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応用情報『午前問題』の点数を着実にアップさせた勉強法&解答テクニックまとめ

先日、4度目のチャレンジで、応用情報技術者試験に合格しました。

午前試験については、1回目~4回目すべて合格点だったので、自分の体験談をもとに、勉強法やテクニックを紹介したいと思います。

午前試験で着実に点数アップさせる具体的な勉強法

ただの暗記ではなく、きちんと全体の意味で覚えよう

応用情報技術者試験では、じつに数多くの新規単語に触れることになりますが、ただ機械的に暗記するだけの覚え方では、なかなか合格できません。

午前試験はマークシート形式なので、暗記だけでも合格ライン達成できるのですが、午後試験は筆記形式のため、暗記した知識をベースに問題を解けないと合格ラインにならないからです。

たとえば、ネットワーク分野では、有名なOSI参照モデルに関する問題がありますが、これはモデルの構成を覚えるだけでなく、各層でデータがどのような流れでやりとりされるか、どのようなハードやアプリが用いられるのか、そういった関連情報も込みで覚えていかないと、なかなか点数には結び付きません。

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さらにいえば、応用情報は範囲が広いため、せっかく覚えても、試験回によっては出題されないことも多く、暗記するだけでもなかなか大変です。だからこそ関連情報も含めて体系的に覚えていくことが大事です。

重要単語は多角的に覚えよう

応用情報の暗記においては、「分野を意識して覚えること」も重要です。

たとえば、NAPTといえば、一般には「グローバルアドレスとプライベートアドレスの相互変換をする技術のこと」ですが、これはネットワーク分野での話です。同じくNAPTについて、情報セキュリティ分野に出題される問題では、異なった視点での意味を聞かれたりします。

このように、重要単語になるほど、試験問題では「多角的な意味」を問われたりするので、各分野の勉強中に共通する単語が出てきた時は、きちんと多角的に覚える必要があります。

また、応用情報では「同じ名前だけど異なる意味」の単語も登場します。たとえばPLCという単語は、同じアルファベットの並びで、全く違う意味を示す略記になっていたりします。

・PLC(Power Line Communications)
 ⇒電力線搬送通信。電力線を通信回線としても利用する技術で、450kHz以下の周波数を用いるものを低速PLC、2-30MHzを用いるものを高速PLCという。
 
・PLC(Programable Logic Controller)
 ⇒リレー回路の代替装置として開発された制御装置。主としてラダー図を使ったシーケンスプログラムによって制御する。

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自分の覚えようとしている単語がどの分野に所属する情報なのか、適宜、意識しながら暗記していきましょう。

似た単語が多いので区別して覚えよう

応用情報では、一つの言葉で複数の意味を持つ単語もあれば、まったく違う意味なのに似たような名前の単語も、けっこう存在します。

たとえば、以下のような例があります。

・ウォークスルー、ウォークスルー法
・ラウンドロビン方式、ラウンドロビン、DNSラウンドロビン など

かなり紛らわしいのですが、これらは全て異なる分野の異なる意味を示す単語になっています。

そのため、繰り返しになりますが、単語を覚えていくときは、「今どの分野の勉強をしているのか」を意識しながら理解していくことが重要です。

最初から「基礎理論」を勉強することは避けよう

市販テキストや過去問道場などを準備して、なんの考えもなしに最初からやろうとすると、順番の問題で「基礎理論」から取り組むことになります。

しかし、これは悪手です。

なぜなら、応用情報の午前試験の全80問において、基礎理論の計算問題は6~9問くらいしか出題されないからです。

こちらは、数年分の過去問を参考にしつつ自作した、大体の出題割合表です。

応用情報技術者試験 午前試験 配点比率

基礎理論は、かなり難しい内容にもかかわらず、全体の割合でいえば、MAX10%ほどの少ない配点となっています。合格ラインで考えれば、午前試験は48問以上の正解でOKですので、極端なことをいえば、基礎理論が0点でも合格することは十分に可能なのです。

もちろん、基礎理論の内容が普通に分かる人は、ここから勉強を進めても大丈夫です。しかし、理系の知識がない人や計算が苦手な人にとって、基礎理論の内容はけっこうハードですので、ここから勉強をすると、真っ先に出鼻をくじかれて心が折れちゃうかもしれません。

まずは配点の大きいところから勉強をしていったほうが遥かに効率的です。

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「基礎理論・アルゴリズム・プログラミング」など計算&理論系の問題は、1日1~3問などルールを決めて、少しずつやっていく勉強法がおすすめです。

