応用情報の午後試験は何を選ぶべき? 合格を狙う効率的な選び方とは
先日、4度目のチャレンジで応用情報技術者試験に合格することができました。
午前試験は常に合格ラインだったのですが、いつも悩まされていたのが午後試験です。そんな自分の体験談をもとに、何を選ぶと効率が良いのかまとめてみたので、参考になれば幸いです。
目次
午後試験で選ぶべき分野は? 自分の体験談を紹介
事前の自己分析結果
応用情報の午後試験は、とにかく過去問を全ジャンル一通りやってみて、自分の得意・不得意を見極めることが大事です。
自分の場合、過去問を解きまくった結果、下記8分野をターゲットに戦略を練りました。()内の点数は、複数過去問をやってみての大体の平均点です。
必須の分野
・情報セキュリティ(60~80点)
⇒どの試験回も半分以上は解ける
⇒とにかく知識を増やしておくのみ
よほど問題が難しくなければ絶対に解く分野
・ITサービスマネジメント(70~90点)
⇒どの試験回も半分くらいは解ける
⇒計算はよく考えればラクなものが多い
⇒全くわからない内容の時だけは撤退を考慮
・システム監査(50~80点)
⇒毎回の流れは基本一緒で、暗記することは少ない
⇒メインは、ただの国語の問題だったりする。
⇒けっこう考える時間を取られるから3~5問目に解く
⇒全くわからない内容の時だけは撤退を考慮
問題をざっと読んで難しくなければ解く分野
・プロジェクトマネジメント(60~80点)
⇒明らかに知らない分野でなければやる
⇒計算はよく考えればラクなもの
・経営戦略(60~80点)
⇒国語6割、知識4割の感じ
⇒知っている内容ならやるべき
⇒全く知らない内容だと時間かかるので敬遠する
・ネットワーク(50~90点)
⇒明らかに難しくなければ、なるべくやる
⇒慎重に解けば、5割以上は固い
⇒平成30年~令和にかけて難しくなってきている?(ネスペのレベルらしい)
問題をざっと読んでカンタンそうだったら解く分野
・組込システム開発(0~20点 or 80~100点)
⇒解ける問題の時は満点近い
⇒解けない問題の時は全滅に近い
・データベース(0~20点 or 80~100点)
⇒昔の問題はけっこう解けた
⇒最近の問題はあんまり解けない
情報セキュリティは、絶対にやらないといけない分野なので、必ず勉強します。
続いて、ITサービスマネジメントとシステム監査は、よほど難しくない限り、ほぼ決め打ちで必ず解く問題として決定しました。
あとは、残りの分野をざっと読んでみて、自分に向いてそうな2分野を解く作戦で挑むことにしていました。
4度目の合格した時はこれだけ分析していましたが、それまでの受験においては結構テキトーにしか考えていなかったので、やっぱり事前に戦略を練っておくのは大事です。
自分が合格した時に選んだもの
実際に合格した時の試験当日、選んだ分野は、下記5ジャンルでした。
・情報セキュリティ
・ネットワーク
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査
証拠に、試験結果のキャプチャも貼っておきます。
本当はテクノロジ系を中心に解いてバシッとかっこつけたいところなのですが、限られた制限時間の中で計算やアルゴリズムを解くの苦手なもので、めちゃくちゃ国語に頼った選択をしてしまいました。(マネジメント問題では計算もあったので、国語オンリーではありませんが…と言い訳だけしとく。)
午後試験の効率的な選び方は? これから受験される方へのオススメ内容
前提知識「午前と午後で関連する分野」を知っておこう
午後試験で何を受けるべきか、まずは応用情報試験の午前と午後の出題分野から検討してみることが大事です。
こちらは自分なりにまとめてみた、午前と午後試験の関連マップになります。
こうして一覧にするとわかりますが、ポイントになるのはテクノロジとマネジメントです。
マネジメント系は、覚えるべきことが決まっていて、例年で似た傾向の問題も多く、けっこう狙い目の問題となっていることがわかります。一般に、文系で計算が苦手な人が応用情報に受かるために選ぶ問題は、このマネジメント系になることが多いようです。
テクノロジ系は、得意な分野があれば絶対にやるべきなのですが、それぞれ覚えるべきことも多く、そもそも計算問題ができないと爆死する場合が多いので、理系の内容が苦手な人は、あまり手を出さないほうが良いとされています。
最後のストラテジ系については、この経営戦略は、国語のような問題ではあるものの、出題範囲が広くて覚えることも多いので、じつはけっこうな難易度です。テストで知っている内容が出題すれば嬉しいですが、あまり詳しくない内容だったら爆死します。
最も大事なのは「自分に合う分野を見つけておくこと」
午後試験で何を受けるべきか悩んで、色んな解説動画や解説記事を参考に観てみると、
〇〇はカンタン
△△は捨て問
みたいに、色んな人の意見が様々にあります。
しかし、応用情報の午後試験対策で大事なことは、他の人の意見を聞きまくることではなく、「自分に合う問題と合わない問題」を早めに見極めておくことです。
そのためには、まずは実際に過去問を一式、解いてみる必要があります。
そうして、いざ問題を解いてみると、自分が「カンタンに感じる分野」と「難しく感じる分野」というものがわかってきます。
そして、とっつきやすい分野がわかれば、その過去問を掘り返していくことで、アベレージや試験の傾向もわかってくるので、先ほど自分がまとめた内容のように、「試験当日どのように挑むか」という戦略を獲得することができます。
もし「午後問題すべてが全くわからない」という方は、まだまだ勉強不足ですので、午前試験の勉強にもっと時間を割くようにしましょう。(もし午前試験の内容も全くわからない場合は、ITパスポートや基本情報からやったほうが良いです!)
やる前から好き嫌いをしないように
一般に、応用情報の午後試験では、こんな選び方をおすすめしているケースが目立ちます。
・理系/計算が得意/国語が苦手
⇒テクノロジ系
・文系/計算が苦手/国語が得意
⇒マネジメント系
ただ、これはかなり乱暴な分類です。
じつはテクノロジ系でも国語の能力は試されますし、マネジメント系でも計算問題が出てくることもあります。
また、文系の人であっても、解き方のコツがわかれば、テクノロジ系でも解ける分野はあるかもしれません。逆も然りです。
実際に問題を解いてみるまでは、あんまり好き嫌いせず、へんな先入観を持たないほうが良いです。
まとめ
応用情報技術者試験の午後試験は、ひとまず問題を解いてみて、自分との相性を見極めて、試験当日の戦略を練っていく方法が一番の近道です。
実際に問題を解かず、周りの情報だけで判断すると、「じつは自分が得意な分野を捨ててしまう」という、かなりもったいないことになる時もあるので、気をつけましょう。
参考リンク
自分が合格した時の体験談や、午前と午後それぞれの点数アップのコツをまとめた記事も紹介しています。気になる方は参考にしてみてください!