だれかのなにかに役立てるウェブ制作者YoTaの趣味ブログ

グルメブログを絶対にやってはいけない理由10選

ブログやアフィリエイトを考える時、グルメブログを考える人は少なくないと思いますが、著者個人はまったくもってオススメしかねます。なぜなら、グルメブログは地獄の始まりだからです。

もちろん、大前提として、「趣味でやりたいだけ」という動機あれば、グルメブログでも、ただの日記でも、なんでもOKです。自分の好きなようにやるのが一番です。

しかし、もし、本気でブログやアフィリエイトをやろうとしていて、たくさんPV数を伸ばしたりアフィリエイト収入を得たいと思うなら、グルメブログは絶対にオススメできない分野の一つですので、気をつけて下さい。その理由について厳選したものを10個紹介したいと思います。

グルメブログをオススメできない10個の理由

1.競合が強すぎてSEOがほとんど見込めない

たとえば「六本木 ランチ」などで検索してみてください。1ページ目に表示されるものは、

・食べログ、ぐるなびなど大手ポータルサイトの情報
・株式会社が運営する中規模以上のまとめサイトの情報

ですし、2ページ目以降も、ある程度の有名サイトのページが立ち並んでいます。

この時、まず第一に問いたいのが、「あなたはこれからグルメブログをやって、これらのSEOよりも強くなり、1ページ目に上位表示される確信を得られるほどの具体的な戦略・コンテンツ案がありますか?」ということです。

グルメブログのコンテンツは、基本的に、

・店や食べ物の写真
・行ってみた
・食べてみた
・店の情報
・感想

という構成になります。つまり、普通にやっても、似たり寄ったりの内容にしかならない、というわけです。

ネットを少し検索してみるとわかりますが、「どこどこのラーメンを食べました。美味しかったです。」みたいなブログを書いている人は山ほどいます。そういった、ありきたりな読書感想文グルメブログの立ち並ぶ中、頭一つ抜き出すためには、独自の武器がないと、とてもじゃないですが抜け出すことはできません。

2.どこのだれとも知らない人の「美味しい」に説得力はない

グルメ界で成り上がったアンジャッシュの渡部さんが「ここは絶対に行った方が良い!」と断言するような店には、視聴者や読者も、いくらかの興味が出てきます。女性から圧倒的な人気を得ているような女優やモデルさんなどが、「ここのスイーツは本当におすすめ」といえば、「私も食べてみたい!」と共感を得る人も出てくることでしょう。

また、食べログやぐるなびなどでは、★の数が多かったり、口コミに良い意見などが多く目だてば、「これだけ美味しいと言っている人がいるから、きっとある程度は美味しいだろう」という動機を得て、行ってみようという気にもなります。

しかし、デザインもありきたりなブログサイトで、名前も知らなければ年齢も不明、その人の職業すら知らないような無名の人が、大して深い知見や裏情報などもなく、ありきたりな文章と感想のみで「ここのは美味しいのでオススメです」とだけ書いた時、いったいだれが共感できるでしょうか。シェアボタンを置いても押されることはほとんどないことでしょう。

このように、何も考えず、大した戦略もなく、ただ自分が食べたものを日記のように書いているだけでは、とてもじゃありませんが、PV数を伸ばすことは非常に難しいのです。

3.やっている人が多過ぎる

大手サイトを除いても、グルメブログをやっている人は多いです。

また、個人サイトだけでなく、amebaのようなレンタル無料ブログまでカウントすると、もう星の数ほどグルメブログをやっている人は存在します。

なぜなら、グルメブログはとても始めやすいからです。

ゴハンは毎日食べるものだし、料金も基本的には高額過ぎることはないし、記事の構成もほとんど決まっているし、料理の写真を撮ればそれなりの見た目に仕上がるし、ブログを執筆する上では、非常に更新しやすく、また、自己満足を得やすいテーマでもあります。

しかし、カンタンな分、似たようなことをする人も大量、というわけです。

有名な店、というのはすでに先人がいますし、隠れ家の店、というのもすでに先人がいます。今の時代、ネットで検索してみて情報を得られない店というのはほとんどありません。どの店にも必ず先人がいるような状況です。