優先的に注力して勉強すべき分野を知っておこう

先ほどの配点具合のように、応用情報技術者試験では、暗記をするにしても、その「力の入れどころ」が、とても重要となります。

当たり前ですが「配点の大きい分野」を優先して覚えていったほうが、よりスムーズに点数アップを狙えます。加えて、午前試験だけでなく、午後試験も見据えるなら、優先して取り組むべき分野は、より明確になります。

こちらは、午前と午後の範囲を関連付けた一覧です。

応用情報技術者試験 午前と午後の関連
(問題数の列は、午前試験で過去に出題された問題の総数のこと。計算の列は、そのうち計算問題の数のこと。)

たとえば「情報セキュリティ」は、午前でも必ず出題されるし、午後でも必ず選択しないといけない分野なので、絶対に注力して勉強しないといけません。

次に、理論や計算が得意な人はテクノロジ系から勉強してOKですが、それらが苦手な人はマネジメント系から勉強をしていったほうが効率的です。(どちらも午前午後両方の対策になるので、効率が良い分野です。)

このようにして優先順位を意識すると、先ほどの「基礎理論から勉強」が、いかに無策な勉強法なのか、よくわかるかと思います。

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まずは優先順位の高い分野から勉強をしていき、残りの分野については、自分との相性を考慮しつつ、スケジュール感を意識しながら進めていきましょう。

とにかく早い段階で過去問に取り組もう

応用情報では暗記が大事と言いましたが、その暗記は「過去問をベース」に覚えていくと、より効率的に点数アップを狙えます。

というのも、応用情報では一つの単語をとっても、問題独特の言い回しが多いからです。

たとえば以下の単語は、過去問を見てみると、独特の説明をされて使われていたりします。

・SLAの意味
・インヘリタンス(継承)
・シーケンス図
・ハミング符号
・ストアドプロシージャ など

単語の一般的な意味を知っていても、それで応用情報の問題が解けるわけではないので、注意が必要です。過去問を解きつつ、そこに記載された文章をベースに暗記することが重要です。

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運転免許の試験みたいなもので、「問題独自の言い回し」に慣れて覚えないと、点数に結びつきにくいです。市販テキストから勉強をスタートすると暗記が二度手間になったりするので、あんまりおすすめしません。

過去問道場はうまく利用しよう

応用情報の過去問といえば、超有名なのが、こちらの過去問道場です。

これは無料にも関わらず、大充実のコンテンツ利用ができるwebサービスとなっています。

  • 午前と午後の過去問すべてが網羅されている
  • ほとんどの問題に解説つき
  • これまでに解いた問題を一覧で確認可能
  • これまでに間違った問題のみ復習することが可能
  • 試験回を指定して出題する機能あり
  • 分野を指定して出題する機能あり
  • 計算問題だけを出題する機能あり
  • 他、色々

中でも、自分がとくにおすすめする利用法が「シラバス分野別 過去問題」の機能です。

サイドバーにある「シラバス分野別 過去問題」のリンクをクリックすることで、各分野で出題された問題を、すべて一覧ソートさせることができます。

なぜ、これがおすすめなのかというと、「それぞれの出題分野を意識しながら過去にどんな問題が多く出ていたか」を確認しながら過去問を解けるからです。

試しにやってみるとわかるのですが、一つの細かい分野に絞って勉強をしてみると、過去に同じような問題が何度も出題されていることが結構あります。

それはつまり、応用情報の資格試験において、重要と位置づけられている真っ先に覚えるべきキーワードでもある、ということです。

このように勉強を進めていくと、膨大な試験範囲の中から優先して覚えていくべきことがわかっていくので、やみくもに過去問を解いていくより、かなり効率良い勉強が期待できます。

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ただ闇雲に過去問道場の問題を解くのではなく、「分野」と「重要度」を意識しながら過去問に触れていくと、さらに効率的です。

過去問は最近の問題からやっていこう

ある程度、分野別の過去問を解いたら、次は最近の試験回の過去問に触れていきましょう。

午前試験は過去問題の流用がけっこう多いのですが、その中でも、時代ごとの傾向みたいなものがあります。当たり前ですが、近年の傾向を早めに掴んだほうが良いので、最近の問題から解いていくようにしましょう。

試験直前まで解かずに取っておきたい人もいるとは思いますが、午前試験は「直近2年の過去問からは出ない」という説もあります。

そのため、直近2年の問題は、むしろ最初にやっちゃったほうが、オトクだったりします。(まずは最近の傾向を掴み、その後、直近2年以前の問題に触れていくと、それが試験にそのまま出る可能性が高いため、効率が良い。)

