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22年目の告白を観た感想は「ネタバレしないうちに観たい映画」!

週末、22年目の告白を観てきましたので、カンタンに感想を紹介したいと思います。

概要

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/22-kokuhaku/

感想としては、「ネタバレすると面白さが半減してしまうので事前情報ナシで観た方が楽しめる」というものでした。

・・・・という前振りからの、以下、ネタバレになる感想しかありません

映画を観終わった人用の内容になっていますので、まだ映画を観ていない人はすぐに戻るボタンを押してください!

22年目の告白を観た感想!個人的な見所ポイント!

自分が22年目の告白を観終わった時、見所としては下記の具合のように感じました。

曽根崎の目つきと歩き方

藤原竜也くんの演技力は本当に凄いなと思いました。

作中、役柄の曽根崎の演技で注目したのが、目つきと歩き方でした。

物語冒頭から、目つき・視線はどこか固い印象。また、妙だな・・・というクセの強い歩き方をする時があります。

「なんでだろうな・・・」と思いながら、物語後半の核心を知っていくと、そういった目つきや歩き方をしていた理由がすべて繋がって、「あー、なるほど!」となります。

こういうところが、役者さんのスゴイところかなぁ、と。

とくにラストの空港でぎこちなく歩くところは、ムネアツ。

「あんなことあったら、歩き方も悪くなるよな」、と・・・。

個人的に役柄の歩き方にまでこだわって、それが自然に違和感なく伝えられる人の演技って、本当にスゴイなと思います。

牧村の怒りを抑えた演技

一時期、悪の教典で狂った演技を披露してくれた、伊藤英明さんの演技も素敵でした。

曽根崎は牧村に徹底した追い込みをしていき、被害者の方々は牧村を責めていく・・・その中で、牧村は曽根崎に対して、一人だけ、どこか含みのある、なんというかクールな大人びた視線を送っていました。

そして、そのように牧村が大人の雰囲気を出していることで、最終的に、だれが一番、リカを失ったことの悲しみによって人間的に狂ってしまったのか、よく分かるようになったかと思います。

誰が一番、今回の事件について「感情的」になっているのか・・・。

牧村さんの冷静さがあって、より際立ったのかなと。

残虐さを煽る効果的な音楽演出

22年目の告白を観ていて、強く惹きつけられる映像部分は、なんといっても残虐な絞殺シーンでしょう。

この時、ザッピングのようにして、不快な音が効果的に流れているため、さらに映像に釘付けになってしまいます。

音の使い方がとてもうまいなーと。

タクミの飛び降りシーン

タクミは、牧村の妹リカの婚約者。

彼が屋上から飛び降りるシーンは、読者に対する、時系列トリックにもなっており、本作品一番のターニングポイントでした。

てっきりインターネット投稿の動画を観た後に現場へ行ったのかと思いきや・・・。

じつは、それは牧村さんたちの捜査が行き詰った瞬間であったという。

それから真相の続きを追うべく、一連の作戦を練って・・・。なんとも、牧村たちの強い意志を感じ取ることができたシーンかなと感じました。

その後、まんまと牧村さんたちの作戦に踊らされて、真犯人が綻びを見せてくれたことは、せめてもの救いですね。

全体を通して飽きずに鑑賞可能!

本作は全編を通して、退屈することなく、続きが気になりながら鑑賞できました。

その理由としては、

・演技力の高い人ばかり
・残虐シーン、ヒューマンドラマ、サスペンスの構成がちょうどテンポ良い
・適度なタイミングでどんでん返しがくる

という感じでした。

まあ、観た人は分かると思いますが、鑑賞にあたって、ネタバレは絶対に避けたいタイプの映画ですね。

22年目の告白を観て、個人的にもう一押し欲しかった部分

真犯人のもっと狂った姿を観たかった!

作品を観終えてから、絞殺シーンの残虐性は十分だったと思うのですが、真犯人自身の残虐性というか、狂った心の部分の描写はもう少し欲しかったかなぁと思いました。

たとえば、似たような犯人像だと、「野獣、死すべし」の松田優作ほどまでは難しくても、もっともっと心理的に悩んでいて、病んでいて、狂ってみて欲しかったなぁ、と。

絞殺しながら記録している時、どんな表情をしていたのか。

絞殺シーンを記録して、それをどのように楽しんでいたのか。

狂っている時と、真っ当な時のオンオフ切り換えはどうしていたのか。

こういったところは、もうちょっと見てみたいかなと。

ただ、今の時代にはちょっと過激すぎる内容・演技になってしまうかもしれませんね・・・。

また、物語の構造+尺の都合的にも難しいところとは思います。

5件の絞殺事件だけど・・・

絞殺事件は5件(本当は6件)だけど、ヤクザさんの二件は、あんまりストーリーに関わらない感じがしてしまいました。

また、曽根崎に協力していた編集さんも、どういう背景だったのか、とか、ちょっと気になります。

なんとなくの直感ですが、原作とかだと、もうちょっと詳しく書いてありそうなので、小説のほうも読んでみたいかなーと思います。

以下、つれづれとダベるように感想

本作、藤原君のクズっぷりを期待して観に行った人も少なくないのでは?と思います。

とくに藁の楯でのクズっぷりはマジでゲスだったので、本作はどんだけクズになるんだろう・・・とワクワクしていたのですが、本作はクズではなく、「狂人」の方向でしたね。

しかも、悪人というより、「正しいことの白の中に俺はいる」という、ジャンピエールポルナレフばりの強い精神力。(まあ、そらそうですね。)

一方、伊藤英明さんも、悪の教典で主演はっていたお方ですので、クズ×クズの狂宴と思っていたら・・・。

方向性はさておき、演技派同士のタッグは、いずれにしても魅入ってしまいます。

あと思ったことは、ジャンルは違うんですが、観終わった後の感覚が東野圭吾さんの作品みたいな感じかなーと。

サクサクと、飽きずに、続きが気になりながら読めて、ちょうど良い感じのどんでん返しがやってくる。なので、とても今風で面白かったです。

また、サスペンスものって、ついつい疑った見方をしちゃうので、「時効成立の前日」だったり、「私が殺人犯」とか、そういう前振りがあると、「最後、時効は無効になるんだろうな・・・」とか、「こいつは殺人犯じゃないんだろうな・・・」とか、思ってしまうのですが、そういうふうにあれこれ考えられるところも、サスペンスの楽しいところです。

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