで、そのくらいの金額を使いたい派です。(自分の体型に合ったブランド屋さんがあるなら、それでOKですが。)
制作の流れ
大体、下記の流れです。
店に行く
↓
相談する(生地を見たい場合は伝えて省略可)
↓
生地を選ぶ or 体型の採寸をする(順不同)
↓
オプションを選ぶ
↓
デザイン決定&発注
↓
3週間ほど待つ
↓
完成
最後の受け取りは店頭か郵送(ほぼ有料)か選べますが、最終調整の試着も考えると店で受け取った方がスムーズかと思います。
イージーオーダーのポイント!
個人的にイージーオーダーでこだわるサイズのポイントは、下記の通りです。
▼ジャケット
・Vゾーンの開きはみぞおち辺りで深く
・ボタンを締めた時にX線シワができないように
・ウエストは拳一つ入る程度の余裕を持たせる
・胸の盛り上がりをチェック
(ボタンを締めた時に盛り上がらないようにする)
・ゴージラインは気持ち上。やりすぎないように。
・ラペルは気持ち、少し細く。やりすぎないように。
・ポケットは2つ(あんま増やすとビジネス的でない)
・着丈は臀部が4分の3ほど隠れる程度に。
・袖丈は中のシャツが2cm出るくらい。
・普段楽なのでサイドベンツ。(立ち姿はノーベンツが良い)
▼スラックス
・股上浅め。(ローライズになりすぎないように。)
・他はとくにこだわりなし
・立った時のラインと座った時のラクさがバーターなところあるので、要検討
▼シャツ
・襟は高めでしっかりしたものにこだわる。
・第二ボタンの位置を調整(少し低めに設定)
他にもデザイン面にこだわり出すと、ものすごくポイントがあります。
▼ジャケットの種類
・3つボタン
・2つボタン
・段返り3つボタン
▼ジャケットの袖
・本開き
・ボタンの種類
・ボタンの縫い方
▼ジャケットの生地
・季節
・撥水性
・表地+裏地
▼ジャケットのディテール
・肩パッドの選択
・ステッチの種類(手縫いなど)
・ベンツの種類
・ボタンの種類(貝ボタンは良いけど少額増し!)
・ボタン糸の色選定
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▼スラックスの種類
・モーニングカット
・タック
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▼シャツの種類
・本当にたくさんあります
・自分はクラシコワイドが好き
▼シャツの袖
・袖口のカタチ(自分は丸が好き)
▼シャツの生地・柄
・各種カラー
・クレリックなどは種類の組み合わせ
▼シャツのディテール
・プリーツの絞り
・ボタン糸と穴糸の色
・・・はい。書き出すとキリがないです。
面倒くさいと思う人は、店員さんの言うままに従いつつ、「オプションかからないようにして、全部基本でOK」と伝えると話が早いです。こだわる人は、なるべく店の空いている時間に行くと、色々と交渉できたりして、お互いに話がスムーズになるかと思います。
あと、サイズやデザイン以外にも、品質面も大事です。たとえばスーツの生地にある、スーパーの数字は大きいほど毛の太さが細くなる、ということらしいです。(生地に使われる糸の原料の太さ)なので、細くなればその分、光沢、手触り、美しさも増していきますが、その分、耐久力に劣ってしまいます。
こだわるところが多くて、凝り出すとキリがないんですよね、スーツ。それを楽しいと思うか面倒と思うかは人次第です。(自分は半々。)
デメリットは完成までに時間がかかること!
イージーオーダースーツの弱点は、受注生産ということです。既製品スーツは、なんなら当日中に買ったりできますが、イージーオーダースーツはそうはいきません。店にもよりますが、大体3週間くらいかかります。
なので、「事前に準備しておくこと」が大事です。
入学式や卒業式、冠婚葬祭など、突然の出来事でスーツが必要になった!という場合は、イージーオーダースーツでは対応が難しいので、きちんと普段から準備しておきましょう。
イージーオーダースーツのショップはどこ?
こちらの記事にまとめてます。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分に合うサイズのスーツが見つからず、スーツに対して着心地が良くない服という認識を持っている方は、ぜひイージーオーダースーツを試してみて下さい!
自分の身の回りだと、細すぎてナデ肩の人や、スポーツしすぎて上半身が張っている人、身長が高過ぎる/低すぎるなど、色んな体型の悩みを持つ人がいましたが、イージーオーダースーツの店を紹介すると、けっこう悩みクリアになっていたように感じます!