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書籍『30代にしておきたい17のこと』を読んだ感想「0.9の人と交流しないこと」

2019年頃、書籍『30代にしておきたい17のこと』を読みました。感想としては、たくさんのためになる話が多く、とくに「0.9の人との交流は減らす」は金言だと思いました。

以下、要点をピックアップして紹介したいと思います。

書籍『30代にしておきたい17のこと』を読んだ感想まとめ

30代ってどんな感じ?

本書では、このように語られています。(要点抜粋)

  • 20代の理想をことごとく裏切っていることが多い
  • もう手に入らないものがある事実に直面しなくてはいけない
  • 何が手に入るか、ある程度の計算ができる
  • 人生を劇的に変えられる最後の10年
  • 人生の90%が決まる
  • 人の命や死などに接する機会が多い
  • これまでの社会と異なる環境になることに戸惑いやすい
  • お金の人生がほぼ決まる
  • お金と上手につきあうと人生でやりたいことを実現できる可能性が高まる
  • 自分の居場所を決める時期
  • お別れできる準備をしておく(親などが死んでいくこともある時期)

要点としては、色んな意味で、どうしようもなく逃げ場のないターニングポイントを迎える年代が、30代なのです。

0.9の人と交流しないこと

0.9の人と交流する=その人に関わると常に損をしていくだけ、ということです。

1に0.9を乗算していくと、どんどん数が減っていきます。つまり、0.9の人と関わっていくと、どんどん損をしていくという意味です。

30代にもなると、好きな人や嫌いな人は、ある程度は明確にわかるようになっていると思います。すなわち、「自分の人生にとってプラスになる人間」と「自分の人生にとってマイナスになる人間」も、それなりに分類できるようになっています。(もう少しマイルドに言えば、この人は好き、この人は嫌い、と思う心の判別です。)

そして、30代以降の人生を充実させるためには「自分の人生においてマイナスになっている人間との付き合いは減らしていくことが大事」だと、本書では「0.9の人」という表現を用いて語られています。

これを読んでみて、自分もまた、

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わかるわ~……

と、深く感嘆せざるを得ませんでした。

プラスの付き合いとマイナスの付き合いは選別することが大事

たとえば飲み会などで、仲の良い友人と話し、笑い、それが日々の仕事のためのストレス解消になっていて、色んな成果につながっているなら、これはプラスの付き合いです。

しかし、同じような愚痴や話が続いて、そこにいても楽しさを覚えず、ストレスしか感じず、成果が出るところか、ただ時間を搾取されているだけなら、それはマイナスの付き合いです。

また、これはたとえばお金をもらえる仕事であっても、すべてがプラスということはありません。自分自身の目標とするキャリアに全く近づかないことだったり、自分のやりたくないことを続けることは、これまたマイナスの付き合いでしかありません。

もちろん仕事ですので、それで生活ができていて、ある程度の我慢との釣り合いが取れているなら継続すべきですが、それを超えるストレスだったり、またはお金の報酬があまりに少なすぎるなど、マイナスの面しか残らないようであれば、とにかく早めに環境を変えるようにしたり、転職などを考えたほうが良い、ということです。

人生はどんなに願っても、どんなにお金を積んでも、一人につき、たったの一回しかありません。やりなおしは一切できませんし、ある意味でのやりなおしができるのは「残った寿命の時間のみ」となります。

30代は時間が残っているようで、あまり残っていない、絶妙な年齢です。

マイナスになると感じた要素はバンバン切っていかないと、その分、これからの人生の幸せがどんどんなくなっていきます。

1.1の人と交流すること

30代以降で注力しなくてはいけないことの一つは、自分のことを高めてくれる「1.1の人」と関係を築いていくことです。できれば、お互いに高まっていく、WIN-WINのプラス関係になると、最高の人間関係となります。

  • この人と過ごすと充実した人生感を得られる
  • この人と過ごせばスキルアップになる
  • この人を追いかければ理想像に近づける

など、人生をキラキラさせてくれる人と付き合っていくことに注力していくべきです。

また、プラスの関係とは、べつに夢や目標、仕事の成果などに限った話ではなく、「この人と一緒にいると楽しい!」と思える気持ちがあれば、それは人生において、とても有意義な時間ですので、大事にすべきです。もちろん、ここで不快に思うような相手とは、一分一秒も過ごしてはいけません。ほんと人生の無駄でしかありませんので…。

今まで成功していないことを惰性で続けていても成功はしない

これは私の意見も交えての話になりますが、30代にもなると、誰しも成功体験と失敗体験が両立しています。

そして、なにも成功を生んでいないこと、または、目覚ましい成果を生んでいないことを、今までと同じように盲目的に続けていても、この先、成功は永遠に訪れないということです。

繰り返しになりますが、対人関係においては「1.1」を求めて、自分自身を高める方法を考えている人は、これまでに成功した体験をもとに、そのやり方をさらに突き詰めて、クオリティを上げていくことが大事です。(逆に、これまでに失敗に繋がっているものは、ことごとく損切りしていく決断力が求められます。)

40代までに達成していないことはその後に達成できることが少ない

本書において、二番目に心へ響いた言葉がこれです。

30代のうちに、プラスの資産、プラスのスキル、プラスの人間関係などを形成しておかないと「その先はつらい」という話が現実的に書かれています。

迷っている時間はない、ということです。

20代の時に色んな迷いをしてきた人は、その結果を30代でことごとく味わっていると思います。迷っている時間、考えている時間は、何も生みません。成功や結果を生むのは、すべて行動、ただそれのみです。

