初めてのNISA! オススメ銘柄&避けるべき銘柄まとめ
これから初めてNISAをやる人の多くは、「NISA枠で何を買うべきか」と悩むかと思います。
本記事では、「なにを買えばオトクで、なにを買えば損になるか」、自分の体験を通して、参考までに紹介したいと思います。
結論は「買うべき銘柄は安くて堅実で配当あるもの」です。以下、詳しく紹介します!
目次
NISAで買うべき銘柄と避けるべき銘柄とは
※ 本記事では、短期のトレードではなく、中長期の目線で配当利回りを重視したプランを説明していきます。またNISAは、積立ではなく、一般NISAのほうになります。
オススメの銘柄まとめ
先に具体例を紹介すると、自分がNISAで買うべきと思うのは、以下のようなラインナップです。
・(8306) 三菱UFJフィナンシャルG
・(8411) みずほファイナンシャル
・(2768) 双日
・(5020) ENEOSホールディングス
・(4188) 三菱ケミカル
・(7593) VTホールディングス
・(1448) スペースバリュー
など
ポイントは安さ+堅実+コツコツ配当金
先ほどの銘柄をオススメする理由は、下記の通りです。
・単価が安い
⇒株価が下がっても動揺しにくい
⇒ナンピンがしやすい
・配当金が高い&続けている
⇒NISAは非課税なので配当金を満額もらえる(税金ナシ)
⇒配当金をできるだけもらったほうがオトク
⇒配当を続ける会社は不況でも減配で頑張ってくれる(なるべく無配にならなそうな会社を探す)
・優待はとくにナシ
⇒優待はもともと非課税のもの
⇒NISAで買う意味なし(とくに無配で優待の充実した銘柄は避けるべき)
・キャッシュがある
⇒金ある会社は倒産しにくいため
⇒財務諸表の利益剰余金(儲け)と有利子負債(借金)を見る
⇒借金は一般的にマイナスイメージだけど倒産のしにくさには役立つもの
・過去業績で目立った赤字がない
⇒業績が悪くなっていても、赤字にならない限りは基本的に倒産はしない。
なので、こういった銘柄をコツコツと積み立てながら買っていくと、NISAでの配当金が地道ながらもコツコツモリモリ溜まっていくかと思います。
暴落があった時も、もともとの価格が安いため、ナンピン買いして、中長期のガチホをしておけば、ある程度の回復が見込めます。
配当金での最大リターンを見込むなら、10万円~30万円の高配当銘柄が一番なのですが、初心者であれば「含み損をできるだけ抱えたくない」、「大きなマイナスは経験したくない」という気持ちがあると思いますので、そういう方は、リーズナブルかつ堅実に高配当な銘柄を探すほうがオススメです。
あとは上記に記載していませんが、地方銀行などで格安のものだったり、他の業種で安くて高配当のものもあったりするので、色々と分散投資しておくと、より安心です。
避けるべき銘柄まとめ
自分がNISAで買うべきではないなと考える銘柄は、以下のようなラインナップです。
・(7192) 日本モーゲージサービス
・(3197) すかいらーく
・(2914) 日本たばこ産業
など
非課税の活かせないもの、将来の見通しの悪いものは避ける
先ほどの銘柄を避けるべき理由は、以下の通りです。
・長期保有で特典のある優待銘柄は避ける
⇒長期特典のある優待銘柄は、その分、配当金が少ないことが多いため、もったいない
⇒NISAで買った銘柄は5年で区切りとなり、その後に一般/特定の銘柄に戻した時、株主番号が変わってしまって長期特典を失う恐れがある。(ロールオーバーするとNISA継続だけど、2023年~2028年でNISAは終わるので、いずれは移動しなくてはいけない。)
・優待のほうが充実しているものは避ける
⇒すかいらーくのように優待のほうが充実していて、配当金の少ないもの、または無配だったりする銘柄は、わざわざNISAで買うメリットがない。
⇒売却益を狙うならアリだけど、配当金での非課税メリットを考えるなら選択肢としてハズレ。