それなりに理解できたら試験回ごとの80問を解いていこう

全分野の過去問にざっくり触れて、直近2年の問題も触れてみたら、今度は試験回ごとの80問を1日1回ペースなどで解いてみましょう。

その際、できるだけ、テスト形式に併せて、150分以内に終わるようにやってください。これを2~3回ほどやれば、応用情報 午前試験の特徴がほとんど掴めてくると思います。

そして、わからない単語、わからない問題があれば、ちゃんと調べて理解することを習慣づけましょう。この時、調べ方にはちょっとコツがあります。

わからない時は「わかりやすい解説」を探すクセをつけよう

昔に比べて、今の時代は本当に便利です。

わからない問題があった時、インターネットで検索して調べたり、掲示板やSNSで質問すれば誰かが答えてくれたりしますし、普通に勉強をするにしても、最近で言えば高品質なYoutube動画が大量に増えてきているからです。

とくにおすすめなのが、こちら「まさるの勉強部屋」です。

実際に見てみるとわかりますが、これこそ「ただの暗記」ではなく、「体系化した覚え方」をさせてくれる教材になっています。

ざっくり一覧を眺めてみて、自分の理解が甘いと思う単元があれば、その動画を観てみてください。かなり理解しやすい内容になっており、知識の定着に役立ちます。

また、計算・理論系の問題で分からない時があった時、自分は「わくわくスタディワールド」を参考にしていました。

こちらは、かなり昔の動画になっているのですが、計算・理論系の問題は昔のものが使い回されていたり、似た問題も多いので、今でも現役で役に立ちます。

たとえば自分の場合、以下の問題については、過去問道場の解説やインターネットで調べた文章では、あまり理解できなかったのですが、動画で「実際に問題を解きながらの説明」を観てみると、かなりわかりやすく覚えることができました。

・応用情報技術者令和2年秋期 午前問24
https://www.youtube.com/watch?v=Zw8-m5jNOYE
 
・応用情報技術者令和2年秋期 午前問4
https://www.youtube.com/watch?v=7vAkDNoOUh4

あとは、動画に限らず、解説を見ても分からない問題があった時は、わかりやすい説明をしているブログ記事などを探すことも大事です。

・応用情報技術者平成27年春期 午前問5
http://www.bohyoh.com/ITEE/SDD/2000A/SDD2000AA11.html

とにかく、わからない問題があった時は「なんとなく」で理解した気になるのではなく、もっとわかりやすい解説をしている情報を探して、しっかり理解する習慣を身につけましょう。

過去問を解きまくって、理解できないところはわかりやすい解説を探して、しっかり覚える。これが、応用情報技術者試験の午前試験における基本的かつ最強の勉強スタイルとなります。

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Youtube動画をする人は増えているので、今後もわかりやすい動画がどんどん増えていくかもしれません!

できれば自分用の「まとめノート」を作ろう

「何度も受け続けていいから絶対に合格してやる」という気概のある人は、自分用のノート作りをおすすめします。

試験に一発合格できればノート作成は必要ないのですが、しかし、もし不合格になった時、次の試験は半年後なので、せっかく勉強した内容を忘れてしまうことが多いんですよね…。

自分は、3回目の受験から、エバーノートに勉強した内容をまとめる習慣づけをして、4回目の受験で合格することができました。

こちらは、実際に作ったエバーノートの様子です。

分野ごとにノートを分類して、そこに「何度も出題されていること」、「自分の間違えやすいポイント」、「調べてわかりやすいと思った解説内容」などをまとめています。

また、文章だけのノートだと、見返した時にわかりにくいので、なるべく図表を入れて、パッと見た時に思い出しやすいようにしています。

長すぎる内容になる時は、「わかりやすい解説」をしてくれているwebページやYoutube動画へのリンクをメモしています。

こうすることで、次の試験になった時、前回に勉強したことを思い出しやすくなりますし、電車の移動時間や休憩時間など、ちょっとしたスキマ時間での復習がカンタンになって便利です。(スマホ一台あれば、分厚い参考書などを持ち歩く必要もなく、とてもスマートです。)

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やり方は人それぞれです。自分はエバーノートを使いましたが、自分に合った方法を見つけるようにしましょう。

