wordpressのウェブサイトをカンタンに高速化させる方法まとめ
二年前くらいに、wordpressサイトを高速化させる記事を書いていたんですが、あまりに古いので、最近向けに書き直してみようと思います。
過去記事はこちら
目次
wordpressサイトを高速化させる方法
速度を確認する方法は?
有名なのが、Google PageSpeed Insightsです。ひとまず、ここで速度を計測してみて、一つの指標とすると良いかと思います。
▼URL
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
※注意点
評価点=実際に体感する速度ではないです。こだわりすぎず、あくまで参考程度に使いましょう。
(数値が低くても、実際の表示速度は超速いというサイトも数多くあります。)
本ブログの数値
一通り対処したら、そこそこの数字(速度)になりました。
では、高速化する方法について、さっそく紹介していこうと思います。
PHPバージョンを7系に上げる
まず、一番最初に言いたいのはこれです。
wordpressのサイトを速くしたいと思っている人で、まだPHP5系を使っている人は、急いでphp7系にバージョンアップしましょう。ハッキリ言って、これだけで、めちゃくちゃ爆速になります。スピードアップの第一歩として、やらない手はないです。
自分の使っているPHPのバージョンが分からない人は、大体、契約しているレンタルサーバーの管理画面から確認することができます。
ただし、注意点としては下記の通り。
▼php7系にバージョンアップした時の注意点
・wordpressのバージョンもphp7系に対応したものにバージョンアップする
・プラグインも同様
・php7系から使用禁止(または非推奨)になっているphp記述もあるので、カスタムしたソースコードを使っている人は要注意
つまり、必ずバックアップデータを取ってから、phpおよびwordpressのバージョンアップをしよう、ということです。
この際、不要になったプラグインや、そもそも処理のすごく重いプラグインなどあれば、まとめて掃除しておいたほうが良いです。(どうしても使わないといけないものだけ残しておく。)
データべースの掃除をする
次に大きいのが、データベースの掃除です。
wordpressは、デフォルト設定のまま長いこと運営していると、記事のリビジョンなど、色んなムダデータが累積していきます。
なので、DBを掃除してあげると、サイトの挙動が速くなったりします。DB操作できる人は自分でやっても良いし、心配な方は、プラグインのwp optimizeを使うと、お手軽にクリーンアップすることができます。
ただ、DB自体のデータを掃除することになるので、やはり作業前にバックアップは必ず取っておきましょう。
私個人の体験でいうと、とあるサイトのDBデータが26MBくらいだったのですが、wp optimizeでクリーンアップしたら、2.6MBと、じつに1/10くらいの軽量化ができました。
ソースコードの見直しをする
バージョンを最新版にして、データベースを掃除しても、あまり改善されないという場合は、サーバーの環境か、そのソースコードのどちらかに原因があると考えて良いです。
ソースコードでは、下記の点が重くなる要因となります。
・HTML,css面で、使用画像がいずれも重い
・jsなどでアニメーションをゴリゴリに使っている
・phpで複雑な処理をさせている
とくに、画像の重さはモバイルでは致命的なので、画像圧縮などで、軽量化を図ると、かなり効果があります。
・画像はとにかく軽くする
・不要なアニメーションはなくす
・phpはシンプルに
あとは、キャッシュを使うなどの手段もあります。これらの細かい改修方法については、前回の記事(こちら)にて、紹介していますので、参考にしてみてください。
★スピードの速いwordpressサイトを作る場合は『設計』から気をつけよう
ウェブサイトの制作において、wordpressというのは、インストールするだけでも、その仕様上、速度というのはどうしても落ちてしまいます。(DBとの受け渡しなどがあるため。)
そのため、レスポンスの速さが重要となるようなウェブサイトを作りたい場合、構築の上流となる、ワイヤー時点・デザイン作成時点から気をつける必要があります。(構築のことを考慮しないレイアウト・デザインで爆速にしろ、というのは、コーダーさんに対してあまりにも無茶ぶりです。まずは、上流がきちんと考えて設計するべきです。)
事前の準備が大事ですので、制作前にスピードが必須な要件であれば、きちんと考えてから制作しましょう。
金を使ってスピーディに高速化させる方法
もし、
・バージョン最新
・データベース掃除
・ソースコード見直し
と、色々対応したのに、それでもサイトが重い!という場合、その原因はサーバーにあると考えて良いです。
こういう時は、お金を使わないと解決が難しくなります。
運用しているサーバーを変更する
色んな努力をしたのに、サイトが重い……。
こういう時は、もう、利用しているサーバーを見直したほうが話が早いです。お金のかかる話になってしまいますが、しかし、運用サーバーが悪いのに、いくら内部データをいじりまわしてもラチがあきません。(工数がムダになってしまい、結果的に損してしまいます。)
たとえば、wordpressで作成すると分かっているのであれば、wpXなど、wordpress専用のサーバーを選ぶと、速度の改善が期待できます。
ちなみに本ブログサイトは、エックスサーバーを利用してます。(運営会社は、wpxと同じ。)
お金を上限ナシに使えるのであれば、もっと良いサーバー・良いプランを選んで、さっさと高速化させると良いでしょう。
ただし、サーバーを変える時のネックは、サイトの引っ越し(サーバー移管)です。慣れている人ならすぐに終わるんですが、wordpressの引っ越しはDBも絡むため、通常の静的サイトとは異なり、少し工数(+知識)が必要となります。
もし、この移管がどうしてもネックな場合は、CDNを利用するという手段もあります。
CDNを利用する
CDNは、コンテンツデリバリネットワーク(Content Delivery Network)の略で、すごくざっくり説明すると、今運用しているウェブサイトのデータを丸々コピーして、もっとすばやいサーバーに保存しておき、皆にはそこを見てもらう、というサービスになります。
サーバー移転の必要もなく、手っ取り早くスピードアップさせる手段といって良いです。
ネックとしては、コピーを保存しているので、頻繁にデータの改修などをする場合は、公開されているデータに反映されるまで(ユーザーが新しい内容に触れるまで)にタイムロスが生まれたりする、という感じです。また、CDNの契約は、初心者の人にとっつきやすいレベルにまでサービスが形成されていないので、ちょっとハードルが高く感じるかもしれません。
▼CDNベンダーおすすめ5選!コンテンツ配信を高速化しよう!
https://goworkship.com/magazine/cdn-vendor/
まとめ
以上が、wordpressサイトを高速化させる方法になります。
wordpressのサイトを作成して、どうも表示が遅いと感じた際は、ぜひ参考にしてみてください!