・将来的に成長の見込みがあまりになさそうなものは避ける
⇒JTは高配当でNISAにオススメと紹介される場合も多いけど、個人的には非推奨。
⇒NISAは2014年からスタートした制度だけど、JTの株価チャートを見た時、2014年~2015年は上昇していても、2015年以降は、ずっと下降トレンド。JTをNISAで儲けた人は、たぶん、ごく少数。
⇒タバコは値上がりが続き、若者の嫌煙家も増えていて、コロナの影響で健康に悪いことは避けるべきという社会の動きもあって、今後、なかなか爆発的なヒットをするとは見込みにくい。
⇒このように、将来的に下降トレンドのものを選んでしまうと、ずっと含み損と付き合うことになりストレスMAXなので非推奨。
あとは、高配当だけど高額過ぎてナンピンしにくいものも、なるべく避けた方が良いです。たとえばJR東日本などを100株で買うと、NISA年間の上限枠120万円の半分以上を失ってしまうので、その後、NISA枠での立ち回りができなくなってしまいます。
短期思考・売却益を主体に考える人は自由に動こう
これまで紹介した内容は、あくまで配当金メインの中長期思考での戦略です。
短期売買、バリュー株やグロース株での売却益で非課税メリットを受けたいと考えている人は、優待や配当のことはあまり気にせず、好きな戦略で買っていくのがベストです。
あえて書くなら、この時のポイントは「NISA枠で買ったものだから大事に保有しよう」とは絶対に考えず、損切と利確をすばやく判断し、実行する力が大事かと思います。
利回り少なくて良いなら、安定した銘柄で徹底するのもアリ
銘柄は探してみると、ボラ(値動き)の低いものもたくさんあります。そういった銘柄をNISA枠で買っておくと、含み損や含み益を気にすることなく、ずっと保有しやすいかもしれません。
・(2816) ダイショー
・(2804) ブルドックソース
・(2818) ピエトロ
など
これらの銘柄は、配当と優待のバランスが良く、値動きも固いので、わりと安心して保有できると思います。(優待の分の非課税メリットは受けられませんが、その分、株価が安定していて、暴落時の心配も少なくなる。)
ただし、食品関連の銘柄は、食中毒や異物混入などのニュースがあると一気にダダ下がりするので、もちろん注意が必要です。(世の中、何が起きるかわからない、というのは世界共通の常識事項です。)
まとめ
以上が、オススメの銘柄と、避けるべき銘柄でした。
繰り返しになりますが、ポイントは、NISAの非課税メリットを存分に受けることです。安くて堅実で高配当の銘柄であれば、コツコツお金も溜まりますし、暴落があっても、含み損のショックは小さめで済み、また、ナンピン買いで薄める選択肢も使えます。
これからNISAで銘柄を選ぶ人の参考になれば幸いです。あと、言うまでもないことですが、投資・投機は自己責任ですので、気をつけてください。
おまけ:少し攻めるプラン
当たり前の話なのですが、高配当銘柄は、安い価格のものだけでなく、高い価格のものも多いです。10~30万円で買える高配当銘柄もいくつか書いておきますので、今後の参考になれば幸いです。
・(1413) ヒノキヤグループ
・(1912) あおぞら銀行
・(4502) 武田薬品
・(8001) 伊藤忠商事
・(8053) 住友商事
・(8058) 三菱商事
・(8316) 三井住友フィナンシャルG
・(7270) SUBARU
・(7751) キャノン
など
コロナショックもあって、減配や無配など、今後の動向が読めないところもありますが、ひとまずの高配当銘柄ではあります。また、繰り返しですが、すべて自己責任ですので、慎重に判断をされてください。
おまけ:著者の失敗談
コロナショックにて、NISAで失敗したことがあったので、その体験談を別記事で紹介しています。興味のある方は、参考になさってください。