なぜ株主総会・議決権行使は紙で郵送? 無駄をなくして電子化すべき
主な会社の決算は3月末。そして6月ともなると、株主総会の招集通知(議決権行使書)、決算報告書、各種資料など、すべてのデータが紙で郵送されてきます。
先日、自分に送られてきた紙をまとめて写真撮影してみたら、かなりの量になりました。
目次
封筒爆弾の残骸写真
見るとわかりますが、どう考えても、資源の無駄ですよね……。
総会関連の資料はすべて電子化すべき!
議決権行使については、返信しなくても「賛同の意志」としてみなされる書式になっています。
また、返信においても、「〇」をつけて返信するだけで、わざわざ紙でやらなくても集計できる内容です。というか、どう考えても、電子媒体でやったほうが早いです。
年寄りも電子化でやれるはず
電子化しようと言うと、必ず反対意見も生まれます。
たとえば年配の方なんかは「電子化なんて若い人ならいいけど、年寄りにはわからん。」という意見もあるかとは思います。
しかし、これに関して言いたいのは、「そもそも株の売買って、今現代はほとんど電子化されていますよね?」ということ。
通常のご年配の方であれば、たしかに電子操作も困難とは思いますが、株の売買・資産運用をしているような賢い老人に、そういった心配は薄い気もします。
上場企業が各種証券会社と連携して、総会関連の集計システムを組み込んで終わりなだけかと思います。(もしくはそれらをまとめて委託できるような会社に依頼。)
コロナ騒動でペーパーの無駄さがさらに目立つ
株主総会ですが、2020年3月決算分の総会通知においては、ほとんどすべての会社が「コロナ時期だから総会現地には極力こないでください」との但し書きがされていました。
「来ないで」というものを、わざわざ誘うのも違和感ですし、わざわざ紙で送るのもどうなんだろうと思います。
時代はテレワーク。印鑑も電子化する時代ですので、株の世界がペーパーレスになっても、なんの不思議もありません。というか、株はほとんど電子化されているものだから、機能を拡張するだけです。
せめて紙か電子か選べる設定は欲しい
最終的に、自分の結論はこれです。
紙にするのか、電子にするのか、ユーザーに選ばせて欲しいです。
運営側にとっては二重の手間になるのかもしれませんが、時代の遷移とともに、電子媒体での通知を望むユーザーは増えるかと思います。
自分は迷わず、電子通知を選びます。
紙の無駄。塗料の無駄。資源の無駄。配達の無駄。人材の無駄。感染リスク。などなど。
もちろん、それによって仕事がなくなるというケースもあるとは思いますが、しかし、それは技術革新においては仕方のないことです。たとえるなら、冷蔵庫の誕生で、氷売りの仕事がなくなったのと同じことです。その場合、次の仕事を探すのみです。