初めての自作PC 組立手順7「CPUグリス塗り/虎徹markⅡの取付&ヒートシンク設置」
固定用マウントを設置したら、CPUにグリスを塗って、ヒートシンクを取付します。
パーツは、i5-10400F、SCYTHE社のCPUクーラー「虎徹MarkⅡ」、TKS ARCTICのグリス「MX-4」を使い、写真つきで作業工程を解説していきます。
▼本記事は、以下の前回記事からの続きです。
目次
まずはヒートシンクをどのように設置するかチェック
こちらが虎徹mkⅡのヒートシンク部品なのですが、素手で滑らしたらマジで皮膚が切り裂かれるので、取り扱う際は手袋推奨です。(今宵の虎徹さんを血に飢えさせないようにしましょう。)
あと、もう一つの大事な注意点が、CPUへの接着面には保護シールが貼られていることです。これは、グリスを塗ってから取り付ける時、剥がし忘れないようにしてください。(ここがCPU冷却の肝心要ですので、シールをつけたままだと冷却性能が大きく落ちます。)
そして、CPUに取付する時の向きは、こうです。
オフセット設計になっており、左右の凹んでいる側にファンを取付します。写真の場合、メモリ側にファンがつくことになるので、パソコンのフロントパネル方向へ風が吹くことになります。
取付方法を確認したら、グリスを塗っていきます。
CPUにグリスを塗る
注射器タイプはカンタン!
開封したMX-4を、CPUの上にダイレクトに塗っていきます。
注射器タイプなので、ちょっと押すだけでグリスがカンタンに出てきます。
ヘラで伸ばす
グリスを落とした後は、ヘラで平たく塗っていきます。
ヘラで整えた後、最後に中央にもう少しグリスを足しておきました。
調べたところ、CPUは中心部がとくに発熱しやすいそうで、中央にしっかりグリス塗っておけば良いそうです。
塗り過ぎ注意! 枠の外に漏れないようにする
また、グリスをあまりにたくさん塗りすぎると、ヒートシンクを取り付けた時、CPUの金属部の外に溢れてしまって、故障の原因になるそうなので、気持ち少なめにしておきました。(グリスには伝熱用に細かな金属片が混ざっており、通電性があるので、回路部分に接触すると本当に良くないそうです。)
参考動画
こちらの方のyoutube投稿動画で、グリスを塗った時の検証が詳しくされていますので、気になる方は参考にしてみてください。
ヒートシンクをCPU(グリスの上)に取り付ける
シールは絶対に剥がすこと
いざ装着! ……の前に、一つ注意点がありましたよね?
写真内の赤丸部分、シールをきちんと剥がしてから取り付けましょう。
グリスの上でヒートシンクをグリグリしよう
シールをはがしたので、いざ装着です。金属部は鏡面になっているので、とても綺麗に反射しています。
ドン!
この時、ヒートシンクは上に乗っけて終わりではなく、写真の状態のまま、極小の円を描くよう、グリグリとグリスの上に押し付けましょう。こうすることで、グリスとヒートシンクの金属部との間にある空気の気泡が抜けて、より伝熱性が高まり、冷却がしやすくなります。
ネジ締めは左右交互に平等に
グリスが馴染んだなと思ったら、ヒートシンクを固定するため、マウンティングプレートとのネジ締めをします。
写真だと見えにくいのですが、ネジ締めは2か所です。どちらも同じくらいの締め方をして、ヒートシンクがバランスよく接着されるようにしてください。左右交互に少しずつ締めていくと、うまくいきます。
もし、片側だけを強く締めすぎたりすると、ヒートシンクの部材が偏ったり、マザボがたわんだりするので、しっかり確認しながら少しずつドライバーを回していきましょう。
完成!
ねじ止めが終わったら、ヒートシンクの取付は完了となります。
最後の点検
マザボが曲がっていないかチェック
ヒートシンクの取付が完了したら、マザボが曲がっていないか水平チェックをしましょう。
曲がった状態でPCケースに取り付けてしまうと、マザーボードに物理的な負担がかかってしまうので、長期使用の中で壊れてしまう可能性が生じますので、要注意です。
シールを剥がしたか最後の確認
大事なことなので、もう一度。
ヒートシンクのシールはきちんと剥がしていることを確認しましょう。
シールがついたままの使用は故障の原因にもなりかねません。絶対に剥がしてください。
グリスはラップで保存
とりあえず密封しておきましょう。
グリスの消費期限は?
とくに消費期限とか設定(明記)されていないのですが、ネット情報だと、数年ほど経過すると使えなくなったりするそうです。そのため、1~2年ほど経過して、グリスを塗りなおすことがなければ、その時点で廃棄して、次のグリス塗りの際は、新しく買い直したほうが良いかもしれません。
次は冷却ファンの設置!
ヒートシンクが固定できたら、最後は冷却ファンを取り付けて、CPUクーラーの取付作業は終了となります。
長くなったので、こちらの記事に続きます。
また、他の作業工程をさっさと読みたい人は、以下のリンク集をご活用ください。