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理工系の大学・進路を考えるなら附属校進学は要注意!

理工系の大学・就職の進路を考える場合、必ずしも付属校進学は良いモノではないので、気をつけた方がいいです。

以下、著者の実体験や知人友人の口コミなどを交えて、紹介したいと思います。

理工系の進路において附属校進学は危険?

大学附属の高校に通学して、きちんと成績をとって卒業すると、通称エスカレーターによって、そのまま大学進学ができます。とても大変なセンター試験・大学受験をエスケープできるわけですから、そのメリットたるや、本当に嬉しい限りです。

しかし、先に結論をいってしまうと、理工系進学をするなら、附属校進学をするのでなく、高専進学からの受験、もしくは通常通り、受験勉強をしてから入学したほうが良いです。以下、理由を紹介します。

大学受験の内容は理工系大学の勉強の基礎!

とても大事なことなんですが、理工系大学においては、センター試験をはじめ、大学受験用の数学・物理・化学などの理系科目の内容が、そのまま基礎となります。

つまり、センター試験・大学受験で勉強していた内容は、すでに知っているものとして、大学の講義はスタートしていくのです。

そのため、附属校進学を選んで、センター試験や大学受験の勉強をしてこなかった学生にとって、その講義内容は非常に難しいものになるケースが多いです。

附属校⇒理系進学だと基礎がスッポリ抜ける

じつは、著者も附属校⇒理系への進学をしたクチなのですが、正直、大学の勉強はめちゃくちゃつらかったです。一年目は成績どころか、単位もボロボロでした。

とくに辛いのが、数学・物理の科目です。「え、こんなの習ってないし、やってない」といった内容が出てきた時、周りの人は余裕で分かっているという状況でしたので、本当に大変でした。また、受験組は計算速度も速く、どんどん理解を深めるのに対し、附属校組は、まず計算方法の習得から入らないといけないので、日々の勉強がかなりキツイです。

しかも、大学の教科書ってやつは難解で分かりづらいし、教授に質問しても回答が難しくて理解できないという始末なので、仕方なく分かりやすい参考書を買ったりして、受験勉強の内容にも戻りながら、独学で理解していくしかありませんでした。

附属校時代は成績優秀だった人も大学では凡人に・・・

当時、同じ高校から同じ大学に進学した人で、「頭が良い」と評判の、学年一ケタの成績上位者の人がいました。

しかし、大学以降、そういった評価を耳にしたことはありません。やはりセンター試験・受験勉強をしなかった出遅れ分というのは大きく、取り戻すことは相当に難しいのです。

凡人になるだけでなく、ドロップアウトする人も・・・

周囲との成績差や、勉強の難しさもあり、やがて大学から消える人も少なくありません。

自分と同じ時期に内部進学した人は、確か20人~30人くらいいたのですが、そのうちの数人は一年目の途中で、早々にドロップアウトしていました。その内訳として、「勉強は向いてないから就職しよう」と前向きに辞めた人は良いのですが、だれかになにもいわず、ひっそりと姿を消して、連絡がつかなくなった人もいます。

余談を交えると、そのうちの一人は「パチスロで食っていく」といって辞めていきましたが、昔に比べて、今のスロットはかなり厳しい状況なので・・・今頃どうしているのか、著者もすごく気になります。。。

大学から怒られる附属校・・・

じつは自分のいた附属校は、大学から毎年のように注意されていたそうです。

「おたくの学校から理工学系へ内部進学してくる学生は、毎年、著しく成績が悪い。もっとなんとかしてください」と。

ただ、高校自体はどちらかというと、文系メインの空気だったので、理系の授業にはあまり注力がされないままだったのです。

しかも、理系の内部進学は人気が低く、成績が悪くても理工学系へは行きやすいという悪循環システムが成立していたので、改善は長いコトされないままでした。

そのため、理工学系の科目に力を入れている附属校だったら大丈夫かもしれないんですが、文系メインの空気の附属校だと、その後に理工学系大学へ進学すると、かなり苦戦することになるので気をつけた方がいいです。

(自分も思いっきり評判を下げていたメンバーの一人なので、ホントに申し訳ない限り・・・。)

附属校から理工学系へ内部進学する人はセンター試験くらいの勉強は本当にやっておいたほうが良い

上述の通り、附属校からの理工学系進学は、大学スタート時点で、相当に出遅れてしまいますので、高校生時代のうちに、数学・物理・化学などの理系科目はしっかり理解を深めておいた方がいいです。

目安としては、少なくともセンター試験の内容くらいは解けるようになっておくことが理想です。受験組の人たちは、それらの内容をやってきているので、準備をしておかないと、本当にすごい出遅れとなります。

理工学系の進路を考えるなら高専はオススメ

実際に自分が理工学系の大学および就職をしてみて思ったことは、附属校ではなくて、高専に通って、しっかり受験勉強をして、それから就職をするべきだった、ということでした。

なぜ高専がオススメかというと、「進学校⇒受験」というルートで進学してきた人たちは受験用の勉強はしていても、やはり専門分野の内容に関する知識はないため、大学の講義などで少し苦戦していたからです。高専に通っておくと、色んな機材に触れたり、専門分野の内容に触れながら勉強ができるので、さらにブーストをかけたように大学における学びを深めやすくなります。

著者の個人的な主観ですが、理工学系の大学においては、「高専⇒受験」のルート、また、「入学した分野に関する趣味を持っている⇒受験」のルートで入学してきた学生さんが、とても充実して、授業に取り組んでいたように思います。

まとめ

本記事は、著者の独断と偏見によるものですが、しかし、大学から内部進学に対してお叱りがあるということは、客観的なデータに基づいての事実もあるということです。

つまり、理工学系の科目に注力していない附属校からの内部進学は本当に大変ですので、気をつけて欲しいと思います。もし、将来的に理系の分野に進みたいと考えている人は、高校時点からきちんと計画的に行動することをおススメします。

まちがっても著者のように大学受験したくないから附属校に行って、就職になんだか強そうだからという理由だけで安易に理工学系を選ぶような人生設計をしてはいけません!

(ちなみに著者が本気で人生のことを考えたのは転職の時という圧倒的遅さでした・・・。その時の様子が、こちらの記事に繋がります。)

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