自分自身の反省

本書を読んで、自分は30代のプランを本気で再検討しました。

いやなことは断る意志の強さを持つ

今までに自分の中で成功につながった行為、それから失敗にしかならなかった行為をすべて書き出して、すべて分類しました。そして、プラスになること以外は極力やらないように徹底していく気持ちを強く持とうと思いました。

同時に、自分にとって無駄だと思うこと、マイナスに思うこと、惰性で続けているようなことに対して、決定的に「NO」と言っていくことを決意しました。

世間一般では、「ノー」と断ることは良くないみたいな風潮がありますが、結局のところ、自分の人生を最後まで面倒を見るのは自分自身です。だれかにあわせて無理に「イエス」と言い続けても、その相手は、自分の人生をずっと助けてくれるわけではありません。

人生においては「イエス」も「ノー」も、どちらの意志表明もしていくことが、同じくらい大事なことです。

また、結局のところ、イヤだと思うことを続けて、それが良い結果になったことはほとんどありません。今になっても役立っていることのほとんどは、「自分自身が楽しい」と思いながら習得した知識やスキル以外にはありません。もちろん、すべての仕事が100%楽しいわけではありませんが、少なからず達成感を得ているものであれば「楽しい」の判定をしています。つらいからこそ楽しい、ということもありますからね。

しかし、当然のことながら、報酬のお金も不十分、達成感もナシといった仕事は関わらないようにすることがめちゃくちゃ大事です。

口だけの人間に時間を奪われないようにしよう

個人的な話でいえば、「口だけ大層な人間」も、本当に相手にしないほうが良いです。夢や目標を掲げているにも関わらず、ずっと言葉や相談、打ち合わせを延々とループするばかりで、具体的な物事は全く進まないタイプの人間に付き合ってしまうと、ただひたすらに人生の貴重な時間を搾取されるという悲劇につながります。

とくに口だけのタイプにありがちなのが、いちいち酒を飲まないと語れない話だったり、酒を飲んだ時だけ目をむき出してアツく語る夢や目標ですね。これは実体として、競馬場でスッて荒れて飲んでるオッサンの小言と同レベルでしかありませんので、注意が必要です。時間を拘束されるばかりで、何の生産性もありません。ただ、そいつが気持ちよくなるだけの自慰行為に付き合わされているだけです。

これについては、ハライチの岩井さんなどが、ネタにしているくらいです。(酒を飲まないとお笑いを語れない、酒を飲んだ時だけお笑い論をアツく語りだすやつなど。そんな暇あったらネタ書けよ!という魂の叫びですね。共感しかしません。)

だれかと一緒に何かをする時、徹底して見るべきは、その人の実力や成果、具体的な取り組み、スキルです。またプライベート面であれば、性格や雰囲気、居心地の良さ、趣味の一致、一緒に楽しい時間を過ごせるかどうかなどです。そして、「1.1」と感じるなら大事に付き合い、「0.9」だなと感じたら、即座に損切りする考えを持つことが大事です。

かなりドライなことばかり書いていますが、しかし、人生はたった一回ぽっきりのものです。そして、今、自分の目の前にある現実は、これまでの人生の選択の積み重ねた結果に他なりません。そのことに気づかないと、この先も、これまでと同じことが延々と繰り返されるだけです。

極端な話をいえば、いじめっ子に対し、ずっといじめられながらも無理に仲良くしようと試みることの不毛さみたいなものです。さっさと絶縁して、他のもっとちゃんと仲良くしてくれる子と時間を過ごしたほうが、遥かに人生は充実します。(0.9の人と、1.1の人の最たる例です。)

他人に依存せず徹底した主体性が大事

なにかをしようと思ったら、だれかの顔色を窺ったり、だれかの許可を得ようとしたり、だれかと責任を分け合うことを考えるのでなく、とにもかくにも自己責任での行動です。

そして、ただひたすらに動けば良いというわけではなく、そこには客観的な分析力と着実な努力が必要になります。失敗している方法を、ただ延々と盲目的に繰り返すことは、本当にもったいないことです。

とにかく、「自分自身」を第一にした考え方をしていくことが大事です。色んなものに搾取ばかりされる人生にならないよう、気をつけなくてはいけません。(もちろん、趣味や仕事、家庭が充実している人は、それで全く問題なしです。ほんと、うらやましい!)

自分の成功体験をなぞってブラッシュアップする

著者の場合、成功体験の多くは「アウトプット」でした。

本ブログサイト然り、ウェブサイトや様々な業務など、自ら学んで手を動かして習得した知識やスキルは、色んな成果を呼んでくれました。

一時期、へんな寄り道をしてしまいましたが、今後はさらに本分野についての知見を深め、スキルを増やし、自己研鑽および自己達成を積み重ねていきたいと、あらためて思った次第です。

また、成功体験の源である「努力をする時間」をいかに増やして、持続および確保するか、そのプランニングを徹底することの大事さを再認識しました。(二度と寄り道しない! が決意事項ですね。)

まとめ

30代の生き方を考える上で、本書はとても参考になりました。

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こんなはずじゃなかった……

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30代こそはなんとかしたい!

と、後悔や奮起の感情を交えて30代を迎える人は、本書は早めに読んでおいたほうが良いかもしれません。ボリュームもそんなに多くなく、また全体的に読みやすいので、さらっと30代の過ごし方を真面目に考えていくことができます。

また、読み終わった後に知りましたが、自分の好きな投資家ブロガーさんも、本書を読まれていたみたいで、なんだか嬉しかったです。

個人的に、書籍『30代にしておきたい17のこと』は、本当にオススメの本でした。

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