勉強法はこんな感じで終わりです。(長すぎてゴメンナサイ…!)
続いて、問題を解く時のテクニックについて紹介していきます。

午前試験で細かな点数アップを狙う具体的な解答テクニック

グラフの問題は"形"で覚えておこう

本当はグラフ本来の意味や成り立ち、描き方など知っておいたほうが良いのですが、とりあえず資格試験対策としては、「形」を覚えちゃうと、かなり点数に結びつきます。

・ハッシュ
・バーンアウト
・バスタブ曲線
・OC曲線

これらの過去問を見るとわかるのですが、グラフの形を覚えていれば、即点数になる問題ばかりです。正直、グラフはチャンス問題なので、とにかく「形」を覚えておくようにしましょう。

文章が長い問題は"キーワード&述語"を必ずチェック

午前試験では、毎年、数問は長文の問題が出ます。

たとえば、こんな問題です。

ある企業が,AIなどの情報技術を利用した自動応答システムを導入して,コールセンタにおける顧客対応を無人化しようとしている。この企業が,システム化構想の立案プロセスで行うべきことはどれか。
 
ア:AIなどの情報技術の動向を調査し,顧客対応における省力化と品質向上など,競争優位を生み出すための情報技術の利用方法について分析する。
イ:AIなどを利用した自動応答システムを構築する上でのソフトウェア製品又はシステムの信頼性,効率性など品質に関する要件を定義する。
ウ:自動応答に必要なシステム機能及び能力などのシステム要件を定義し,システム要件を,AIなどを利用した製品又はサービスなどのシステム要素に割り当てる。
エ:自動応答を実現するソフトウェア製品又はシステムの要件定義を行い,AIなどを利用した実現方式やインタフェース設計を行う。

正直、読むだけでウンザリしますね。

こういう時、「キーワード&述語」の戦法は、けっこう役に立ちます。

流れとしては、まずは「システム化構想の立案プロセスで行うべきことはどれ」という問題のキーワードに注目します。

「システム化構想の立案プロセス」という言葉を読み解くと、「システム化構想をするための立案のプロセス(過程)」に関する選択肢を選べばOKということがわかります。

ここで、各選択肢の長文はスルーして、「述語」の部分に注目します。

ア:~情報技術の利用方法について分析する。
イ:~品質に関する要件を定義する。
ウ:~システム要素に割り当てる。
エ:~設計を行う。

問題のテーマは「立案のプロセス」です。「立案に関する過程」ということは、まだ実際の行動はしないでしょうし、なにかを決めることもしないだろうと、想像ができます。

つまり、立案のプロセスでは、まだ定義もしないだろうし、システム要素に割り当てることもしないだろうし、設計をするのもおかしいだろうと推測できます。唯一、「分析」くらいなら、立案プロセスでやっていても違和感ありません。

よって、正解は「ア」です。

もう一つ、同じような問題を見てみましょう。

JIS X 25010:2013で規定されたシステム及びソフトウェア製品の品質副特性の説明のうち,信頼性に分類されるものはどれか。
 
ア:製品又はシステムが,それらを運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
イ:製品若しくはシステムの一つ以上の部分への意図した変更が製品若しくはシステムに与える影響を総合評価すること,欠陥若しくは故障の原因を診断すること,又は修正しなければならない部分を識別することが可能であることについての有効性及び効率性の度合い
ウ:中断時又は故障時に,製品又はシステムが直接的に影響を受けたデータを回復し,システムを希望する状態に復元することができる度合い
エ:二つ以上のシステム,製品又は構成要素が情報を交換し,既に交換された情報を使用することができる度合い

ウンザリする長文ですが、これも同じように解くことができます。

「信頼性に分類されるものはどれ」と聞かれているので、「信頼性」に注目しつつ、選択肢の「述語(+その周辺)」を見てみます。

ア:~運用操作しやすく,制御しやすくする属性をもっている度合い
イ:~影響を総合評価すること,~故障の原因を診断すること,~有効性及び効率性の度合い
ウ:~システムを希望する状態に復元することができる度合い
エ:~交換された情報を使用することができる度合い

こうしてピックアップしてみると「信頼性」に関する記述は、「システムを希望する状態に復元することができる度合い」の一つしかありません。

運用操作や制御の度合いは、信頼性の度合いではありませんし、影響の総合評価や故障原因の診断は、有効性及び効率性の度合いであって、信頼性の度合いではありませんし、交換された情報を使用する度合いも、信頼性の度合いではありません。

