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簿記3級のネット試験に一発合格した体験談&注意点まとめ

先日、簿記3級のネット試験(CBT)に一発合格したので、その時の体験談を紹介したいと思います。

とくに、パソコン試験ならではの注意点もありますので、2021年受験時の話になりますが、これから受験を考えている人の参考になれば幸いです。

当日の試験について

試験内容

自分の時は、以下の問題が出題されました。

【問1】
・仕訳15問
 
【問2】
・損益、資本金、利益準備金、繰越利益剰余金の問題
 >仕訳してからの補助簿の穴埋め
・理論問題
 >穴埋め問題4問
 >かなり難しかった
 >計算式5個の中で誤りはどれ? など
 
【問3】
・精算表
 >決算整理仕訳を埋めて、それからPLとBS埋め
 >備品は、期前と期中購入の分別をしてからの貸倒引当金計算が求められた
 >建物の決算整理後の評価価格を求める問題が一つ

合格ライン/合格率

日商簿記3級は、100点中70点以上で合格となります。

合格率は、紙試験とネット試験で異なるのですが、ネット試験のほうは大体40~45%ほどになっています。

試験結果

微妙に間違いもあったのですが、91点で合格できました。

試験問題と解答結果が一切返却されないので、どの問題をどのように間違ったかわからず、フィードバックできないのは、ネット試験ならではの欠点かもしれません。

発行した合格証pdfは、こんな感じです。

試験当日の会場における注意点

会場には20分前には到着しておこう

当日は、会場に到着した後、以下の作業をする必要があります。

・身分証の提示
・試験での注意事項や誓約書を読んでサイン
・ロッカーに荷物の片づけ
・試験室に持ち込む物の準備

また、試験開始の5分前には受付していないと、受験資格を喪失とも記載ありますので、最低限、30分前には、試験会場の近くにはいるようにしましょう。(交通事故の懸念などを考えれば、一時間前には現地周辺に到着が大事)

会場では勉強ができない

早めに試験会場へ行っても、勉強するスペースはありません。また、受付をしたら荷物をロッカーに入れるように指示されるので、その時点から本やスマホは読めなくなります。

事前にちょっと勉強したい人は、会場近くの喫茶店などで勉強するようにしましょう。喫茶店も良いですが、快活クラブのような個室空間があると便利です。

テストセンターの雰囲気など気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

試験部屋に持っていくものを事前に準備しておく

自分が実際に行ってみて驚いたことがあって、それは、会場の受付さんに「ロッカーのカギと身分証の二点だけ持って入室してください」と言われたことでした。

「へ? 電卓は?」

聞いてみたら、電卓OKだったので安心でしたが、そのまま受付さんの言う通りにしていたら、電卓を持ち込まずに試験を受けることになるところでした。

また、ティッシュも袋から出したものであれば持ち込みできたし、他に必要になりそうなものがあれば、適宜、自主的に聞いたほうが良いです。ちなみに、紙とボールペンは貸し出してもらえるので、それを利用します。(会場によっては持参などもあると思いますので、受験する会場の情報をしっかり見ておきましょう。)

試験当日のテスト中における注意点

呼び出しボタンは信用できない

試験室では、一人一台、パソコンの席が割り当てされています。そして、卓上には呼び出しボタンがあり、困ったことがあれば、それを押してください、と言われます。

しかし、テストが終わった後に押してみたところ、受付の人はまったく来ませんでした。試験自体は終了していたのでカンニングにはならないだろうと、仕方なくドアを開けて、直接、呼びに行ったくらいです。

ただ、これが試験中に困ったことがあった時だと、相当にパニックになると思います。トイレに行きたい、パソコンの入力画面がおかしくなった、などなど。できる限り、心配要素を減らしてから試験に臨んだほうが良さそうです。

また、本当に緊急の時は、扉を開けて、声をかけたほうが良いかと思います。実際、自分が待合室にいた時、他の受験生の方が「数字のカンマが消えたんですが」と、扉を開けて、受付さんに聞いていたシーンがありました。呼び出しボタンが機能していないのだと、後になってわかったことでした。

試験開始は「テスト開始のクリックをした時」からスタート

たとえば16時の試験開始で申し込んでいたとしても、実際に試験開始は、パソコンのマウスをクリックした時間からスタートします。

そのため、15時55分に慌ただしく試験会場入りして、それから説明を受けたり、片づけたりして、パソコンの席に座るのが16時5分になったとしても、そこから60分のカウントで試験を受けられます。

