TOBで急騰した保有株はどうすればいい? 初めて売った時の体験談
先日、保有している銘柄が、いきなりTOB(株式公開買付け)になりました。
初めての経験でしたが、とくに難しいことはなく、普通に売れば良いだけでした。参考までに、2021年2月に売却したユニマットリタイアメント・コミュニティ(9707)を例に紹介したいと思います。
目次
ユニマットリタイアメント・コミュニティがTOBになった時の対応
告知を確認
証券コード9707のユニマットRCさんは、2021年2月9日、決算短信と一緒に、TOBのアナウンスがありました。
・株式会社ユニマットライフによる当社株式に対する公開買付けに係る賛同及び応募推奨に関するお知らせ
https://corp.unimat-rc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/02/20210209_02.pdf
業績が黒字回復、優待内容も良いので、個人的には残念なお知らせでしたが、TOBして上場廃止にすると言ってるのだから、もう仕方ないですね。
TOBの金額を確認
今回の場合は、1株1,400円の買取価格でした。
そのため、100株だと14万円となります。自分は1株905円の時に買ってたので、約5万円のプラスでした。
公開買付代理人を確認
TOBの際は公開買付代理人などが告知されているはずなので、確認しましょう。
今回の場合は、SMBC日興証券株式会社となります。
ただ、自分はSMBC日興証券の窓口は持っていません。そんな時はどうすればいいかといえば、普通に市場で売ればOKです。
TOBの証券口座がなければ普通に売ろう!
正規にTOBしてもらえれば満額の1,400円になりますが、そのためだけに新しい証券口座を作るのは億劫です。
もともと保有している証券口座が対象だと楽で良いのですのが、今回はそうでなかったので、自分は普通に市場で売却しました。
市場でもTOBとほぼ同じ価格で売却可能
2/9の夜間取引(PTS)を覗いてみると、さっそく株価が爆上げしていました。
TOBの告知が出たので、2/9日中に1090円だった株価が、いきなりストップ高1,390円になっています。年初来高値と年初来安値で比較すると、1,400円は、まあまあ高額なほうです。(ただ、業績と事業内容をみれば、この先にまだ伸びそうな気もするので、個人的にはもう少し高額にしてほしいとは思います…。)
あと、この時にはストップ高の制限もあって1,390円になっていますが、あと2営業日ほど待ってから売れば、もしかしたら1,390円~1,400円の間で売れるのかもしれません。とはいえ、たかだか数百円~千円程度のことですので、自分は待ちきれず、即売することにしました。
TOBでも普通に売れば大丈夫
ストップ高の1,390円で買いがたくさん入っているので、その指値で売れば良いだけのカンタン作業です。
税金はしっかり徴収されます
取引前の最終確認画面を見ると、税金がめっちゃ引かれます。
約5万のプラスと思っていたら、実質4万円くらいになってしまいました。でも、そのまま持っていても仕方ないので、売るしかありません。
TOB銘柄の約定
こちらが取引完了画面。いわゆる約定です。
持っている銘柄がTOBになっても、このように、いつものように普通に市場で売れば良いだけなので、とてもカンタンです。
翌日の市場の様子
2021/02/10の朝、当たり前ですが、ものすごい寄付でした。もちろん、このままストップ高になっていきました。
補足
TOBで売らないとどうなる?
TOBになったからといって、絶対に売らないといけないわけではないそうです。
ただ、上場廃止になることが決まっている場合は、強制的にTOB価格で取引されるそうなので、正規の窓口で売却するか、市場で売却しちゃったほうが、手元にキャッシュがすぐに戻ってくるのでオトクです。
上場廃止にならず、一部TOBで上場維持される場合は、保有を続けても良いのですが、しかし、TOBが終わった後、株価が下がってしまうことが一般的らしいので、これもまたTOB価格で売ってしまったほうが良いそうです。
まとめ
TOBになったら、まずは上場廃止になるかどうか確認しましょう。
上場廃止になる場合は、TOBで正規に売却するか、市場で普通に売却すればOKです。
上場廃止にならない場合は、そのまま保有を続けてもOKですが、TOB価格で売却したほうが得することが多いようです。
まあ、基本的にはTOBになったら、おとなしく売って、すぐに手元にキャッシュをチャージするようにしたほうが良いかと自分は思います。