よって、正解は「ウ」となります。

このように「キーワード&述語」に注目してみると、かなりの長文であっても、効率よく正解できることがあります。また、全く知らない単語を聞かれた時も、同じように「キーワード&述語」に注目してみると、正解できたりすることがありますので、知っておくと便利です。

知らない単語が出てきたら英語に注目してみよう

応用情報技術者試験は、かなり範囲が広いため、試験当日までに学習できなかったことが問題に出てきたりすることも、しばしばあります。

そんな時、英語に注目してみると、知らない問題が解けるケースがあります。

たとえば平成24年秋期 午前問66を見てみましょう。

半導体ファブレス企業の説明として,適切なものはどれか。
 
ア:委託者の依頼を受けて,自社工場で半導体製造だけを行う。
イ:自社で設計し,自社工場で生産した製品を相手先ブランドで納入する。
ウ:自社内で回路設計から製造まで全ての設備をもち,自社ブランド製品を販売する。
エ:製品の企画,設計及び開発は行うが,半導体製造の工場は所有しない。

パッと見、ファブレスの意味を知っているかどうかの暗記問題ですが、単語を知らなくても英語の意味を探ってみると、正解に近づけることがあります。

この問題では、英語に注目してみると、なにやらファブレスというのは、「ファブ」が「レス」しているということがわかります。

「レス」は「減少だったり無かったり」を意味する言葉で、「ファブ」というものは「おそらくは何か」のことでしょう。

また、選択肢全体を見るとわかりますが、問題の話題は「製品、工場、設計」などです。つまり、ファブというのは、「工場、製造、設計」みたいなことだと想定できます。

つまり、「ファブレス」は「工場、製造、設計」みたいなことが「減少もしくは存在しない」という意味合いだと想像できます。

あらためて問題の選択肢を見てみると、そんなファブレスの意味合いに似た文章表現の箇所を発見できます。

「半導体製造の工場は所有しない。」

正解は「エ」です。

このように、知らない単語であっても、英語の視点から問題を推測すると、正解に近づく問題は結構あります。

もちろん、元々の意味を知っていれば一瞬で解けるのですが、試験で困った時は英語に着目してみるのも大事です。

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他に、自分の体験談としては、午後試験で「CMDB」という知らない単語が出た時、「DB」はデータベースだから、「CM」は何だろうと考えて、問題の流れから「C」というものを「M:メンテナンスとかマネジメント」することだろうと想像して、選択したら正解だったことがあります。応用情報において、英語はけっこう大事な隠れポイントだったりします。(ちなみにCMDBは構成管理データベースの略記です)

計算・理論問題は"解き方"を覚えるしかない

計算・理論問題については、問題を見た時、「問題の解き方」をパッと思い出せるようにしておくことが大事です。というか、問題の解き方を知らないと、ほとんど解きようがありません。

先ほど紹介した「わくわくスタディワールド」の動画みたいに、映像つきで問題を解いている解説を見ると、記憶しやすいので、色々と教材を探してみることをオススメします。

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あとは、すごく乱暴な勉強法ですが、試験間近に過去問道場で計算問題だけを出題させて、答えを丸暗記する方法もありますが、これは全く身にならないので、あんまり推奨はしません。(1回目の受験で自分がやった戦法ですが、2回目の受験時には全てをわすれていました…)

試験当日は「完全にわかる問題」を先に片づける

応用情報技術者試験を実際に受けてみるとわかりますが、午前80問のうち、必ず半分くらいは過去問からの出題があります。

そのため、試験が開始したら、1問目から解き始めるのではなく、ざーっと1~80問目を見ていって、「完全に分かる問題」があれば、すぐに答えにチェックを入れましょう。

というのも、試験本番、わからない問題に時間を使うと、せっかく覚えていた問題や答えを唐突に忘れてしまうこともあるからです。

自分の場合、4度目の受験では、開始早々10分くらいで全問をざっくりと確認して、そのうち6割ほどの問題は暗記レベルで覚えているものだったので、すぐに回答できました。それからマークシートを塗り潰し、残った問題を時間内に片づけていきました。

午前試験においては、まずは確実に正答できる部分を先にやっちゃったほうがスムーズです。(ただし、勉強不足の方ですと、分かる問題が少なすぎて絶望するかもしれませんが…。その時は気合と根性で頑張って、解くしかありません。)

まとめ

以上が、応用情報技術者試験 午前試験の勉強法と解法テクニックでした。とにかく過去問道場をしっかりやっておけば、午前試験は突破できますので、勉強あるのみです!

本記事と同じように午後試験の解説も読みたい方は、こちらの記事へ。

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