なので、もし受付でドタバタすることがあっても、試験時間には影響しませんので、ご安心を。

パソコン操作には慣れておこう

これ、すごく大事です。

紙だけでしか簿記を勉強していない人は、いざパソコンで入力しようとすると、かなりの違和感があります。普段はやらないようなミスを起こしてしまう可能性も高いです。なので、模擬ネット試験を準備している参考書などを買って、絶対に練習しておいたほうが良いです。

また、普段パソコンをあまり使わない人は、最低限、キーボードでの数字入力やマウス操作などはスムーズにできるようにしておかないと、試験時間が短く感じるかと思いますので、要練習です。

あとは、会場のパソコンモニターは、画面の明るさなどがきつくて目が疲れてくるので、JINSのブルースクリーンメガネなどあったほうが良いと思います。

第一問は紙に書いてはいけない

紙の勉強では、仕訳を必死に書いていたと思いますが、ネット試験では、マウスを使って、ドロップダウンリストから勘定科目を選択し、その横の入力欄にキーボードで数字入力します。しかも、その勘定科目は記号ではなく、勘定科目の名前がダイレクトに表示されます。そのため、パソコンの画面を見ながら、そのまま仕訳していったほうが圧倒的に速いです。

間違ってもやってはいけないのが「紙に書いてからパソコン入力」です。決算整理とかは紙に書いて良いのですが、第一問の仕訳でこれをやってしまうと、絶対に時間が足りなくなりますので、要注意です。

試験終了の後、勝手にクリックしまくらないこと

試験が終わると、ポップアップ画面が出て「試験終了しました」と案内が出ます。

ただ、この時に、試験結果の印刷をしないで試験終了をしてしまうと、受験内容がすべて消えてしまって無駄になる、というトラップがあります。

なので、ほいほいとクリックするのでなく、受付の人を呼んで、ダブルチェックして試験終了の手続きをしたほうが良いです。また、印刷ボタンを押した後は、受付の人に、結果がプリントアウトされているか確認してから、試験終了を押すようにしましょう。

バックアップが全く残らない仕様は、かなり恐ろしいので、受験者側で十分に注意したほうが良いです。

耳栓のある会場を探したほうが良いかも

会場によって、耳栓もしくはヘッドホンを貸出しています。自分が受けたところではヘッドホンだったのですが、これの締め付けがきつくて、試験中に頭痛がひどいことに。

周囲の雑音が気にならない鉄のハートあれば問題ないのですが、できれば、耳栓を貸出してくれるところで受験したいなと自分は思いました。

カウントダウンの時間表示に慣れておく

普段の勉強で時計だけを見ていると、いざ試験で、カウントダウンして減っていく数字に焦ったりします。(本番では、パソコンの画面下部に残り時間が表示されて、刻一刻と減っていきます。)

できれば、勉強の段階から、カウントダウンする時計に慣れておいたほうが良いかと思います。

試験当日のテスト中にミスしそうになったこと

打ち込み場所の誤り

自分の場合、精算表に決算整理事項を入力し終えた後、BSとPLに打ち込んでいく時、そのまま真っすぐとキーボード入力してしまい、気づけばPLの項目をBSに打ち込んでいて、無駄なタイムロスをしてしまいました。

パソコン操作をしていると、自分がどこに入力しているのか分からなくなる時があるので、きちんと意識して打ち込んでいくようにしましょう。

電卓のメモリー機能のリセット確認を忘れずに

メモリー機能を使っていない人は大丈夫だと思いますが、自分はパソコン操作に意識が向いてしまい、電卓のメモリーを削除せず、2回目のメモリー合計を算出しようとして、変な計算になってしまいました。

すぐに気づいたので、大きなミスにはなりませんでしたが、けっこう混乱しちゃうので、パソコンと電卓の両方に注意を払うことが大事です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これから初めてパソコンでの簿記試験を受ける方の参考になれば幸いです。

おすすめの勉強法と教材

自分が合格した時の勉強方法と教材を紹介しています。

追記:簿記2級にも合格しました!

後日、簿記2級にも合格しましたので、記事にまとめています。これから受験を考えている方は参考にしてみてください。

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