つまり、なんの作戦もなしに同じ戦場に出ても、目立った功績を挙げられることは、まずありえない、ということです。

4.普通のグルメであれば調べずに買う場合がほとんど

高級なものを買う時、だいたいの人は色んな情報を調べて、比較検討したりしてから買います。

しかし、1,000円前後のランチやラーメン、またスイーツなどであれば、いちいち調べるようなことはしません。仮に調べることがあっても、食べログやぐるなびの口コミ情報などをざっと読んで、それで情報収集は満足し、行くかどうか判断する人がほとんどです。

つまり、普通のグルメブログなんて、そもそも読まれる機会がほとんどないのです。

では、高級寿司や、高級フレンチなどの皆がそんなに行けないであろう分野をテーマにしようとすると、今度は、その出費がすごいものになっていきます。もともと趣味として持っているなら良いですが、そうでない場合、非常に大変な思いと出費をすることになります。

5.強い武器を考えて作る必要がある

グルメブログをする上で大事なことは「自分の武器」を作ることです。そして、これが非常に難しいので、グルメブログはオススメしかねます。

まず、グルメブログで武器を作ろうと思ったら、大きく2つの方針があります。それは、

・自分をコンテンツ化する
・グルメの専門性を絞ってコンテンツ化する

という感じです。

前者は、要するに渡部さんみたいなもので、自分自身をグルメ界のキャラとして売り出す戦法です。最初は「誰だおまえ?」ってなりますが、ずっと続けていけば、それなりに人気を獲得できるようになるかもしれません。

後者は、たとえばメジャーな食べ物であれば、カレーだけのグルメブログだったり、ラーメンだけのブログ、もしくはイタリアンやフレンチなどの分野に特化する方法です。最初は難しいですが、ある程度の記事が溜まっていって、その内容が有用なものであれば、もしかしたらPV数は増えていくかもしれません。

ただ、口でいうのはカンタンですが、上記二点の工夫は非常に難しいことです。

6.あなたは魅力的な人間ですか?

キャラをコンテンツとして売り出す場合、少なからず、読者にとって魅力的だと感じてもらう要素がないと、失敗します。

ありのままの自分を受け入れてもらうという発想は、ただの思考放棄、いわゆる甘えです。

現代の娯楽インフレ社会、ありとあらゆる楽しいコンテンツが存在する中、ありのままなんて捨て身の戦法で通用するのは、最低限、美男美女だけ。もしくは、なんかしらの分野で成果を挙げた人のみです。

早い話、たとえば学生時代、クラスで目立たず凡庸だった人をいきなり全力で好きになることができるだろうか、という話です。答えはノーだと思います。

絶対味覚だったり、面白い文章表現で味を紹介できたり、美味しそうに食べる姿を提供できたり、新しい店を欠かさずレポートするだけの行動力だったり……なんかしら読者に対して「有意義」と感じてもらえる魅力がないと、グルメブログでの成功は本当に難しいです。

7.グルメの専門的な知識を持っていますか?また、これから身に着けていく気概がありますか?

専門性やジャンルを絞ったグルメブログにする場合、まず、その知識を持っているかという問題。続いて、それを今後身に着けていく気概があるか、という問題があります。

いうなれば、売れないアイドルの事務所マネージャーに背負わされた、自称鉄道趣味だったり、エセカープ女子を名乗るようなものです。基本、どの世界でも、にわかは嫌われます。きちんとした知見がない場合、そういったハリボテの情報・コンテンツは、まあ見向きもされません。

みんなが「●●へ行きました。▲▲が美味しかったです」という平凡な読書感想文を書いている中、そこから頭一つ抜けるような武器がないと、爆死は避けられないわけです。

8.メジャーな場所に住んでいる人は不利

グルメブログにおいて、メジャーな地域に住んでいることは、一見、たくさんの店があって有利なようにも見えますが、じつはとても不利です。

というのも、メジャーな地域というのは、すでに先人ブロガーや大手サイトに情報が蓄積されていることがほとんどで、つけいる隙間なんて空いてないからです。(関東地域なんて、ほぼ絶望的と言っても良い気がします。)

ですので、むしろ、いっそ、ちょっと過疎っているような地方に住んでいる人のほうが、地域密着型のグルメブログをやれるので、ラッキーです。地方+観光地+あまりネットに情報が載っていない、という状況であれば、観光客が調べそうなキーワードや情報にあたりをつけて投稿していけば価値は生まれるからです。

なので、まずは自分が住んでいる地域、自分がグルメブログを書くために通えそうな店の情報を一通り調べておいて、あまりに競合が多い場合はさっさと諦めた方が良いです。

9.この人たちの持つ武器に匹敵する魅力を自分が持てると想像できますか?

