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予約で販売した取引はすぐ売上計上できる? 答え「ダメです」

取引においては、お客さんに予約をしてもらう、というパターンもあります。

会社によっては売上にすぐ計上したい場合もあるかと思いますが、しかし、予約販売した取引は残念ながら経理会計のルール上、売上計上できないため、注意が必要です。

予約販売の仕訳方法

物品の受け渡し完了で売上計上となる

予約の取引においては、ただ予約しただけでは、とくに仕訳は発生しません。

ただし、現金預かりを伴う予約をした時には「前受金」の仕訳が発生します。

たとえば1万円で販売する商品の予約を現金預かりで承った場合、下記の仕訳になります。

日付 項目 借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額
m/d 予約成立 現金 10,000 前受金 10,000

そして、実際に商品を渡したところで取引完了となり、そこで売上が発生します。

日付 項目 借方 貸方
勘定科目 金額 勘定科目 金額
m/d 予約商品の受け渡し 前受金 10,000 売上 10,000
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モノを実際に渡すまで売上にはできないので気をつけてください!

契約取引と感覚が異なるから注意

たとえばWebサイト制作などでは、契約書を交わした時点で「売掛金/売上」での仕訳が発生します。しかし、予約販売する商品においては、その場での「売掛金/売上」という処理はできないので注意が必要です。

この時のポイントは契約書の存在有無であり、もし予約商品であっても契約書をしっかり交わすなら、通常の契約取引として扱えると思います。ただ、一般の消費者向けに簡易な予約程度で契約書を発行するケースはないと思いますので、この場合はやはり物品の受け渡しが完了するまでは売上計上できないので注意が必要です。

参考リンク

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