cis本を読んだ感想「ずっと役立つ投資法」を勉強できた!
2019年にスタートした株活動ですが、歴史的なコロナショック以降、すっかりハマってしまい、気づけば有名な個人投資家cisさんの本まで購入して読んでいました。
ちょっと昔の書籍なのですが、読み終えた感想として「今も昔も変わらない投資の鉄則」を学べたので、その一部を参考までにざっくり紹介したいと思います。
目次
cis本「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」で学んだ、今も昔も役立つ投資法まとめ
本書ではcisさんの投資哲学が色々まとめてあるのですが、その中でも、時代に変わらず共通している投資知識について、たいへん参考になりました。
自分が要点と感じたところだけ抜粋して、具体的に羅列すると、こんな感じです。
- とにかく仮説を考えるのが大事
- 身勝手な仮説はしない
- 人が恐怖を感じている時はチャンス
- 本やニュースは「すべて過去のこと」
- メディアはいい加減だからアテにしない
- マーケットのことはマーケットで学ぶ
- 値動きとツイッターはよく見る
- 常に出し抜くことを考える
以下、もう少し詳しく解説します。
とにかく仮説を考えるのが大事
「こんなことが起きたら、こんな展開で儲かる」みたいな仮説をいくつも考えておくことが大事と、cisさんは言ってます。
この時の仮説は、たとえば「落ちるナイフは拾うな」みたいな一般的な常識だけのことを考えるのではなく、「だれも考えていないけど明確なロジック」を組み立てることが大事とのこと。
いくつものシミュレーションをしておいて、その中でどのような選択肢に決めていくか、これは今も昔もずっと変わらない投資の鉄則だと思います。
身勝手な仮説はしない
仮説と妄想は紙一重です。
たとえば、「この株は本当はこの株価でないとおかしい」というような考えに固執すると危険とcisさんは言います。当然、アナリストの割高・割安の予想なども同様です。
大前提、今現在の株価というのが、マーケットの答え。それが「世の中の総意としてみなされている数字」であると現実的に理解することが大事とcisさんは言います。
そもそも、割高/割安などの指標計算だけで株価の動きがわかるなら、ほとんどの人がカンタンに大金持ちになっています。株式市場において、計算だけで攻略できるといったことはなく、公平や平等という観念の動きはないので、注意が必要です。
人が恐怖を感じている時はチャンス
投資は一種のギャンブル性も伴っており、相場を張るということは「リスクを受け入れてリターンを狙う行為」とcisさんは言います。
とくに暴落などは最も群集心理が発生しやすく、相場としてチャンスになるとのこと。
2020年のコロナショックを見ても、まさにその通りで、一部の人が地獄を見る中、一部の人は大きく成功しており、混乱の中にはリスクもあり、同時にチャンスがあります。
本やニュースは「すべて過去のこと」
これはcisさん本を読んでいて、一番「ハッ」とさせられることでした。
文字通り、本やニュースに記載されていることは、その時点で「すべて過去のこと」というのは、言われてみると、まさにその通りでした。つまり、本を読んだり、ニュースなどで情報を集めても、それだけで勝てるようになるわけではない、ということです。
極端にたとえるなら、戦国時代の歴史書をいくら読み込んだところで、現代社会で絶対の勝利者になるかといえば、そういうことにはならないわけです。
とにかく現実の相場を見て、そこで現実的に役立つ戦略を習得していくことが大事だとcisさんは言います。そして、cisさんの場合は、それが「すぐ逃げられる買い」という結論になるそうです。(今現在はまた微妙に変わっているかもしれませんが、cisさんといえば損切りの速さで有名なので、大原則の部分は今も継続していると思います。)
メディアはいい加減だからアテにしない
これもまた、cisさん本で学んだ、目から鱗のことでした。
ある日、cisさんが午前中になんとなく大きい取引をしたところ、その動きを見て、テレビでは「為替/アメリカ市場が~」など、適当なもっともらしい話をしていたそうです。他にも、ソフトバンクグループの株を50億円近く損切した時は、メディアが「昨日の中国のアリババが軟調だったので、SBは売買代金1位で値下げしてます」など解説していたそうです。
これは、事実としては、「有力な個人投資家が大きく取引をした」というだけのことなのに、メディアはまったく見当違いのことを、いかにも「相場の出来事」として、もっともらしいニュースにでっちあげているのです。
つまり、これもまた、本やニュースを見ているだけでは意味がない、という話に繋がりますし、まさに、今も昔も共通する役立つ知識です。
マーケットのことはマーケットで学ぶ
先ほどから繰り返していますが、とにかく相場のことは相場で学べ、です。
とにかく値動きを見る、仮説を立てる、何度も否定する、何度も仮説を立てる…と、徹底した行動を継続することが大事とcisさんは言います。
トレーダーとして難しいのは「自分の理論を何度も否定していかなければならないこと」であり、また、どの勝負事にも共通することで「自分のことを客観的に観られない人はやっぱり勝てない」という考えは、まさにその通りだなと感じました。
値動きとツイッターはよく見る
cisさん本で印象深かったのは、SNSの出現です。
昔は掲示板だけでしたが、昨今の時代はSNSが登場して、とくにtwitterは有用と、cisさんは言います。具体的には「Twitterはとにかく最速」という点が役立つ、ということです。
なにかしら大きいニュースがあれば、テレビやニュースサイトよりも先に、Twitterのトレンドに情報が最速で上がってくるからです。
そういう意味で、株価の値動きと並行して、SNSのTwitterをチェックしておくのは、今現在の時代でのトレンドなのかと思います。
常に出し抜くことを考える
今までの総括みたいになりますが、本やテレビやニュースは「すべて過去のこと」であり、やるべきことは「今現在の値動きや情報を見て仮説をいくつも立てて行動すること」です。その上で、自分の戦略を軸にしつつ、相場で立ちまわるのが投資活動となります。
つまり、戦略は常にリアルタイムで更新されなければならなく、勝つためには「周囲を出し抜くこと」が何よりも大事、ということです。これもまた、投資活動に限らず、すべての勝負ごとに共通して言えることだと思います。
cisさん本の魅力は、年月を経ても色褪せない
以上のように、cisさん本では、今も昔も変わらないこと、現実をしっかり見た上での投資に関する内容がたくさん書かれています。
本やニュースは「過去の情報」ではあるものの、cisさん本は「今の時代に読んでも共通して役立つこと」が色々と掲載されているので、読んで良かったなと思います。
少なくとも、もっともらしいアナリストさんたちの当たるか当たらないかもわからず、また当たっても当たらなくても何のペナルティもない、超適当で無責任な相場チャート予想なんかを見ているより、遥かに有意義な知識です。
他にもcisさんの過去や面白い話、役立つ情報など盛り沢山!
本書では、cisさんの学生時代・社会人時代・婚活・儲けている時・儲けてからのエピソードなども盛り沢山。
さらにcisさんがどのように相場で買ってきたか、具体的なエピソードつきで掲載されているので、株や投資が好きな人には読み応えバツグン、たまらない一冊になっています。
興味のある方は、ぜひご購入を。とても面白いです。