グルメブログで人気の方は、やはりコンテンツを見ていても、「その人が本当に好きだから続いているし、価値が生まれている」という印象を受けます。

たとえば下記の方々のブログ記事が、そういうものです。

・はらぺこリズム
https://hanagex.com/
⇒静岡に特化したグルメブログ
⇒充実のコンテンツと分類。また自作イラストによる可愛いブランディング

・タケマシュラン
https://www.takemachelin.com/
⇒庶民がおいそれと行けないミシュラン星付きレストラン300軒以上の有意義な情報
⇒他、作者さんの文章力や、人間関係、話の面白さなど圧倒的面白コンテンツ

・森本聡子 ~ラーメンに生きる女ブログ~
https://ameblo.jp/satoko-morimoto/
⇒綺麗な女性が全国範囲でラーメン紹介
⇒女性向けでもあり、トレンドでもある有意義な情報

・カレーときどき村田倫子
https://asbs.jp/archives/34824
⇒おしゃれなモデルさんがカレーに話題を限定
⇒関係者の人たちとも仲良く、業界の話題など有意義な情報

こういった素敵なコンテンツを見てから、自分自身の魅力や得意分野もこういう感じで表現していけると思えるかどうか、きちんとあらためて確認してみて欲しいと思います。

10.アフィリエイト商材を扱いにくい

基本、飲食店というのは、その店の商品だけで完結することがほとんどで、アフィリエイト商品と連携させることは困難です。

仮にやるにしても、ある程度の料理屋さんで、じゃらん経由の予約を踏ませるくらいが関の山です。あとは、その店の提携している食べ物だったり、関連する食材などをうまく紹介すれば導線が生まれるかもしれませんが、これらの商品には「差し迫った必要性」がありませんので、なかなかCVも増えにくいかと思います。

最後に

グルメブログで成功することは100%無理というわけではありません。

ただ、他の分野に比べて、色々とハードルの高いことは事実です。PVを稼いだり、アフィリエイトで稼ぎたいという目的でブログを作るなら、グルメブログはあまり選ぶべきではないです。

逆に、グルメが好きで、普段からこだわりを持っている人は、試しにやってみて、ずっと続けていく中で自分の武器に気づいたり、ファンがついたりして、うまくいくかもしれません。

要するにグルメにさして興味ない人は、安易に手を出してはいけない分野だよ、ということです。付け焼刃で始めようと思っても痛い目を見ることは間違いないです。

参考:著者自身の体験談

本ブログサイトでは、昔、グルメに関する記事もちょっと投稿したりしていました。しかし、他の記事に比べて、やはりPVは圧倒的に悪いです。

私のブログの場合、そもそもグルメブログじゃないですし、キャラを売り出してもいませんし、まさに「どこぞのだれかもしらんやつの美味いという情報に価値なんかない」というわけです。

ただし、一つだけ、ちょっと珍しい地方料理だけアクセス数が増えていたりするので、やはりメジャーでない分野には、まだまだ開拓の要素はありそう、というのも事実ではあります。(とはいえ、地方の珍しい食材を書くためには取材費および工数がバカにならないので、とてもじゃないですが、これを続けることは私にはできません。)

大手オウンドサイトLIGで一瞬で消えたラーメン企画

あの有名なLIGブログでも、一時期、ラーメン食べ歩きみたいな企画がありましたが、気がつけばアッと言う間に自然消滅していました。

その企画では、スタッフの方が顔出ししながら、店の詳細情報や、食べている様子まで撮影した上での充実した記事作成をしていましたが、やはり、それでも人気が出なかったからこその撤収だと思います。

相当なる覚悟がないと、グルメブログの成功は難しいです。

ページ上部に戻る